社会問題を描いた映画作品13選!
『帰ってきたヒトラー』 (C)2015 MYTHOS FILMPRODUKTION GMBH & CO. KG CONSTANTIN FILM PRODUKTION GMBH
映画というと娯楽としての側面が強い一方で、風刺が効いたものや考えさせられるような作品も多く存在します。今回はそんな中から、社会問題を描いた映画作品について13作品紹介していきます。
社会問題を描いた映画作品①『誰も知らない』(2004年)
『海よりもまだ深く』(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
社会問題を描いた映画作品の1作目として紹介するのは、2004年に公開された是枝裕和監督作品『誰も知らない』です。本作は1988年に発生した“巣鴨子供置き去り事件”という本当にあった事件を基に作られており、母親に置き去りにされた子どもたちが懸命に生きる姿が繊細に描かれています。
とある秋、2DKアパートに引っ越してきた母の福島けい子(YOU)と子どもたち4人。子どもたちの父親はそれぞれ別の人物で、学校へも通ったこともありませんでした。そんなある日、けい子が出ていったことをきっかけに、兄の福島明(柳楽優弥)が親代わりとなって子どもたちだけで生活を送ることに―。
社会問題を描いた映画作品②『血と骨』(2004年)
『血と骨』ビートたけし、鈴木京香、崔洋一監督舞台挨拶
社会問題を描いた映画作品の2作目に紹介するのは、2004年公開の崔洋一監督作品『血と骨』。動乱の時代を駆け抜けた朝鮮移民の壮絶な生き様が描かれており、強欲で荒々しい主人公・金俊平はビートたけしさんが演じました。
『アウトレイジ 最終章』(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会
1923年、日本で一旗揚げようと朝鮮集落から大阪へやってきた金俊平(ビートたけし)や他の移民たち。そんな俊平は強欲さと凶暴さからのし上がっていき、家族や周囲の人々から恐れられるように。開業した蒲鉾工場は成功、2人の子どもにも恵まれるも、俊平の粗悪さはさらにエスカレートしていき―。
社会問題を描いた映画作品③『ホテル・ルワンダ』(2004年)
『ホテル・ルワンダ』 メイン
社会問題を描いた映画作品、3作目は2004年公開のテリー・ジョージ監督作品『ホテル・ルワンダ』。本作は、大量虐殺事件が発生するアフリカのルワンダで1200人もの命を救ったホテルマンの実話を基に制作されました。
『ホテル・ルワンダ』 サブ1
1994年、アフリカのルワンダではフツ族とツチ族による民族対立が勃発しており、内戦が続いていました。そんな日々が続く中、海外資本の高級ホテルホテルルワンダでホテルマンとして勤めているフツ族のポール(ドン・チードル)は、ツチ族の妻タチアナ(ソフィー・オコネドー)や隣人を救うために兵士と取り引きすることに。どうにか助かったポールたちですが、虐殺はさらにエスカレートし…。
社会問題を描いた映画作品④『そして、ひと粒のひかり』(2004年)
『そして、ひと粒のひかり』 サブ1
社会問題を描いた映画作品の4作目は、2004年公開のジョシュア・マーストン監督作品『そして、ひと粒のひかり』。南米からアメリカへの麻薬密輸の実態を調査し、運び屋となった少女の過酷で非道な現実を描いた作品となっています。
『そして、ひと粒のひかり』 メイン
コロンビアの田舎町にあるバラ農園で働く17歳の少女マリア(カタリーナ・サンディノ・モレノ)。一家の家計を担うマリアはある日、些細なトラブルで仕事をクビになり。さらには好きでもない恋人の子供を妊娠してしまうのでした。お金に困ったマリアは報酬5000万ドルという言葉に揺り動かされ、麻薬密輸のミュール(運び屋)の仕事を引き受けてしまうのでした―。
社会問題を描いた映画作品⑤『イノセントボイス-12歳の戦場-』(2005年)
『イノセントボイス-12歳の戦場-』ルイス・マンドーキ監督、オスカー・トレス来日インタビュー メイン
社会問題を描いた映画作品の5作目は、2005年公開のルイス・マンドーキ監督作品『イノセントボイス-12歳の戦場-』。1980年代、内戦が激化する中米エルサルバドルを舞台に、子どもの徴兵制度について描かれた作品で、俳優オスカー・オーランド・トレスの実体験に基づき制作されました。
『イノセントボイス-12歳の戦場-』ルイス・マンドーキ監督、オスカー・トレス来日インタビュー サブ2
1980年代の中米エルサルバドルでは、アメリカから支援を受ける政府軍と貧しい農民を中心に構成される反政府勢力FMLNが対立しており、内戦が激化していました。そんな中、11歳の少年チャバ(カルロス・パディジャ)は父がアメリカに行って以来、一家の大黒柱に。そんなチャバは楽しい時間も過ごしながら、銃撃戦に怯えながら日々を送っていました。しかし、12歳になると政府軍に徴収されることになっており、誕生日を迎えて12歳となったチャバに選択が迫られることに―。
社会問題を描いた映画作品⑥『ブラッド・ダイヤモンド』(2006年)
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