本作で1番有名な都市伝説は、「バイキンマンを作ったのはジャムおじさん」という説。これによると、アンパンマン誕生以前、ジャムおじさんは「ジャムパンマン」を作ったとのこと。しかし、管理を怠ったせいで、ジャムパンマンの身体はかびてしまいます。怒りのあまり、心が悪に染まってしまったジャムパンマンは、バイキンマンへと変貌を遂げ、町を脅かす存在に。
© やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV © やなせたかし/アンパンマン製作委員会2009
それを見かねたジャムおじさんは、アンパンマンを作り、バイキンマンを食い止めようと試みたのです。ただ、バイキンマンは生みの親であるジャムおじさんに、恩義を感じているため、彼を襲うことはありません。また、他の説では、ジャムおじさんはバイキンマンを陰で操り、アンパンマンを抹殺しようと企んでいるのだとか…。一見優しそうに見えるジャムおじさんに、こんな黒いウワサがあるなんて意外でしたね。
■「ジャムおじさん黒幕説」はウソ?本当?
アンパンマン、ばいきんまん『劇場版『それいけ!アンパンマン』シリーズ』
「ジャムおじさん黒幕説」を裏付ける証拠は今のところありません。この都市伝説ができた理由に「バイキンマンはパン工場を襲わないから」という一例があります。しかし、バイキンマンは過去に工場を襲ったり、ジャムおじさんとバタコさんを誘拐したり、さんざん悪さをしてきたので、この説は有力とはいえないでしょう。
『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2016
ただ、怒りの矛先がジャムおじさんに向いてきた、という捉え方もできるので、あながち間違っていないかもしれません。
都市伝説8「サザエさん」の最終回は墜落事故
(C)長谷川町子美術館 「ありがとう45周年!みんなのサザエさん展」 -(C) 長谷川町子美術館
世界で1番長く放送されているTVアニメとして、ギネスに登録された本作。2019年で50周年を迎える長寿アニメです。磯野一家の平和な日常を描いた「サザエさん」ですが、ファンによる最終回の考察が怖すぎると話題になっています。
■家族旅行での不運な飛行機事故
「祝!50周年イヤー突入 サザエさんお正月スペシャル」(C)長谷川町子美術館
都市伝説によると、ハワイ旅行券が当たった磯野家が、ハワイに向かう途中、乗車していた飛行機が海に墜落してしまいます。一家は全員死んでしまうのです。
■磯野家全員が「海」に関する名前
「サザエさん 放送2400回記念スペシャル」(C)長谷川町子美術館
この都市伝説が浮上したきっかけは、磯野家の名前です。磯野家の全員の名前には、「海」に関係する名前が付けられています。
(c) 長谷川町子美術館 「サザエさん」第一巻初版
・波平=波
・フネ=船
・サザエ=貝のサザエ
・カツオ=魚の鰹
・タラ=魚の鱈
・マスオ=魚の鱒
「祝!50周年イヤー突入 サザエさんお正月スペシャル」(C)長谷川町子美術館
つまり最終回は、一家が墜落事故によって海に帰り、名前と同様、本来の姿に戻るという筋書きなのです。なんとも悲しい結末ですが、「海」との関連性を考えると納得がいきますね。50年以上も続いている長寿アニメですから、それだけ結末が気になるファンが多いということでしょう。
都市伝説9「名探偵コナン」の黒幕は新一の父親
『名探偵コナン』-(C)2016 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
「名探偵コナン」の黒幕は、”あの方”と呼ばれる、犯罪集団「黒の組織」のリーダーです。しかし、「ただでさえ信じ難い人物が浮かび上がって来るかもしれない」という灰原の言葉から、「あの方」は意外な人物であることがわかります。そこで、ネット上では様々な憶測と考察が飛び交い、”あの方”候補の名前が挙がりました。驚くべきことに、候補の1人に挙がったのは、新一の父親、工藤優作だったのです。
■工藤優作とは?
「名探偵コナン エピソード”ONE”小さくなった名探偵」(c)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 2016
新一(コナン)の父親で、推理小説家。代表作「闇の男爵(ナイトバロン)」シリーズは、日本のみならず海外でも大ヒットしており、それに伴いロサンゼルスに拠点を置いて活動をしていました。さらに、推理力を生かして、副業として探偵活動も行っています。コナンの正体を知っており、彼が組織に立ち向うことを決めてからは、日本に帰還し、阿笠博士と一緒に事件解明の手助けをするようになりました。
■「黒幕は優作説」が浮上した理由
© 2009 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
優作の代表作「闇の男爵(ナイトバロン)」の”バロン”は、実はカクテルの一種。しかも、バロンはジン、ベルモット、キュラソーを混ぜたカクテルなのです。組織を統一しているかのような意味にとれますね。”単なる偶然”では片づけられない怪しさです。作中屈指の実力者ですから、黒幕であっても違和感はありません。新一VS優作のバトルなんて、かなり盛り上がりそうですね!