実話を基に『ブラック・クランズマン』が堂々映画化!ヤバすぎる捜査…
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第71回カンヌ国際映画祭にて、『万引き家族』の次点のグランプリを受賞した、『ブラック・クランズマン』 。本年度アカデミー賞でもダークホースな作品として注目され、名匠スパイク・リー監督が手がけたことでも話題となりました。
『ブラック・クランズマン』(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.
黒人刑事が、謎に満ちた白人至上主義団体“KKK”(クー・クラックス・クラン)へ潜入捜査するという、耳を疑いたくなる型破りな実話を基に描かれました。「白人至上主義団体に黒人が潜入するなんてありえない!」と『ブラック・クランズマン』の作中でも言われているように、こんな明らかに不可能な操作が一体どのように行われたのか?ブラックユーモアの効いた奇想天外な捜査劇となっています。
映画『ブラック・クランズマン』あらすじ
『ヤング・アダルト・ニューヨーク』(C)2014 InterActiveCorp Films, LLC.
1979年、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワースは初の黒人刑事として採用される。署内の白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に電話をかけてしまう。自ら黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。問題は黒人のロンはKKKと対面することができないことだ。そこで同僚の白人刑事フリップ・ジマーマンに白羽の矢が立つ。電話はロン、KKKとの直接対面はフリップが担当し、2人で1人の人物を演じることに。任務は過激派団体KKKの内部調査と行動を見張ること。果たして、型破りな刑事コンビは大胆不敵な潜入捜査を成し遂げることができるのか――。
映画『ブラック・クランズマン』批評家も絶賛!
『ブラック・クランズマン』(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.
型破りな捜査をブラックユーモアも踏まえながら描かれた『ブラック・クランズマン』。 第71回カンヌ国際映画祭では、あの『万引き家族』が受賞した最高賞「パルムドール」の次点となる「グランプリ」を受賞しました。
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全米においては、辛口批評として知られるサイト「ロッテントマト」で95%フレッシュを獲得し、各メディアも大絶賛と、日本公開前から既に期待値の高い作品となっています。
映画『ブラック・クランズマン』の監督は名匠スパイク・リー!
スパイク・リー -(C) Getty Images
これまで『マルコムX』や韓国映画のリメイクとなる『オールド・ボーイ』など、様々な作品を手がけてきたスパイク・リー監督。『ブラック・クランズマン』では人種差別という思いテーマをエンターテイメント溢れる作品として仕上げました。
『セントアンナの奇跡』 スパイク・リー監督
スパイク・リー自身も、どんな論争にも皮肉を交えて応えたりと、とにかく逃げも隠れもしないで言いたいことを言う人物のようで、様々なメディアから、その発言を取り上げられています。中でも人種差別を肯定するある人物が大統領になればよかったと発言した人物を、名指して『ブラック・クランズマン』で登場する「 KKK」のメンバーに等しい発言をしたとコメントしたことも。
映画『ブラック・クランズマン』原作は潜入捜査を実行した人物の手記
ジョーダン・ピール-(C)Getty Images
『ブラック・クランズマン』の原作は、当時実際に勢いで新聞広告から「 KKK」に連絡を取った警官ロン・ストールワースによる実体験です。彼は司法警察機関に32年間勤務し、その間に様々な功績を残した元警察官。渡り歩いた部署は「麻薬捜査部」「風紀取締部」「犯罪捜査部」と3つにもなり、さらに4つの州で事件担当記者の組織化を行った人物です。 コロラドスプリングス市で最初に採用された黒人警官でもあり、激しい人種的な敵意にも負けずに司法警察組織で誰もが目を見張る素晴らしいキャリアを築き上げています。
映画『ブラック・クランズマン』原作者が一番興奮したのは「KKK」幹部との頭脳戦?
ジョーダン・ピール-(C)Getty Images
『ブラック・クランズマン』の原作者で主人公のロン・ストールワースは、このキケンな捜査劇で一番興奮したことに、「 KKK」のデビット・デュークをうまくやり込んだことをあげています。というのも、過激派のイメージを変えるために、あらゆる手段をとったデビット・デュークは、頭が切れて、修士号も持つような人物。そんな相手を上手く騙しこむなんて、高卒のロン・ストールワースからすれば無謀以外の何物でもありません。
『沈黙-サイレンス-』(c) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
しかし、『ブラック・クランズマン』でも描かれている実話の通り、ロン・ストールワースは上手く「KKK」幹部を出し抜くことに成功するのです。これには当の本人が一番興奮していたようで、捜査を進めるなかで、身震いするような瞬間を鮮明に思い出せるし、当時の興奮は今でも変わらないと語っています。
映画『ブラック・クランズマン』の製作は、『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール
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本国ではコメディアンとしても有名なジョーダン・ピールが、『ブラック・クランズマン』の製作に参加しています。ジョーダン・ピールと言えば、初の監督・脚本作である『ゲット・アウト』が様々な賞を受賞し、低予算で製作されたにも関わらず、国内外で異例のヒットを見せました。
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