映画『杉原千畝 スギハラチウネ』とは?
『杉原千畝 スギハラチウネ』 (C) 2015「杉原千畝 スギハラチウネ」製作委員会
実在した外交官・杉原千畝について描いた映画作品『杉原千畝 スギハラチウネ』。監督は『サイドウェイズ』のチェリン・グラックが、主演は実力派俳優の唐沢寿明が務めました。今回は、第2次世界大戦時に活躍し“日本のシンドラー”とも呼ばれた杉原千畝について描かれる本作のあらすじやキャストなど紹介していきたいと思います。
映画『杉原千畝 スギハラチウネ』日本の外交官として実在した人物・杉原千畝を描いた作品
© 2015「杉原千畝 スギハラチウネ」製作委員会
映画『杉原千畝 スギハラチウネ』は、第2次世界大戦下にてユダヤ難民にビザを発給し、6000人もの命を救った“日本のシンドラー”と呼ばれる外交官・杉原千畝の半生を描いた作品。本作は、そんな杉原千畝の実話を基に制作され、千畝の知られざる真実を描いた作品となっています。
■映画『杉原千畝 スギハラチウネ』監督を務めるのは、『トランスフォーマー』のチェリン・グラック
チェリン・グラック監督、シルビア・スモーラー/『杉原千畝 スギハラチウネ』舞台挨拶
実在する人物・杉原千畝の半生を描くにあたり、映像化に挑んだのはチェリン・グラック監督です。2009年に、アカデミー賞作品賞にノミネートされた作品をリメイクした『サイドウェイズ』にて監督デビュー。その後『タイタンズを忘れない』や『トランスフォーマー』などの話題作に参加しています。
映画『杉原千畝 スギハラチウネ』ポーランドでのオールロケ!
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ポーランドにて2ヶ月に及ぶロケが行われた映画『杉原千畝 スギハラチウネ』。千畝役を務めた唐沢寿明はポーランドで撮影をするにあたり、彼の名前や功績をより広く知ってもらおうという気持ちでロケに挑んだと明かしています。
映画『杉原千畝 スギハラチウネ』舞台となったリトアニアにて、ワールドプレミアも
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映画『杉原千畝 スギハラ チウネ』が劇場公開される以前となる2015年10月13日には、杉原千畝がかつて赴任していたリトアニアにて、ワールドプレミア上映も行われました。会場には映画館に入りきらないほどの人が訪れ、その数は500人を超えたとのこと。
映画『杉原千畝 スギハラチウネ』集中力を鍛えられた?!撮影の裏話
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映画『杉原千畝 スギハラチウネ』にて千畝役を務めた唐沢寿明は、英語のセリフが多かったけれどそれほど難しいセリフはなかったと語る一方、セリフがよく変わったことが大変だったと明かしました。時には1から変わるようなセリフもありながらも、変更点については監督から紙にメモをしたものを渡され、すぐにカメラを回されたとのこと。そういったこともあり、集中力が鍛えられた現場だったと語っています。
■映画『杉原千畝 スギハラチウネ』主演の唐沢さん、ロケ地・ポーランドでの行動を暴露?
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劇場公開日となった2015年12月5日には『杉原千畝 スギハラチウネ』の舞台挨拶が行われ、主演を務めた唐沢寿明は、共演者のポーランドでの行動を暴露。大島浩役を務めた小日向文世はお土産のTシャツを探し回ったり、千畝の妻・幸子を演じた小雪はほぼ毎日観光していたと明かしました。
映画『杉原千畝 スギハラチウネ』のあらすじは?
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1934年。外交官の杉原千畝(唐沢寿明)は語学力と独自の諜報網を駆使し、ソ連北満洲鉄道譲渡の交渉を成立させます。しかしその一方で仲間を失い、さらに千畝は在モスクワ大使館への赴任を希望するも、ソ連からは“ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)”とされ、入国を拒否されてしまいます。
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在モスクワ大使館への赴任が叶わなかった千畝は帰国後に外務省で働き、友人の妹である幸子(小雪)と結婚。その後、リトアニア・カウナスにある日本領事館での勤務を命じられ、時は1939年。千畝は新たな相棒となったペシュ(ボリス・スジック)と共に、リトアニアにて諜報活動を開始。
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ヨーロッパの情勢についての情報を集めながら、分析し、日本へと発信する千畝。そんな中、ドイツがポーランドへの侵攻を開始し、第2次世界大戦が勃発。
『杉原千畝 スギハラチウネ』(C) 2015「杉原千畝 スギハラチウネ」製作委員会
ナチスから迫害から逃れるため、多くのユダヤ難民がビザを求めて、カウナスの日本領事館へと訪れてくるのでした。日に日にその数は増えていき、ついに千畝は日本政府からは了承が取れていない状況であるにも関わらず、難民たちへ日本の通過ビザを発給するも―。