人気沸騰のNetflix製作ドラマ「ウィッチャー」の解説
Netflix オリジナルシリーズ「ウィッチャー」2019年より全世界同時配信開始
Netflix製作のダーク・ファンタジー超大作「ウィッチャー」が海外ドラマファンの間で話題を呼んでいます。
この象徴的なビジュアルから、勇壮な世界観が期待されますが、そもそも「ウィッチャー」とはどんなドラマか。
気になる作品の中身を大まかに説明していこうと思います。
■ウィッチャーとは何者?超人の秘密とは!?
ウィッチャーとは、怪物退治の為に訓練された改造人間(ミュータント)です。
もともと人間なのですが、小さな頃から特殊な訓練を受けていて最終試練を生き延びた数少ない存在。
変異誘発剤で体を破損しているので、やむを得ない不可抗力として子孫を残す事は出来ません。
「印」という魔法を使い、剣技にも長け、寿命も長く、回復能力にも優れた超人なのです!
■ウィッチャーが迫害を受けるのは何故!?
怪物から人々を守っているのに、何故か忌み嫌われ迫害を受けているウィッチャー。
何故嫌われているかというと、やはり人間の縮図と同じく "人と違う" "目立つ" 存在の者は曲がった形で噂され、偏見の目に晒されるものなのです。そして"口コミ" でそれは瞬く間に広がり標的に。遥か昔から現代まで全く変わっていませんね。
ウィッチャーの魔力が自分に向けられれば「ひとたまりもない」だろうと妄想して自己防衛するからです。
人々は自分の「精神的」「肉体的」弱さを忘れる為(肯定する為)に、「完璧で強い」存在(ウィッチャー)を迫害するのでしょう。
誰でも自分を脅かす存在が怖いのです。
■物語の主人公は最高クラスのウィッチャー、ゲラルト!
そんなウィッチャーとして幼少から訓練され百戦錬磨、最高クラスの力を誇る主人公がゲラルト。
人々からの迫害をものともせず、傷つく心を隠して無骨に怪物退治を続けています。
醜い派閥争いに巻き込まれても、基本的に加担せず "中立の立場" を貫きます。
本当は友情に熱く、気の利いたジョークも言えるのですが基本的には無口でミステリアス。
狼流派のウィッチャーで、何度も実験的な変異をした代償として髪は白髪なので別名「白狼」とも呼ばれています。
■主人公ゲラルトが、運命の出会いと戦いの旅をする!
そんなゲラルトが魔女や国王の娘などと出会い、人々の生々しい豪・欲望・思惑に晒されながら怪物と戦い、長旅を続ける姿を描いているのが「ウィッチャー」なのです!
幾つかの時間軸を行ったり来たりすることで、現代も昔もさほど変わることのない人間の本質をドラマチックに描いています。
Netflixドラマ「ウィッチャー」のあらすじ・ネタバレ
Netflix オリジナルシリーズ「ウィッチャー」2019年より全世界同時配信開始
「ウィッチャー」は現在1シリーズが配信中で、壮大な物語にしてはコンパクトな全8話のエピソードで構成されています。
ここでは全8話を5段階(1~3話、4話、5~6話、7話、8話)に分けてあらすじを紹介していきますね。
「ウィッチャー」1~3話のあらすじ・ネタバレ
■ゲラルト・レンフリ・ヤスキエルの時間軸(1231年)→ブラビケンにて
ゲラルトはある日怪物キキモラを倒してブラビケンの町に辿り着きます。
ウィッチャーというだけで嫌われる彼が、酒場で地元の客たちの冷ややかな目に晒されている中、盗賊で元王女のレンフリと出会い心を交わします。
一方で、レンフリを危険人物とし、敵対する魔法使いのストレゴボルからゲラルトは彼女の殺害を依頼されます。
勿論、レンフリの方もストレゴボルとの因縁に決着をつけるべく、殺害を企てています。
(彼女は王女だったのに、ストレゴボルの魔法のせいで処女も含めて全てを奪われてしまった過去があります。)
ゲラルトはどちらも殺したくないので、彼女の不幸な生い立ちに理解を示しつつも「ストレゴボル殺害を辞め、ブラビケンを去り普通に暮らせ」と説得しましたが彼女の心は変わりませんでした。
そして翌朝、彼女がブラビケンの市民を人質にしてストレゴボルを殺しにかかったので、ゲラルトは市民を守る為に恋心を抱いたままレンフリを刺します。
ここで愛する女性を亡くすという大きなトラウマを抱えてしまいます。
(しかも助けた市民たちは救われたとは知らず、ゲラルトを "人殺し" と罵る。)
ゲラルトの人生にドラマを感じ、なついてきた吟遊詩人のヤスキエルを道連れに旅を続けていると、得体のしれないヤギ人間に捕らえられ、洞窟でエルフの王フィラヴァンドレルに殺されそうになりますが、エルフたちの悲惨な境遇に理解を示したことから解放されます。
(ここで、エルフと人間が憎しみあっている事が判明します。)
気を取り直して2人はテメリア王国を目指し、ストリガと呼ばれる強力なモンスターの退治に着手します。
怪物ストリガの正体がテメリア王国のフォルテスト王と妹のアダ王女の近親相姦の子であり、アダ王女の恋人が掛けた呪いによるものだと分かり、殺すことなく王女の呪いを解きました。
■シリラ王女(シリ)の時間軸(1263年)→シントラにて<現在>
南部の二ルフガード王国に侵略されたシントラ王国では、戦場で夫のエイストを亡くした男勝りなキャランセ女王が、戦いの末に命懸けで王女シリラ(シリ)を逃がし、遺言として "ウィッチャーのゲラルトを探す" よう彼女に伝えます。
逃走中シリはニルフガードの黒騎士カヒル(シリラ王女につき纏う黒騎士)に捕らわれるものの、とっさに無意識に出た魔力で逃げ切りました。
森で謎の少年ダーラに助けられ、自力で難民キャンプを見つけて匿ってもらいました。
難民キャンプもカヒルの軍の襲撃に合い、シリラ王女はピンチに陥りますが再びダーラに助けられて深い森へと入っていきました。
ゲラルトたちの時間軸から、およそ32年後の出来事です。
■イェネファーの時間軸(1206年)→ヴェンガーバークにて
ヴェンガーバークでは、背むしで顔の曲がった醜い少女イェネファーが住民たちから酷く虐められています。
そんな中で突然彼女は魔力を発揮して ”門” を開きカモメの党に瞬間移動したことで、魔法使いストレゴボルの弟子イストレドに出会い、追跡されないポータルで家に帰してもらいます。
無事家に帰ったものの、父親に4マルク(250円くらいです)でアレツザの魔法学校の学長ティサイア・ド・ブリエスに売られて魔法を学ばされることに。
優しいイストレドに心を開いたイェネファーは彼と恋仲になったので、実の父が半エルフであること、酷い自分の容姿は虐殺されたエルフの呪いかもしれないことを告白。
しかしイストレドは秘密裏でストレゴボルの命により彼女をスパイしていました。
4年後に修業を終え、イェネファーは希望のエイダーンに任地されるはずでしたがイストレドの密告により、希望とは違うニルフガードに送られることに。
それを悟ったイェネファーはイストレドと別れ、子供を宿す能力と引き換えに "麻酔無し" で肉体改造手術を強行します。
絶世の美女に変身した彼女は、大きすぎる野望を胸に独断でエイダーンに向かい、王を誘惑して助言者の地位を得ることに成功!
ゲラルトたちの時間軸から、およそ25年前の出来事です。