ポン・ジュノ監督のプロフィール
ポン・ジュノ監督『パラサイト』国際長編映画賞/第92回アカデミー賞授賞式 (C) Getty Images
ポン・ジュノ監督の生年月日は1969年9月14日の50歳で、韓国出身です。
名門として知られる延世大学校の社会学科を卒業後、韓国映画アカデミーに入学。
在学当時から製作した短編映画が「バンクーバー国際映画祭」や「香港国際映画祭」に招待されるなど、才能ある若者として注目を浴びる存在でした。
助監督・脚本家として活動した後、2000年に『ほえる犬は噛まない』で初の長編作品デビューを果たし、2003年には長編2作目の『殺人の追憶』が大ヒットして人気監督の仲間入りを果たします。
その後は快進撃が止まらず、製作した作品は立て続けに大ヒット。
世界中から高く評価される天才監督の一人として君臨し続けています。
ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』で韓国映画初の "アカデミー賞4冠" 達成!
喜びを分かち合うポン・ジュノ監督ほかキャストたち/『パラサイト 半地下の家族』作品賞受賞【第92回アカデミー賞】 (C) Getty Images
2019年には世界的に大ヒットした『パラサイト 半地下の家族』が社会現象を巻き起こし、第92回アカデミー賞でクエンティン・タランティーノやマーティン・スコセッシを抑えて韓国人初の監督賞を受賞し、他に作品賞・脚本賞・国際長編映画賞も受賞!
全4冠を達成する快挙を成し遂げました。
これまで世界レベルでジワジワと人気を高めてきた韓国映画が、大々的に評価された記念すべき瞬間でした!
フランスでは天才監督 "ポン・ジュノ" から “ポンテール” という造語が出来た!
ポン・ジュノ監督「第72回カンヌ国際映画祭」 (C) Getty Images
第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞した『パラサイト 半地下の家族』。
フランスでもポン・ジュノ監督は大人気で、細部(ディテール)にまでこだわる映像表現の事を "ポン・ジュノ+ディテール" から取った「ポンテール」と言うなど、新しい造語が出来てしまう現象まで起きました!
天才監督であることが世界中から承認されている証であり、本当に凄い事です。
ポン・ジュノ監督は親日家!日本での映画製作 "第2弾" も構想中!?
『パラサイト 半地下の家族』舞台挨拶
ポン・ジュノ監督が昔、漫画家を志していた事があるのはファンの間で有名ですが、松本大洋、古谷実といった日本の漫画家からも大きく影響を受けているんだそうです。
作品の完璧なコマ割り、人物の印象的な切り取り方などを見ていると漫画家を志したのも何となく納得ですね。
作品が公開される度に必ず日本には来てくれますし、毎回積極的に日本の俳優や監督たちと交流を広めていて、気さくな笑顔と共に暖かい人柄を感じます。
『パラサイト 半地下の家族』アカデミー受賞後にも、即行で凱旋来日してくれましたね。
ポン・ジュノ監督&宮藤官九郎 12月28日発売の「グランドジャンプ」新年3号にて対談
過去には宮藤官九郎と対談したりもしていましたが、『パラサイト~』の時の来日時には是枝裕和監督とも対談していました。
オムニバス映画『TOKYO!』はポン・ジュノ監督が日本で製作して参加した映画ですし、日本の映画業界にはとても詳しくて、自身の名作映画『母なる証明』を日本でリメイクするなら、キム・ヘジャが演じたあのお母さん役は絶対に樹木希林で...と思い描いていたそうで、彼女の死を悲しんでいたと伝えられています。
実は現在、日本での映画製作 "第2弾" も構想中とのこと……。こちらも楽しみで、気になってしまいますね!
ポン・ジュノ監督の結婚は無名時代!苦しい時代を乗り越えた夫婦愛
ポン・ジュノ監督
ポン・ジュノ監督が結婚したのは1995年。
監督としてまだ駆け出しの時期で、新婚3年目でもギリギリの生活をしていたようです。
そこで妻に「1年だけ僕に時間をくれないか」と言って仕事に集中し、結婚5年目の2000年に長編映画としての初監督作『ほえる犬は噛まない』が公開されました。
素晴らしい作品でしたが "処女作" 故に、成功したとは言えない興行成績に終わります。
それでも奥様は彼を支え続けました。
殺人の追憶 1枚目の写真・画像
『ほえる犬は噛まない』を製作したスタッフも、ポン・ジュノ監督の才能を確信していたので2作目となる映画『殺人の追憶』で再タッグを組み、結果『殺人の追憶』は大ヒット!
結婚して8年、ようやく努力が実を結びました。
ポン・ジュノ監督『パラサイト 』/第92回アカデミー賞授賞式 (C) Getty Images
2019年の『パラサイト 半地下の家族』アカデミー受賞のスピーチで、ポン・ジュノ監督は長年支えてくれた妻に感謝の言葉を盛り込んでいます。
「国を代表するわけではありませんが… これは韓国初のオスカーです。ありがとう。いつも多くのひらめきをくれる妻に感謝しています。セリフに命を吹き込んでくれた出演者たちにも感謝します。」
大変な苦労をいとわずに、ずっとポンジュノ監督に寄り添ってきた奥様。
アカデミー受賞を泣いて喜ぶスタッフや俳優達からも、ポン・ジュノ監督の本当に素晴らしい人間性が伺えますね。
ーポン・ジュノ監督映画おすすめ10選!ー
①『パラサイト 半地下の家族』(2019年)
『パラサイト 半地下の家族』(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
映画『パラサイト 半地下の家族』は2019年公開、アカデミー賞4冠、そしてカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞するなど世界的大ヒットとなった衝撃のエンタテインメント・ブラック・コメディ。
『パラサイト 半地下の家族』(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
半地下の薄暗い貧乏アパートで暮らす4人家族。
失業中の父親キム・ギテク、内職で家計を助ける妻チュンスク、大学受験に失敗し続ける息子ギウ、美大を目指す娘のギジョンは貧乏かつ不遇な人生を送りながらも明るく暮らしています。
そんなある日、息子ギウが友人から家庭教師の代役を頼まれる。
『パラサイト 半地下の家族』(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
ギウは経歴を偽り、留学中のエリート大学生の友人に成り代わってIT企業の社長パク・ドンイクとその家族が暮らす高台の大豪邸で家庭教師を始めます。
『パラサイト 半地下の家族』(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED