『イップ・マン』シリーズとは?
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『イップ・マン』シリーズとは、香港映画を代表するカンフー俳優、ブルース・リーの師匠として有名な、実在の武術家で詠春拳の達人イップ・マン(葉問)を描いたアクション・カンフー映画です。
シリーズを通してほとんどはオリジナルストーリーで構成されており、実際のイップ・マンの生涯ではなく、あくまでフィクションとして描かれています。
『イップ・マン 序章』、『イップ・マン 葉問』、『イップ・マン 継承』、『イップ・マン 完結』、『イップ・マン外伝 マスターZ』の5作品を指して『イップ・マン』シリーズと呼ばれています。
『イップ・マン 完結』 (C) Mandarin Motion Pictures Limited, All rights reserved.
イップ・マン、中国名で葉問(よう もん/イェー・ウェン)は、香港の中国武術家で詠春拳葉問派の宗師。
当時はまだ異例だった科学的な視点での合理的な指導で弟子を増やし、葉問派詠春拳は香港で一大門派へと発展。
1953年には当時13歳のブルース・リーも入門し、葉問のもとで5年間修業に励みました。
『イップ・マン』シリーズのみどころ
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日中戦争やイギリス統治下の香港での出来事など、中国・香港の激動の時代を背景に、イップ・マンの生涯が激しいカンフーアクションと共に描かれています。
主役のイップ・マンを演じるのはドニー・イェン。 幅広いキャラクターに合わせたアクションスタイルの演じ分けが圧巻です。
敵役として元世界ボクシングヘビー級王者マイク・タイソンや、スコット・アドキンス、日本からは池内博之、外伝で主役を演じているマックス・チャン(張晉)なども出演しており、シリーズを通して豪華なキャスティングも見所の一つです。
■詠春拳が炸裂!迫力のカンフーアクション
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徒手武術をメインに闘う中国武術「詠春拳」は、香港カンフー映画で主に使われており、ブルース・リーによって葉問派詠春拳が世界的に有名になりました。
『イップ・マン』シリーズでは、その宋師イップ・マンが繰り出す詠春拳と、空手、ボクシング、アメリカ海兵隊式武術と、世界の格闘技との闘い、詠春拳同士のアクションシーンが派手で迫力満点!
イップ・マンが敵を倒していくほどに、達成感と爽快感を存分に味わえます。
『イップ・マン』シリーズ登場人物
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『イップ・マン』シリーズ4作品に共通した登場人物は、主人公のイップ・マンと妻のウィンシン。
その他に弟子たちがレギュラーになったり、敵役の登場人物たちが入れ替わります。
■主人公・イップ・マン(葉問)
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イップ・マン(葉問)は、佛山出身の詠春拳トップの達人にして、故ブルース・リーの師匠として有名です。
『イップ・マン』シリーズでは、日中戦争時下の日本軍との闘いや、日中戦争後に詠春拳を広めるため英国統治下の香港へ移住した際のイギリス人との闘い、1959年の香港での詠春拳同士の闘いなどが描かれます。
その後、1964年最愛の妻と死別したイップ・マンは、ブルース・リーの招待を受け息子と共に渡米。サンフランシスコのチャイナタウンで米海軍との闘いを繰り広げます。
79歳で亡くなったイップ・マンの実際の生涯とは異なる設定になっていますが、彼が生きた時代背景が全編を通して盛り込まれています。
■ウィンシン(張永成)
『イップ・マン 継承』 (C)2015 Pegasus Motion Pictures (Hong Kong) Ltd. All Rights Reserved.
ウィンシン(張永成)はイップ・マンの最愛の妻。彼とは同郷の佛山出身で、イップ・マンと子供たちを愛し支えます。
美しく聡明な妻に、カンフーの達人イップ・マンも頭が上がりません。
実在したイップ・マンの妻は佛山から香港に移住することができず、離ればなれのまま生涯を終えました。
『イップ・マン』シリーズのキャスト
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『イップ・マン』シリーズで一躍世界的なスターとなったドニー・イェンが主人公のイップ・マンを演じているほか、作品ごとの敵役としてビッグネームの人物がキャスティングされているのにも注目です。
■イップ・マン役 ドニー・イェン(甄子丹)
ドニー・イェン-(C)Getty Images
ドニー・イェンは香港映画出身の俳優で、映画監督、映画プロデューサー、アクション振付師、アクション監督もこなす武術家です。
中国広東省広州市に生まれ、2~10歳まで香港にて育ち、11歳でアメリカ・ボストンへ移住。
母親が「傅式太極拳」直系の弟子として著名な武術家で、イェンは9歳のとき母親から武術を習い始めました。
ブルース・リーに憧れ、16歳から2年間北京で武術を学び、香港でユエン・ウーピン監督のスクリーンテストを受けたことから、香港映画に出演するように。
(ドニー・イェン)(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
ウーピン監督のもとで、アクション俳優、アクション指導の経験を積み、ツイ・ハーク監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』で香港電影金像奨 助演男優賞にノミネート。
チャン・イーモウ監督『HERO』への出演でハリウッド進出、『イップ・マン』シリーズの世界的大ヒットでアジアのトップスターのひとりとなります。
その後、『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でチアルート・イムウェ役として出演。
「宇宙最強の男」としてハリウッドのチャイニーズ・シアターに手形・足形を残し、殿堂入りを果たしました。
■ウィンシン役 リン・ホン(熊黛林)
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