「クレヨンしんちゃん」は日本の国民的アニメ
© 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2016
TVアニメ「クレヨンしんちゃん」は、1990年に連載開始した、臼井儀人原作の同名コミックスをアニメ化作品。放送開始の1992年から2019年まで、27年間も放送され続けている大人気作品です。1993年には劇場版も公開されて以降、毎年劇場版が公開されるようになりました。劇場版10作目の『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』では、第6回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門大賞をはじめ、7つの賞を獲得。
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さらに、2015年公開の『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』の売り上げは22.9億円。劇場版シリーズ過去最高の興行収入を記録しました。その人気は日本に限りません。アジア、ヨーロッパ、アメリカなどの海外でもアニメ化されたり、ゲームやコミックスが販売されたりと、大人気の様子。子どもから大人まで、各国から愛され続けている名作です。
「クレヨンしんちゃん」の主なストーリー
「クレヨンしんちゃん」(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
舞台は、埼玉県春日部市。5歳の野原しんのすけ(通称しんちゃん)は、ちょっと個性的な男の子。急におしりを見せて踊ったり、きれいなお姉さんに目がなかったり、奇想天外な行動でいつも周りを驚かせています。母のみさえ、父のひろし、妹のひまわりと愛犬のシロ、幼稚園の友達に囲まれながらも、わが道を貫く、しんちゃんのにぎやかな日常を描きます。
「クレヨンしんちゃん」にまつわる都市伝説・トリビア10選!
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シュールでちょっと下品なギャグと、心温まるほっこりエピソードで、いつも視聴者を楽しませてくれる「クレヨンしんちゃん」。いわば日本を代表する本作ですが、実はゾッとするような都市伝説や、驚きのトリビアが存在するのです。ここでは「クレヨンしんちゃん」にまつわる都市伝説やトリビアを考察し、紹介していきます。知られざるしんちゃんの謎に迫ります!
①しんちゃんは交通事故で死んでいる?
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これは衝撃的ですね!これは、ファンの間で長らく言い伝えられている都市伝説です。実は、しんのすけは、妹のひまわりを庇って交通事故で死んでいるという説。しんちゃんシリーズで最もポピュラーな都市伝説です。ある日、しんのすけは交通事故で死んでしまい、彼の形見である”クレヨン”で「もし、しんのすけが生きていたら…」と妄想のストーリーを描き出します。それが、タイトル「クレヨンしんちゃん」の由来とのこと。
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さらに一説によると、みさえはしんちゃんがまだ生きていると思い込んで生活しているというのです。周りの人は、妄想癖のみさえに話を合わせ、まるでしんちゃんがそこにいるかのように振舞います。本当は、もうそこにいないのに…。つまり、しんちゃんの支離滅裂で破天荒すぎる言動は、みさえによる”妄想”だった、ということです。確かに、そう考えれば、しんちゃんの予測不能な言動の理由がつきますね。
②ボーちゃんのお母さんが登場しない理由
舞台裏で待機中のカスカベ防衛隊
しんちゃん率いる「カスカベ防衛隊」のメンバー、ボーちゃん。どこかぎこちない独特な口調と鼻水が特徴的な男の子です。しかし、このボーちゃんには、多くの謎が隠されているのです。例えば、ボーちゃんの両親はアニメでは一回も登場していません。同じ幼稚園に通うねねちゃん、風間君、マサオ君のお母さんたちは登場しているのに、ちょっと変ですよね。
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一説によると、ボーちゃんの母親は育児放棄(ネグレクト)をしているとのこと。確かに、運動会などの幼稚園のイベントや、日頃の送り迎えでも姿を見せないなんて、不自然ですね。また、ボーちゃんがいつも鼻水を垂らしているのも、親がボーちゃんを病院に連れて行かないことが理由かもしれません。さらに、別の説では、ボーちゃんの家族は人に知られてはいけない危険な職業を生業としているのだとか。
■ボーちゃんの正体は宇宙人?
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驚くべきことに、ボーちゃんの正体は宇宙人だという説が浮上しています。あるエピソードで、ねねちゃんと風間くんが「ボーちゃんは宇宙人なのでは?」と疑ったことから、この都市伝説がウワサされるようになりました。不自然な片言や、鼻水を使って色々な技を披露するなど、不可解な行動をするのは、人間になりきれていない証拠だというのです。とにかく謎が多いボーちゃん。はたして、真相が明かされる日はくるのでしょうか?
③シロはガンを患った捨て犬
「SUPER SHIRO」(C)臼井儀人/SUPER SHIRO製作委員会
野原家の愛犬、シロ。可愛らしい見た目と、賢い頭脳でみんなから愛われているシロですが、実はガンを患って捨てられた犬だったのです。シロはガンを患い、治療費を渋った飼い主によって捨てられたというこの設定。
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しかし、あまりにも悲しすぎるため、「元の飼い主がアレルギーを発症したため、捨てられた」という設定に書き直したそうです。