英国ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」はどんなドラマ?
© Colin Hutton Hartswood Films 2010 John Rogers © Hartswood Films 2010
「SHERLOCK/シャーロック」はイギリス・BBCが、推理小説・歴史小説・SF小説などを多数著したことで知られるイギリスの人気作家アーサー・コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを翻案して製作した大ヒット推理ドラマ。
舞台を1890年代から現代のイギリスに置き換えて、ドイルの原作を下敷きとしながらもシャーロック・ホームズと相棒のジョン・ワトソンが事件解決にスマートフォンやインターネット、GPSなどの最新機器を駆使してスタイリッシュに謎解きし、奔走して飛び回る姿を描いています。
人間関係が苦手で神経質な完璧主義者だがどこかチャーミングなシャーロックと、人間臭くて好奇心に満ちたジョンの絶妙なコンビネーションも魅力!
「SHERLOCK/シャーロック」に関する35のトリビア
トリビア1 - ベネディクト・カンバーバッチ人気は「SHERLOCK/シャーロック」から始まった!
ベネディクト・カンバーバッチ(シャーロック・ホームズ役)/「SHERLOCK/シャーロック」 -(C) Colin Hutton -(C) Hartswood Films 2012
ベネディクト・カンバーバッチは、それまでドラマや映画で重要な役どころを演じてテレビ映画で賞を獲るも、実は人気俳優とは程遠い存在でした。
しかし、本作「SHERLOCK/シャーロック」でのシャーロック役が当たり役となって人気が爆発!
以降は本シリーズの撮影に支障をきたすほどの人気俳優となり、映画界でも世界中で引っ張りだこの存在となりました!
トリビア2 - シャーロックの両親役は、カンバーバッチの本当の両親だった!
ベネディクト・カンバーバッチ-(C) Getty Images
シーズン3の第一話「空の霊柩車」や、シーズン4「最後の問題」にシャーロックの両親が登場するのですが、両親を演じているのはベネディクト・カンバーバッチの実際の両親です!カンバーバッチは両親役で俳優の父ティモシー・カールトンと女優の母ワンダ・ヴェンサムの間に生まれました。
母ワンダ・ヴェンサムはTVドラマ「謎の円盤UFO」でヴァージニア・レイク大佐を演じた美人女優。カンバーバッチは少年時代は名門エリート校に通うお坊ちゃまだったそうです。
トリビア3 - 原作者コナン・ドイルとカンバーバッチが実は血縁関係!?
「SHERLOCK/シャーロック」-(C) Colin Hutton/Steve Brown (C) Hartswood Films 2012
ベネディクト・カンバーバッチの父方の祖父は、ロンドンの社交界でよく知られた人物で海軍士官も務めたヘンリー・カールトン・カンバーバッチ、曾祖父ヘンリー・アーノルド・カンバーバッチはヴィクトリア朝の外交官。
そんなカンバーバッチは15世紀のイングランド王・リチャード3世の血縁でもあると調べがついているそう。
そして、もう一つ驚くのはシャーロック・ホームズシリーズの著者コナン・ドイルとも血縁関係にあるようなのです!運命的なものを感じます…。
トリビア4 - ジョン・ワトソンの奇怪な足の負傷はコナン・ドイルの原作へのオマージュ!
『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』(C)2015 Hartswood Films Ltd. A Hartswood Films production for BBC Wales co-produced by Masterpiece. Distributed by BBC Worldwide Ltd.
ジョン・ワトソンはシャーロックと出会う前、アフガン戦争によって左肩に銃創を負ったのですが、何故か右脚が上手く動かせずに杖をついて生活しています。これは本作ではPTSDによる心因性のものとされています。
実際にはこの設定が設けられた理由は、コナン・ドイルが著した原作ではエピソードによってジョンの負傷箇所がバラバラだった事に目を付けたから。その事への愛あるオマージュとして取り入れた遊びの表現。シーズン1の1話後半ではいつの間にやら症状が治って普通に歩いています。
トリビア5 - ジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンと妻メアリー役は実生活でもパートナーだった!
マーティン・フリーマン - (C) Getty Images
ジョン・ワトソンを演じるマーティン・フリーマンは、「SHERLOCK/シャーロック」第3シリーズ(2014年)でジョン・ワトソンの妻メアリー・モースタンを演じたアマンダ・アビントンと2000年~2016年まで実際に事実婚のパートナーで一男一女をもうけていました。
2000年にテレビ映画 「Men Only」で共演して恋人同士に。
残念ながら2016年に破局してしまいましたが、円満にお別れしました。
トリビア6 - 華麗なる "ペンキャッチ" は一回目に成功していた!
「SHERLOCK/シャーロック」-(C) Colin Hutton/Steve Brown (C) Hartswood Films 2012
シーズン1の第2話で、ジョンが投げたペンをシャーロックが華麗にサラっとキャッチするという、マジックのようでとっても気持ちいいシーンがありますが、これは1テイクで成功していた!というから驚きです。
でも、あまりの速さにカメラが追い付かず取り直しに...。せっかく一度でキマっていたのに、残念ながらその後は何度か失敗してしまったんだそうです。
トリビア7 - コナン・ドイルの全作品を読破したカンバーバッチ!
ベネディクト・カンバーバッチ-(C)Getty Images
ベネディクト・カンバーバッチは、このドラマでシャーロックを演じるに当たりより深く役に入り込む為にコナン・ドイルのシャーロック作品を全て読破したんだそうです。
シャーロック・ホームズシリーズは、1887年から1927年にかけて60編(うち長編4作、短編56作)があり、相当なもの!シャーロック同様に、カンバーバッチも集中力がハンパないですね。
トリビア8 - ファーストネームで呼び合うのには意味がある!
「SHERLOCK/シャーロック」-(C) Colin Hutton/Steve Brown (C) Hartswood Films 2012
原作では「ホームズ」「ワトソン」と2人は呼び合っています。原作が書かれたヴィクトリア時代、イギリスでは男性がファーストネームで呼び合う習慣がなかったから。
本作は、現代のイギリスが舞台である為により時代設定を明確にするために「シャーロック」「ジョン」と、敢えてファーストネームで呼び合うことにしたよう。
細部にわたって細やかな演出がなされていますね。
トリビア9 - カンバーバッチ、本気でバイオリンを習得!
「SHERLOCK/シャーロック」-(C) Colin Hutton/Steve Brown (C) Hartswood Films 2012