『未来のミライ』は『サマーウォーズ』の細田守監督作品!
『未来のミライ』 (C)2018スタジオ地図
『未来のミライ』は『時をかける少女』『サマーウォーズ』などのヒット作を生み出した細田守監督の最新作。2018年に公開された本作は、4歳の男の子「くんちゃん」が未来からやって来た妹「ミライちゃん」と出会い成長する物語です。
ファンタジックな世界観と、古きよき日本の風景や文化を取り入れた本作は、海外から高く評価され、第71回カンヌ国際映画祭の「監督週間」にも選ばれました。

『時をかける少女』はスタジオ地図の細田守監督作品。小説「時をかける少女」はじめての長編アニメ映画化です。原作のヒロイン・芳山和子の姪、紺野真琴を主人公に、タイムリープの能力を身につけた少女の青春のひとコマを描きます。声のキャストは仲里依紗さん、石田卓也さん、谷村美月さんほか。国内外で高い評価を受けた名作アニメ映画です。
『未来のミライ』はアカデミー賞にノミネートされたが評価が悪い?
細田守監督 撮影/神藤剛
第71回カンヌ国際映画祭で上映されたほか、フランスで行われる「アヌシー国際アニメーション映画祭2018」の長編部門コンペティションにも選ばれた本作ですが、日本での評価はかなり低め。映画レビューサイトでの評価も低く、賛否両論を巻き起こしています。なぜ評価が低いのでしょうか?原因はのちほど詳しくご紹介します!

『サマーウォーズ』の声優・登場人物を中心に紹介!『時をかける少女』で一躍有名になった細田守監督が、脚本・奥寺佐渡子さんとキャラクターデザイン・貞本義行さんと再びタッグを組んだ本作は、天才数学少年のひと夏の冒険を描いたオリジナル長編アニメ作品となっています。今回はそんな本作の声優と登場人物を紹介します。
『未来のミライ』の評価の前にあらすじを紹介!【ネタバレあり】
『未来のミライ』の詳しい評価の前に、まずは前知識として本作のあらすじをチェックしていきましょう。以下、ネタバレ(ラストまで)含むため、まだご視聴していない方は要注意です!
■①くんちゃんとミライちゃん
『未来のミライ』(C)2018 スタジオ地図
舞台は横浜の都心部。4歳の男の子・くんちゃんには生まれたばかりの妹・ミライちゃんがいます。しかし、くんちゃんはおとうさんとおかあさんがミライちゃんにばかり構うため、ミライちゃんに嫉妬心を抱いていました。
不満が抑えられないくんちゃんは、ミライちゃんの頬をつねったり、わざと指で鼻をつついて泣かせたり、意地悪をするようになります。最終的には、電車のおもちゃでミライちゃんの頭を叩き、おかあさんにひどく叱られる始末…。
■②くんちゃんとゆっこ
『未来のミライ』 (C)2018スタジオ地図
不満を募らせるくんちゃんの元に、風変りな風貌をした謎の男が現れます。その男の正体は、何とくんちゃんが生まれる前から家で飼われていた飼い犬・ゆっこでした。くんちゃんとゆっこは一緒にボールで遊びながら、楽しいひと時を過ごします。しかし、気が付くとゆっこの姿はどこにもありませんでした。
■③未来のミライちゃんとひな人形
『未来のミライ』 (C)2018スタジオ地図
おかあさんが仕事に復帰するようになってから、家にいるおとうさんとの時間が増えたくんちゃん。しかし、おとうさんは慣れない家事にてんやわんや。くんちゃんを相手にしてくれません。
ある日、くんちゃんが動物の形のクッキーをミライちゃんの顔にのせて暇を持て余していると、目の前にセーラー服をまとった少女が現れます。その正体は未来からやってきた「ミライちゃん」でした。
『未来のミライ』 (C)2018スタジオ地図
未来のミライちゃんは、くんちゃんにとある「お願い」をします。それは、ひな祭りで飾ったひな人形をしまってほしいとのことでした。
ミライちゃんは「ひな人形を飾ったままにするとお嫁にいけない」という迷信を気にしていたのです。2人は協力しておかあさんが帰ってくる前にひな人形を仕舞い終えます。すると、ミライちゃんの姿はもうありませんでした。
■④くんちゃんと小さなおかあさん
「ちらかして食べるとおいしいんだもん!アイスプレート」/「未来のミライカフェ」※写真はイメージ
またある日、くんちゃんは見知らぬ道を歩いていました。道の途中、くんちゃんは自分と同じぐらいの年の女の子が泣いているのを発見し、声をかけます。
その女の子は、以前くんちゃんが写真で見ていたおかあさんの小さい頃とそっくりでした。小さなおかあさんは、くんちゃんを自分の家に招待します。
その後、2人は一緒に家の中を散らかして遊びます。そのとき、おばあちゃんが家に帰ってきたため、小さなおかあさんはくんちゃんを外へ逃がしました。くんちゃんは、おかあさんがおばあちゃんに怒鳴りつけられているのを聞いていました。
■⑤くんちゃんと青年
『未来のミライ』 (C)2018スタジオ地図
またある日、くんちゃんはミライちゃんを抱えたおとうさんと一緒に、近くの公園へ来ていました。補助輪なしで自転車に乗る練習をするくんちゃんですが、なかなかうまくいきません。
周りには、自分と同じぐらいの年の子どもたちが補助輪なしで楽しそうに自転車をこいでいます。おとうさんはというと、ミライちゃんに付きっきりで、自転車の練習に付き合ってくれません。
そんなとき、くんちゃんは見知らぬ土地で足の悪い青年と出会います。その青年は、どこかおとうさんと似ていました。青年に馬やバイクに乗せてもらったくんちゃんは、青年を「おとうさん」と呼び、楽しいひと時を過ごします。
その後、元の世界に戻ったくんちゃんは、青年の「下ばかり見ずに遠くを見ろ」というアドバイスを思い出し、補助輪なしで自転車をこぐことに成功します。青年の正体は、今は亡きひいおじいちゃんの若かりし頃の姿でした…。
■⑥くんちゃんと未来のくんちゃん
「自分自身を探せ!未来のとーきょーケーキ」/「未来のミライカフェ」※写真はイメージ