『塔の上のラプンツェル』は大人気のディズニーアニメ!
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『塔の上のラプンツェル』は、ディズニー50周年目を記念する3Dアニメーション。日本では2011年に公開され、全世界の興行収入は25.6億円を超える大ヒット作品となりました。
キャラクターの細やかな表情や、美しい背景が大きな反響を呼びました。劇中歌の歌も好評で、アカデミー賞の歌曲賞をはじめ、数々の賞にノミネートされました。もちろん、映画自体の評価も高く、ナショナル・ムービー・アワードではアニメーション部門を受賞しました。
『塔の上のラプンツェル』の意外な裏話5選!
大人のためのグリム童話 手をなくした少女© Les Films Sauvages – 2016
ディズニーの代表作の仲間入りをはたした『塔の上のラプンツェル』。しかし実は、意外な裏話やトリビアが隠されているのです。今回は、本作における有名な裏話を5つご紹介します!
『塔の上のラプンツェル』裏話①ラプンツェルが裸足なのは声優の影響
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作中、ラプンツェルはいつも裸足です。これは、アメリカ版でラプンツェルの声優を務めた、歌手で女優のマンディ・ムーアの影響とのこと。マンディは、ステージで歌う際、裸足でいることが多くあったようです。
これにインスピレーションを受け、制作陣がこの設定を付け加えたのです。声優がキャラクターに寄せるのではなく、キャラクターが声優に寄るという…。かなりユニークな手法ですね!
『塔の上のラプンツェル』裏話②ディズニー1の○○カップル!
ラプンツェルとフリンは、ディズニーで1番年の差があるカップルです。ラプンツェルは18歳、フリンは26歳なので、2人の年齢差は8歳。ちなみに、ディズニーカップルの年の差は平均3~5歳なので、差は歴然ですね。
さらに、プリンセスが王子以外(犯罪者)と結婚するのも、ディズニー史上初の出来事とのこと。とにかく異色なカップルですが、枠にとらわれずに自分の意思を貫く2人は、みんなの憧れです♪
『塔の上のラプンツェル』裏話③ディズニー作品のオマージュ
ラプンツェルが暮らす塔の中には、ディズニー作品と関連する家具や本がたくさんあります。
例えば、以下の4つ。
・階段の手すりに『白雪姫』の毒リンゴの絵
・その近くに『リトルマーメイド』の貝殻の絵
・『美女と野獣』に登場したクローゼットが部屋にある
・『眠れる森の美女』に出てくる”糸車”が部屋の隅にある
よく目を凝らさないと、見逃してしまいそうですね!さらに、ラプンツェルとフリンが王国で本を読み漁るシーンでは、『眠れる森の美女』、『リトルマーメイド』、『美女と野獣』の絵本が登場します。
本編を見返す際は、ぜひチェックしてみてください!
『塔の上のラプンツェル』裏話④『アナと雪の女王』とリンク!
『塔の上のラプンツェル』の後に制作された、大ヒットディズニー映画『アナと雪の女王』。実はこの2作品はリンクしているのです。2作品とも、フラゴナールという画家が描いた「ブランコ」という絵画をコンセプトにして描かれています。そう、アナが「生まれてはじめて」を歌っているときに、ポーズをまねした絵です。
ラプンツェルも、自分の髪の毛をブランコにして漕いでいましたね。この描画には、「宗教からの解放」という意味があります。つまり、ラプンツェルにとっては「ゴーテルからの解放」アナにとっては「退屈な毎日からの解放」を意味しているのです。
ちなみに、ラプンツェルとフリンは『アナと雪の女王』でカメオ出演しているので、そこも踏まえて”アナ雪”を再度チェックしてみてください!
『塔の上のラプンツェル』裏話⑤監督がカメオ出演!
本作で監督を務めたのは、ネイサン・グレノ。ディズニーの3D映画『ボルト』、『ルイスと未来泥棒』を手掛けたアニメーターでもあります。実はネイサン監督、自分をモデルにしたキャラクターを本編に登場させていたのです。
ラプンツェルとフリンがいる酒場に、「衛兵連れて来たぜ!」と登場する、星形の刺青が入った男です。監督も、同じ形の刺青があります。どことなく顔も似ていますね!知る人ぞ知る意外なトリビアです。
『塔の上のラプンツェル』裏話⑥ラプンツェルの髪の長さはギネス越え!
「髪長姫」ことラプンツェルの髪は、なんと21m!これは、ビルの7階に相当する長さです。運送会社クロネコヤマトのフルトレーラーも同じ長さですね。ちなみに、2018年に「世界1髪の長い髪の持ち主」としてギネス登録されたインド人の少女ですら1.7mほどです。
こうして考えると、驚異的な長さですね。しかも、重さは4.5kgもあるのだとか。どうやって手入れしているのかが気になりますね…。
『塔の上のラプンツェル』裏話⑦プリンセス唯一の”緑色”の瞳
今まで、ディズニー作品では数多くのプリンセスが登場してきました。国籍や容姿、年齢は異なりますが、どれも美しいプリンセスばかりです。ディズニープリンセスの半数は、青い瞳ですが、中でもラプンツェルだけは緑色の瞳をしています。しかも、プリンセス史上1番目が大きいのだとか。他の作品をチェックして、比べてみましょう!
『塔の上のラプンツェル』裏話⑧パスカルの色は緑じゃなかった⁉
※カメレオンのイメージ
『ランゴ』 -(C) 2010 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
ラプンツェルの相棒、カメレオンのパスカル。しかし、キャラクターデザインの初期段階では、体の色は紫か青だったそう。しかし、ラプンツェルの髪や衣装の色に似合わず、結局緑に決まりました。ラプンツェルの目の色ともマッチしているので、この色で正解ですね!ちなみに、パスカルはリスになる可能性もあったそうです。
『塔の上のラプンツェル』裏話⑨『ピノキオ』『白雪姫』の手法を参考にしている
映画の中には、カメレオンのパスカルや馬のマキシマムなど、表情豊かな動物が登場します。まるで、人間のように喜怒哀楽の表現し、とても動物とは思えない芸当もやってのけます。例えば、パスカルはラプンツェルと一緒にかくれんぼや着せ替えごっこをして遊んでいました。マキシムは、フリンと握手をしたり、アイコンタクトをとってリンゴをせがんだり、人間相手に格闘したりもします。
このように、動物が人間のようにふるまい、しかも人間もそれを当然のことのように受け入れている手法は、『ピノキオ』や『白雪姫』にも共通しています。『白雪姫』では、森の動物たちが白雪姫の住む小屋を掃除して、食事の準備もこなしていました。このように、古き良きディズニーの手法を参考にすることにより、非現実的な面白みが増しているのです。