福田雄一監督とは?
福田雄一監督/「銀魂2-世にも奇妙な銀魂ちゃん-」舞台挨拶
今や“コメディーの奇才”と言われ、2018年に話題となった「今日から俺は!!」に「勇者ヨシヒコシリーズ」を始め、大ヒット作を多数制作するのは、福田雄一さんです。ルーツには父親が好きなクレージーキャッツの影響があり、小学校時代のお楽しみ会では毎回、台本を書いていたそうです。中学時代からゴルフに夢中になりプロゴルファーを目指すも、金銭面や自分の腕前のなさから夢を諦めなくてはならない状態になり苦しんだのだとか。
© 2009「大洗にも星はふるなり」製作委員会
そんな折、小学校時代のお楽しみ会を思い出し、演劇部の門を叩きます。その後、劇団「ブラボーカンパニー」を旗揚げし、座長として構成や演出を手掛けます。その後、日本テレワークに在籍後、独立します。フリーの放送作家として、「ピカルの定理」、「SMAP×SMAP」、「笑っていいとも!」の構成を行い、舞台などの演出し、ドラマや映画の脚本も手掛け、監督も務めるように。
福田雄一のおすすめ作①:ドラマ「33分探偵」堂本剛主演
水川あさみ/『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』完成披露試写会
福田雄一さんが自ら原作、脚本、演出を手掛けた「33分探偵」。主人公の鞍馬六郎(堂本剛)が開始5分で解決している事件を、無理矢理、放送時間いっぱいの33分持たせるという、サスペンスコメディー。すべてが六郎の思いつきですべて的を得ておらず、「金田一少年の事件簿」であれだけの名推理をした堂本剛さんが、こちらでは無茶苦茶な迷推理するのが対比なっているところも笑えます。
福田雄一のおすすめ作②ドラマ「プロゴルファー花」高慢女王様×超前向き娘
© 2008「デトロイト・メタル・シティ」製作委員会
幼い子供の面倒を見ながら、父がゴルフ練習場を作る為に作った借金を抱えてOLをする花(加藤ローサ)は、接待ゴルフに駆り出さられてぶっちぎり優勝してしまい会社をクビに。そんな花の実力を見込んだ醍醐(石黒健)はプロゴルファーにならないかと誘います。とにかく借金を返す為に醍醐の元でレッスンを受けるが、リコ(片瀬那奈)たちにいじめを受けて苦しい日々を過ごします。花はプロゴルファーとして花開くのでしょうか。
福田雄一のおすすめ作③ドラマ「新解釈・日本史」ムロツヨシ主演
ムロツヨシ『50回目のファーストキス』/photo:EMI
あの恐ろしい織田信長が自害したくないとジタバタした?坂本龍馬は適当だった?とか、そんな普通に考えたらめちゃくちゃだけど、実は的を得ているかもしれない新解釈の日本史を、福田ワールドの笑いで彩っているのが本作。笑いながら、新しい解釈に舌鼓するのもいいかもしれませんね。
福田雄一のおすすめ作④映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』史上最高のいたずら劇
(C)2008「ぼくちゅう」PARTNERS
主人公のママチャリである、くろわっさんが一般ブログのエッセイとして書かれた原作として大ヒットし、福田雄一さんが脚本を担当し実写化されました。賀来賢人さんや石田卓也さん、倉科カナさん、麻生久美子さん、豊田エリーさんなどの豪華キャスト陣が出演する、笑えて心温まる青春映画で、英語版はアメリカのワールド・トップ・ブログでユーモア部門の1位を獲得。
(C) 2008「ぼくちゅう」PARTNERS
仲間たちと自転車でスピード違反をしたとしても自転車だから捕まらないだろうと考えるママチャリ(市原隼人)だったが、考えが浅はかで駐在さん(佐々木蔵之介)に捕まってしまいます。厳重注意で終わるも怒りが止まらないママチャリたちはまたも駐在さんに戦争を仕掛けると、今度はやり返しをくらってしまうのです。そんな、夏の日差しが照り付ける栃木の田舎で勃発する笑えて心温まる戦争です。
福田雄一のおすすめ作⑤映画『高校デビュー』人気少女漫画の実写化
© 2011『高校デビュー』製作委員会
別冊マーガレットで連載された河原和音さんの原作少女漫画を、福田雄一さんが脚本を担当され実写化されました。河原和音さんは、『高校デビュー』の他にも、広瀬すずさん、生田斗真さん主演の『先生』や、土屋太鳳さん、竹内涼真さん主演の『青空エール』、鈴木亮平さん、永野芽郁さん主演の『俺物語!!』の原作者でもあります。イケてない私が明日モテるかもしれない、そんな風に女子を燃え上がらせる『高校デビュー』です。
© 2011『高校デビュー』製作委員会
恋がしたい恋がしたい恋がしたいと、中学時代、小麦色に焼けて365日ソフトボールに明け暮れた晴菜(大野いと)は、高校からは素敵な恋愛をしようと『高校デビュー』を試みるも、秋まで何も起こる気配はありませんでした。そんな時、モテ男であるヨウ(道端淳平)に出会い、恋愛コーチしてもらうことに。少女漫画原作作品も福田雄一さんの手によりラブコメディーとなって、ドキドキしながらも笑いの絶えない映画です。
福田雄一のおすすめ作⑥映画『HK』変態だけどカッコイイニューヒーロー
『HK/変態仮面アブノーマル・クライシス』 (C)あんど慶周/集英社・2016「HK2」製作委員会
週刊少年ジャンプで連載されていた、あんど慶周さん原作の少年漫画である”究極変態仮面”を、福田雄一さんがメガホンを握り実写化されました。福田雄一監督と主演の鈴木亮平さんは世界に通じるものにしたい、これがクールジャパンだと思って撮影に挑んだそう。自分のキモい趣味が明日世界を救うヒーローになれるかもしれませんね。
『HK/変態仮面アブノーマル・クライシス』 (C)あんど慶周/集英社・2016「HK2」製作委員会
SMの女王である母(片瀬那奈)から生まれた狂介(鈴木亮平)は、その強面な顔で図体はでかくても気が小さく弱い。そんな狂介の前に転校生である可愛い愛子(清水富美加)が現れ恋をします。帰り道で強盗犯に襲われる愛子を助けようとビルに入り、パンティーを被ると変態パワーが集まり変態仮面に変身し狂人的な力を手に入れて愛子を助けます。変態だけどカッコイイニューヒーローは話題の存在になっていきます。