『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』とは?
『 IT/イット THE END “それ”が、見えたら終わり。』 (C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』とは、日本で2019年11月1日に公開されたアメリカ映画で、2017年公開の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編です。原作はホラー界の巨匠、スティーブン・キングの代表作の「IT」。1990年にアメリカでテレビドラマ化もされ、本作はそのリメイク作品となります。
前作では、全米での興行収入が名作ホラー映画『シックスセンス』を上回るほどの人気に。続編となる本作は、日本公開から2週間足らずにも関わらず興行収入が10億円に達するという、異例の大ヒットを見せ、名作ホラーの仲間入りを果たします。
作家スティーヴン・キング(C)Getty Images
前作では、子どもを食べる殺人ピエロ「IT」ことペニーワイズと、いじめられっ子グループ「ルーザーズクラブ」との戦いが描かれました。続編となる本作の舞台は、前作から27年後。大人になったルーザーズクラブが故郷のデリーに戻り、復活したペニーワイズと戦うというストーリーになっています。トラウマ不可避な恐怖シーンや、前作では描かれなかったメンバーの秘密を描いた本作は、原作ファンからも多大な支持を集めました。
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の登場人物
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』 (C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
本作のネタバレあらすじを解説する前に、まずは登場人物をおさらいしましょう。
<ルーザーズクラブのメンバー>
●ビル・デンブロウ…弟をペニーワイズに殺された、吃音症の少年。大人になってからは売れっ子小説家として活動中。
●ベバリー・マーシュ…実父に虐待を受けていた不良の少女。大人になってからは夫とブランドを立ち上げ、ファッションデザイナーとして生計を立てている。
●ベン・ハンスコム…いじめられっ子の太った少年。大人になってからはすっかり痩せており、インテリアデザイン会社で社長を務めている。
●リッチー・トージア…おしゃべり好きなメガネの少年。大人になってからは有名コメディアンとして活躍している。
●マイク・ハンロン…両親を火事で亡くした黒人の少年。大人になってからは地元デリーの図書館に勤務している。
●エディ・カスプブラク…母親からの異常な支配に悩んでいる潔癖症の少年。大人になってからはリスクマネジメント業を営んでいる。
●スタンリー・ユリス…ユダヤ司祭(ラビ)の息子で人一倍怖がりな少年。大人になってからは会計士として活動している。
<ペニーワイズとその関係者>
●ペニーワイズ…子どもの恐怖をエネルギー源とする神出鬼没のピエロ。相手の怖がるものに変身できる。27年周期で活動する。
●ヘンリー・バワーズ…ルーザーズクラブをいじめていた不良。ペニーワイズに操られて父親を殺し、それ以降は精神病院に収監されている。
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のネタバレあらすじ
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』本ポスター (C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
世界各国で大ブームを巻き起こした『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のネタバレあらすじをご紹介します!まだ結末を知りたくないという人は閲覧注意ですよ!
■①ペニーワイズの復活
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2016年のアメリカのメイン州・デリーでは、フェスティバルが開催されていました。エイドリアン・メロンは同性パートナーのドン・ハガーティーとともにフェスティバルを楽しんでいましたが、不良たちに目を付けられ、理不尽な暴行を受けてしまいます。デリーでは、いまだ同性愛者は差別の対象だったのです。
喘息持ちのエイドリアンは呼吸器を吸引しようとしますが、不良たちがそれを阻止して、彼を橋の上から川へ落としてしまいます。ケガをしながらも、慌ててエイドリアンを探すドン。しかし、そこでドンは、川辺でエイドリアンが謎のピエロに食べらるという残虐な光景を目にするのでした…。
■②大人になったルーザーズクラブ
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(C) APOLLO
大人になったビル・デンブロウは、売れっ子小説家として成功を収めていました。しかし、自身の小説を原作とした映画の脚本を務めるビルは、監督や主演女優の妻・オードラから「結末が気に入らない」と言われ、いら立ちを隠せません。締め切り当日になっても結末が書けずにいるビルのもとに、一本の電話が。相手は、かつての仲良しグループ「ルーザーズクラブ」のメンバーの1人であるマイク・ハンロンでした。ビルはマイクの「”それ”が戻ってきた」という言葉に体を硬直させます。
■③血の誓い
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(C) APOLLO
27年前、ビルをリーダーとするルーザーズクラブは”それ(ペニーワイズ)”と戦って、見事勝利しました。しかし、ペニーワイズを完全に滅ぼすことはできませんでした。27年おきに活動する習性のあるペニーワイズ。当時からきっかり27年後の現在に復活し、再びデリーを恐怖の渦に巻き込んでいるのです。
三宅健太(マイク)『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
「27年、それが復活したらみんなで集まろう」と血の誓いを立てたルーザーズクラブのメンバー。みんながデリーを離れ、事件のことを忘れる中で、マイクだけはデリーの図書館に住み込みで働きながら、街の失踪事件や殺人事件を調べていました。マイクは最近の失踪事件の多さから、ペニーワイズが復活したことを悟ります。
■④スタンリーの選択
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(C) APOLLO
マイクはまずビルに電話をかけ、その後はコメディアンとして活躍するリッチー・トージア、過干渉な母親とそっくりな女性と結婚したエディ・カスプブラク、父親とそっくりなDV気質の夫を持つベバリー・マーシュ、すっかり痩せて美男子になった建築会社の社長ベン・ハンスコムに次々と電話をかけていきます。マイクは最後に会計士として働くスタンリー・ユリスにも電話をかけ、デリーに戻るように伝えますが、スタンリーはあろうことか自殺をしてしまいます。
■⑤ルーザーズクラブの再会
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(C) APOLLO
スタンリーの自殺を知らないまま、デリーの中華料理店で再会するルーザーズクラブのメンバーたち。不思議なことに、みんなペニーワイズと戦った当時のことをぼんやりとしか覚えていませんでした。しかし、みんなで話していくうちに徐々に記憶がよみがえってきます。やがてメンバーたちは当時のように打ち解けるのでした。
しかし、楽しい時間は長くは続きません。ゲームの一環としておみくじ入りのフォーチュンクッキーを頼んだ一同ですが、おみくじの単語をつなげ合わせると「スタンリーはどうやら約束を果たせなかったようだ」という文ができあがり、恐怖におののきます。
■⑥ペニーワイズの差し金
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