元気が出る名作ミュージカル映画『天使にラブ・ソングを…』シリーズ解説！気になる新作情報も！

『 天使にラブ・ソングを…』とは、世界中で記録的な大ヒットとなったウーピー・ゴールドバーグ主演の人気コメディ映画。アメリカでは6ヶ月を記録する大ヒットロングランとなり、同作を基に制作された同名ミュージカルも大成功を収めています。
元気になりたいときに見たくなる、歌あり、笑いあり、涙ありの、子供から大人まで楽しめる、いつまでも色褪せないコメディ映画の名作です。

シリーズの主人公・デロリス役を演じたのはウーピー・ゴールドバーグ（64）。
80年代から数多くの作品に出演していたウーピーは、1990年公開の『ゴースト／ニューヨークの幻』でアカデミー助演女優賞を受賞。1992年公開の『天使にラブ・ソングを…』で主役を務め、世界に顔が知られます。
コメディエンヌや歌手としても活躍する彼女は、エミー賞、グラミー賞、オスカー（アカデミー賞）、トニー賞の4つの賞をすべて受賞した人物（EGOT）でもあります。

デロリスは、ネバダ州一帯に縄張りを持つギャングのボス、ヴィンスの愛人でクラブ歌手。ヴィンスとは不倫関係にありましたが、妻と離婚しない彼にしびれを切らし縁を切ることを決意します。
ある日、デロリスはヴィンスがチンピラの男を殺害する現場を目撃してしまうことに。裏切り者は容赦なく始末するヴィンスは、警察に駆け込んだデロリスの命までも狙います。

重要参考人として警察に保護されたデロリスは、裁判の日までヴィンスから手の届かないと思われる、カトリック系の聖キャサリン修道院に匿われることに。裁判までの数ヶ月、デロリスの修道女としての生活が始まります。しかし、元々下町で下品に育った彼女がそんなに神聖にできるはずもなく、やがて、聖歌隊をゴスペル風に改造し……。

ヴィンス・ラ・ロッカは、ネバダ州一帯に縄張りを持つ裏社会の大物、ヴィンス・ラ・ロッカ。
愛人関係にあるデロリスをステージで歌わせたり、贈り物を送るなどして愛情を注いでいましたが、彼女に殺人現場を目撃されたため、25万ドルの懸賞金をかけ抹殺を目論みます。
演じたのは”悪い男”が似合う俳優、ハーヴェイ・カイテル、現在80歳。
代表作は『タクシードライバー』など。1991年公開の『バグジー』ではアカデミー助演男優賞にノミネートされました。

聖キャサリン修道院の院長。筋金入りのお堅く生真面目な性格で、デロリスとは聖歌隊の一件をきっかけに対立することに。
演じたのはイギリスを代表する女優、マギー・スミス、現在85歳。
代表作は『ミス・ブロディの青春』、『カリフォルニア・スイート』など。世界的なヒット作である『ハリー・ポッター』シリーズでのミネルバ・マクゴナガル役でも知られています。

ぽっちゃり体系の陽気なシスタ、メアリー・パトリック。非常に陽気な性格で歌やダンスなど楽しいことが大好き。
演じたのは女優、声優のキャシー・ナジミー、現在63歳。
代表作は『ホーカス ポーカス』、『ラットレース』など。続編の『天使にラブ・ソングを2』にも同じ役柄で出演し、アメリカン・コメディ・アワードを受賞しました。

内気で大人しい性格の最年少のシスター、メアリー・ロバート。デロリスとの出会いを通して、歌う楽しさや喜びを知ってからは徐々に明るく積極的な性格に。ソロパートを務めあげるその歌唱力はかなりハイレベルです。
演じたのは女優、ウェンディ・マッケナ、現在61歳。代表作は『エイトメン・アウト』、『アーミー・エンジェル』など。

聖キャサリン修道院における聖歌隊のシスター。生真面目で固い雰囲気でしたが、デロリスと出会い見違えるように活き活きとした姿を見せるようになります。作中で見せる可愛らしい表情が素敵です。
演じたのは女優、スーザン・ブロウニング、享年65歳。