SF映画の原点『メトロポリス』
モノクロの無声映画『メトロポリス』は、SF映画を語るうえで絶対に欠かせないフリッツ・ラング監督の作品です。メトロポリスと呼ばれる一見華やかな巨大都市の内実と、その崩壊を描いたSFの世界観の基礎をつくった歴史的名作。どこかで目にしたことのあるシーンやモチーフのオンパレードです。画像は『ルネッサンス』からのワンシーン。『メトロポリス』や『ブレードランナー』に影響を受けたモノクロ映画です。
リドリー・スコットが描いた2019年『ブレードランナー』
ハリソン・フォードが主演。監督は『エイリアン』シリーズでも知られるリドリー・スコット。人間そっくりにつくられたアンドロイド“レプリカント”の反逆と、彼らを阻止するために結成された部隊“ブレードランナー”を描いた映画です。30年後の未来を描いた『ブレードランナー 2049』が2017年11月に公開予定。ハリソン・フォードとライアン・ゴズリングが主演です。
人口爆発に対する画期的な解決策『ソイレント・グリーン』
2003年4月に開催された全米ライフル協会の会合でスピーチするチャールトン・ヘストン -(C) Reuters/AFLO
人口増加により食料資源が枯渇した世界。ほとんどの人々はソイレント社から支給される食品を日々の糧としていました。刑事である主人公はある殺人事件をきっかけにソイレント社に関わりをもつことになります。そこで知った真実とはいったい…。画像は主人公を演じた故チャールトン・ヘストン。
モノリス、HAL9000、鮮烈なヴィジュアル『2001年宇宙の旅』
『2001年宇宙の旅』 - (C) ワーナー・ブラザーズ
『シャイニング』や『時計じかけのオレンジ』の監督を務めたスタンリー・キューブリックの作品です。冒頭から衝撃的なシーンの連続。「モノリス」や「HAL9000」などのモチーフは、今もなおジャンルを問わず多くの作品に影響を与えています。
生き残るカギは「少数報告」『マイノリティ・リポート』
トム・クルーズ-(C)Getty Images
フィリップ・K・ディックの原作をスティーヴン・スピルバーグが映画化。未来予知の特殊能力をもった“プリコグ”を利用し、殺人事件を未然に防ぐ組織“犯罪予防局”。ある日、いつもと同じように予知がおこなわれますが、事件の犯人とされたのはトム・クルーズ演じる予防局の刑事、ジョン・アンダートン。無実を証明するための長い戦いが幕を開けます。物語の10年後を描いた続編が、2015年11月よりFOXチャンネルにて放送。
記憶、売ります『トータル・リコール』
『ブレードランナー』や『マイノリティ・リポート』の原作者として知られるSF小説家フィリップ・K・ディックの短編「追憶売ります」を映画化。近未来、記憶を売り買いできる世界の物語。アーノルド・シュワルネッガーが主演をつとめ、大きな話題を呼びました。画像は2012年にリメイク作品で主演を果たしたコリン・ファレル。
強制参加の殺人サバイバル『ハンガー・ゲーム』
『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』TM&(C) 2014 LIONS GATE FILMS INC.ALL RIGHTS RESERVED.
舞台は独裁国家と化した近未来のアメリカ。12歳から18歳までの男女24名が殺し合う「ハンガー・ゲーム」に強制参加させられながらも生き残ろうとする人々の姿を描きます。主演のジェニファー・ローレンスは「2014年に最も興行収入の高かった俳優のリスト」で見事1位に輝きました。
宮崎駿最初の作品『未来少年コナン』
宮崎駿-(C)Getty Images
1979年公開の作品。舞台は西暦2008年の地球。世界は超磁力兵器によって崩壊したものの、生き延びたコナンとおじいさん。そんな2人が暮らす島に、ある日1人の少女が漂着。彼女を助けたことにより、コナンの運命の歯車が音を立てて回り出します。
俺を、見ろ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
水や石油、あらゆる資源が殆ど枯渇しかけている、荒廃した未来の世界。主人公は、家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官のマックス。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するイモータン・ジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ、配下の全身白塗りの男ニュークスと共に、ジョーに捕われた女たちを引き連れ、逃走を開始します。追跡に次ぐ追跡、炸裂するバトル…。彼らの反撃が始まります。
私たちがいるこの星は、まさか『猿の惑星』
猿のシーザー&アンディ・サーキス/『猿の惑星:新世紀(ライジング)』 - (C)2014 Twentieth Century Fox
地球へ帰還するはずだった宇宙船が漂着したのは、どことなく地球に似た大地。そこは猿が人間を支配する惑星でした。第1作の衝撃的なラストで知られる『猿の惑星』シリーズ。最新作『猿の惑星:大戦記(グレート・ウォー)』の日本での公開予定は2017年です。