貧困を描いた映画50選!人間の底力ってすごい!

貧困を描いた映画50選!人間の底力ってすごい!

貧富の差が問題となっている今、貧困について考えることは大切です。愛や努力で貧困を耐え抜いた感動の映画を50本紹介します。


目次

ブラジルの貧困地区を描く『シティ・オブ・メン』

2007,ブラジル,アスミック・エース
© 2007 02 Cinema Ltda.All rights reserved.

ブラジル、リオデジャネイロの貧民街区・ファベーラ。そこで一緒に生まれ育った2人の少年、アセロラとラランジーニャは幼いときから大の親友同士。アセロラ(ドグラス・シルヴァ)はすでに2歳の子供を持つ父親に。ある日、ラランジーニャ(ダルラン・クーニャ)の元に、長い間行方不明だった父親が戻って来た。そして、そのときから2人の友情が壊れ始める…。父親との生活を優先するようになったラランジーニャは、アセロラと距離を置くようになる。そして、取り残されたアセロラは、地元のギャング・グループに入ってしまう――。過酷な環境下で成長してきた17歳の少年の物語。
日本ではありえないような刺激的な日々が描かれており、日常生活の中で緊張感を持つことの大切さを教えてくれます。

現代の格差社会とはコレだ『東京難民』

2013,日本,ファントム・フィルム
© 2014『東京難民』製作委員会

主人公・時枝修は、気楽な毎日を送るどこにでもいる大学生だった。だが突然、父が借金を抱え失踪。大学を除籍され、家賃の支払いもできず、アパートから強制的に追い出された修は、ネットカフェに泊まりながら日払いのバイトで生活費を稼ぐ日々。ある日、騙されて入ったホストクラブで高額の料金を突きつけられ、その店で働くものの、業界の裏側を知ってしまい、ついにはホームレスにまで転落してしまう…。
登場人物それぞれに設定された物語は感情移入しやすく、はっきりした悪役もいません。見る人によって受け取り方が変わってくる作品です。

インド映画の名作『スラムドッグ$ミリオネア』

2008,アメリカ,ギャガ・コミュニケーションズ
© 2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporation

インドのスラム街で育った孤児のジャマール(イルファン・カーン)は、世界的な人気番組「クイズ$ミリオネア」で、あと一問で全問正解という状況にいた。だが、無学の少年が答えられるはずないと、司会者には疑われ、賞金の支払いを渋るTV番組会社の差し金で警察に連行され、尋問を受けることになる。一体なぜ、ジャマールは100ドル札に印刷された大統領の名前や、ピストルの発明者を知り得たのか…? 警察の尋問、クイズが続く番組、そして彼の子供時代の記憶を行き来しながら、貧富の差が混在するインドを生き抜いた少年の人生を描く。
終始スピード感があり、迫力の展開が続く作品。個性あるキャラクターも魅力的です。

若きJ・ローレンス迫真の演技!泥沼の家族を救う『ウィンターズ・ボーン』

2010,アメリカ,ブロードメディア・スタジオ
© 2010 Winter's Bone Productions LLC. All Rights Reserved.

ミズーリ州の貧しい田舎町で病気の母と幼い妹弟と暮らす17歳の少女、リー・ドリー。ドラッグの売人をしていた父が、自宅を保釈金の担保にしたまま失踪してしまい、自宅を差し押さえられる窮地に陥っていた。そこで彼女は、自ら父を裁判所へ出頭させるため、その行方を追い危険な裏社会へと単身乗り込んでいくのだが…。
冷たい空気感だからこそ人間の心の温かさが際立っています。緻密な心理描写にも注目。

涙なしには観れない!ウィル・スミス親子の傑作『幸せのちから』

2006,アメリカ,ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2006 Revolution Studios Distribution Company,LLC.All Rights Reserved.

クリス(ウィル・スミス)はサンフランシスコで暮らす医療機器のセールスマン。家庭では5歳の息子・クリストファー(ジェイデン・スミス)の良き父親だが、セールスの方は思うようにいかず、家族を養うこともままならない。朝から晩まで働き通しで家計を支えてきたパートナーのリンダ(タンディ・ニュートン)も、とうとう苦労に耐えかねて、家を出て行ってしまう。そんなある日、学歴無用で高給取りへの道が開けると聞いたクリスは、一流証券会社の株式仲買人養成コースに申し込む。だが半年の研修期間中は無給。しかも家賃滞納でアパートを追い出され、クリスの奮闘の日々が始まった。ホームレス生活をひた隠しにしながら厳しい研修をこなす一方で、今夜のベッドの確保に奔走するクリス。そんな彼の心の支えは、どんな時も父親への変わらぬ愛と信頼が寄せる、けなげなクリストファーの存在だった。クリスは愛する息子の笑顔に励まされながら、まだ見ぬ幸せを目指して走り続ける…。
うまくいかない時に見ると元気をもらえます。親子の素晴らしい絆に心温まる作品です。

貧しさが人間を追いやる『この自由な世界で』

2007,イギリス,シネカノン
© Sixteen Films Ltd, BIM Distribuzione, EMC GmbH and Tornasol Films S.A.MMVII

ロンドンで暮らすシングル・マザーのアンジー(キルストン・ウェアリング)。職に恵まれず、一人息子は両親に預けっぱなしでいた。理不尽な理由で職業紹介所をクビにされた彼女は、思いきってルームメイトのローズ(ジュリエット・エリス)と自分たちの職業紹介所を立ち上げる。やがてビジネスは軌道にのるが、ある日アンジーは不法移民を働かせる方が儲けになることを知る。もっとお金があれば息子と暮らせる…。ローズや心優しい移民青年・カロル(レズワフ・ジュレック)の心配を顧みず、彼女は越えてはいけない一線を越えてしまう。そして事件が起きた――。
醜くて生々しい人間の汚い心や社会のリアルな闇を描いた作品です。

若き日の栄光とは…『レスラー』

2008,アメリカ,日活
© Niko Tavernese for all Wrestler photos

人気レスラーだったランディ(ミッキー・ローク)は、スーパーでアルバイトをしながら、かろうじてプロレスを続けていたが、ある日長年のステロイド使用が祟り、心臓発作を起こしてしまう。病院のベッドで目覚めたランディは、医者にリングに立つことを禁じられる。妻とは離婚し、一人娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)とも疎遠で、ひとりになってしまったランディ。せめて娘との関係だけは修復しようとするが、冷たくあしらわれ、さらに好意をもっていた顔なじみのストリッパー・キャシディ(マリサ・トメイ)にも振られてしまう…。ミッキー・ローク扮する中年の悲哀漂うプロレスラーの人生の光と影を見事に描いた人間ドラマ。
熱意と希望をもっているものの、うら寂しい人生を送る男を演じたミッキーロークの演技が光る作品です。

南アフリカの不良の心温まる物語『ツォツィ』

2005,南アフリカ、イギリス,メディアスーツ
©2004 Tsotsi Films (PTY) LTD.All Rights Reserved.

南アフリカ――ヨハネスブルグにある旧黒人居住区ソウェトの貧しいスラム街。ツォツィ(プレスリー・チュエニヤハエ)は、自分の過去と本名を封印している。彼は幼い頃から、たったひとり、社会の底辺で生きてきた。名前も、過去も、未来もなく、怒りと憎しみだけを心に積もらせて。“仕事場”のヨハネスブルグ中央駅に向かうツォツィと仲間たち。今日の獲物は、背広を着た恰幅の良い黒人男性だ。電車の中で、男の財布を奪う。思わず声を上げる男の腹に、躊躇することなくアイスピックが差し込まれた…。
生きる意味を見失い犯罪を繰り返していた少年が一人の赤ん坊と出会い、成長していく物語。心温まる人間ドラマが魅力です。

モロッコの貧困地に踏み入ると…『バベル』

2006,アメリカ,ギャガ・コミュニケーションズ
©2006 by Babel Productions, Inc. All Rights Reserved.

壊れかけた夫婦の絆を取り戻すため、リチャード(ブラッド・ピット)と妻のスーザン(ケイト・ブランシェット)はモロッコを旅していた。だが山道を行く観光バスの中で、どこからか放たれた一発の銃弾がスーザンの肩を打ち抜く。徐々に事件は解明され、やがて1人の日本人男性にたどり着くが――。銃を手に入れたモロッコの山羊使いの少年、銃の所有者である日本人男性、彼の聾唖の娘、そして子守の女がメキシコへと連れて行った子供たち…。一発の銃弾は国境を越え、孤独な魂を抱える人々をつなぎ合わせていった。生命と魂の危険にさらされた彼らの運命は――? 人間の愚かさの象徴である“バベルの塔”をモチーフに、アメリカ、メキシコ、モロッコ、日本の4ヶ国で起こる事件が絡み合いながら、1つの未来に向かって加速するヒューマン・ドラマ。
旧約聖書にあるバベルの物語を現代風にアレンジ。イマジネーションを刺激される作品です。

米国格差の貧困社会を描いた『ムーンライト』

2016,アメリカ,ファントム・フィルム
© 2016 A24 Distribution, LLC

名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々。母親はドラッグに溺れている。そんなシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。高校生になっても何も変わらない日常の中、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初めてお互いの心に触れることに…。
日本人にはなかなか理解も共感もしにくい麻薬や差別がはびこる中、一人の黒人男性が成長していく物語。感情移入しやすく、主人公を庇護したい気持ちが湧き上がってきます。

目を反らしてはいけない…現代の闇を描く『フローズン・リバー』

ニューヨーク州の最北部で、夫と息子2人とトレーラーハウスで暮らすレイ(メリッサ・レオ)は、もっと広い家を購入するための貯金を夫に持ち逃げされ、パニックに陥る。支払期日のクリスマスまでにお金を稼ぐべく、レイはモホーク族インディアンの女、ライラ(ミスティ・アップハム)と手を結ぶ。2人が始めたビジネスとは、中国やパキスタンからの移民をカナダ側で車のトランクに乗せ、冬の寒さで凍りついたセント・ローレンス川を駆け抜け、アメリカへ不法入国させるというもの。ビジネスは順調にすすみ、レイが新居を買うために必要なお金はすぐに溜まりそうな勢いだった。だが、最後と誓った国境越えの仕事で、事態は最悪な方向に転ぶ…。2008年サンダンス映画祭ドラマ部門グランプリ作品。アメリカへの不法入国を企む2人のシングルマザーの姿を描く。

貧困が女達を追い詰める…移民、密輸ビジネスなどの現代の闇を、リアルに描いた傑作です。
アカデミー主演女優賞にノミネートされた、メリッサ・レオの熱演に引き込まれます。

衝撃のラストに魂を揺さぶられる『動くな、死ね、甦れ!』

第二次大戦直後、雪に覆われたソビエトの極東にある炭鉱町スーチャン。収容所地帯と化したこの町では、強制労働を強いられる受刑者や捕虜、職にあぶれ無気力な者、酔っ払いが溢れ、窃盗や暴力が横行していた。そんな殺伐とした空気に満ちた町に生きる12歳の少年ワレルカ。純粋無垢だが不良ぶっている彼は、学校のトイレにイースト菌をばら撒いたり、スケート靴を盗まれた仕返しにスケート板を盗み返したりと、たびたび騒動を引き起こす。そして唯一の家族である母親への反発と相まって、悪戯をエスカレートさせていく。そんなワレルカの前に、守護天使のように現れては、危機を救ってくれる幼なじみの少女ガリーヤ。2人に芽生えた淡い想いは次第に呼応していくが、学校を退学になったワレルカが町から逃亡することで、彼らの運命はとんでもない方向へ転じていくのだった…。
 
純粋さとは刹那的なものであると感じさせてくれます。悲劇が待っていると分かっているのに、少年と少女の幸せを願わずにはいられない。ロシア映画の傑作です。

未来は光に溢れている『プレシャス』

© PUSH PICTURES, LLC

1987年、ハーレム。クレアリース“プレシャス”ジョーンズ(ガボレイ・シディベ)は、16歳にして父親の子供を身ごもり、母親にこき使われ、文字の読み書きもできない。理想とは程遠い毎日を送る中、学校を退学させられたプレシャスは、フリースクールに通い始める。そこである教師と出会い、プレシャスは人生に目覚め、学ぶ喜び、そして人を愛し、愛される喜びを知る。それは、いままでに考えたこともないことだった――。

目を背けたくなるようなプレシャスの衝撃的な境遇…絶望しか感じられない中、1つの出会いによって人生が変わっていきます。未来は決して絶望だけでないのだと、観終わった後に感じることができる作品です。

カメラが変える子供たちの未来『未来を写した子どもたち』

© Red Light Films, Inc.2004

インド・カルカッタの売春窟に生まれついた子供たち。彼らは外の世界を知らず、夢を持つことも許されない。だがある日、子供たちはカメラと出会ったことで、自分たちに無限の未来と希望があることを知る――。ニューヨークで活動する写真家、ザナ・ブリスキーが、売春婦の取材のためこの地を訪れたとき、そこで暮らす子供たちの悲惨な運命を目の当たりにし、衝撃を受ける。そして彼女は、子供たちをここから救い出したいという思いから、写真教室を開く。そこでは、インスタントカメラを使って、子供たちに写真のいろはを教えた。後に、子供たちの撮った写真は高く評価され、ニューヨークで写真展を開催するまでに。だが、子供たちを生まれ育った境遇から抜け出させることは容易ではなかった…。映像作家、ロス・カウフマンがザナの活動を映像に収めたドキュメンタリー。第77回アカデミー賞の最優秀ドキュメンタリー賞受賞作品。

貧困から救いたいと思う一方、うまくいかない現実。されど、子供たちが撮った写真はどれも好奇心に満ちていて、皆の未来に光がありますようにと願わずにはいられません。

これぞアメリカ!!『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

© 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

破格の伝説の数々を打ち立てた男は、26歳で証券会社を設立、年収4900万ドル(49億円)を稼ぎ出し、誰も思いつかない大胆なアイディアと、一瞬にして人を虜にする話術で瞬く間に成功。学歴もコネもないのにどうやってのし上がり、“ウォール街のウルフ”と呼ばれるようになったのか――?

テンポよく進んでいくので最後まで飽きることなく観ることができます。
アメリカンドリームとはこれだ!!と言わんばかりの派手さと勢いがある作品になっています。

貧しくても、隣人愛を忘れない『わたしは、ダニエル・ブレイク』

© Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinema and TheBritish Film Institute 2016

イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイク(デイブ・ジョーンズ)。心臓に病を患ったダニエルは、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けようとしたが、複雑な制度のため満足な援助を受けることができないでいた。シングルマザーのケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)と2人の子どもの家族を助けたことから、ケイティの家族と絆を深めていくダニエル。しかし、そんなダニエルとケイティたちは、厳しい現実によって追い詰められていく。

社会制度に対する怒りがテーマとして存在します。貧困によって追い詰められていく様に、胸が苦しくなりますが、その厳しい現実の中でも、誰かを助け、助けられるという隣人愛に心が打たれます。

アメリカの闇を描く『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』

© 2014 99 Homes Productions LLC All Rights Reserved

無職のシングルファザー、デニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、ある日突然、長年暮らしてきた家から強制退去させられる。たった2分間の猶予しか与えられず―。家族の思い出が詰まった家を何としてでも取り戻そうとするナッシュは、自分たちを追い出した不動産ブローカー、リック・カーバー(マイケル・シャノン)に金で釣られ、彼の儲け話に手を染めていく。それは法の穴を抜け、銀行や政府、そしてかつての自分と同じ境遇の人々を巧みに操り、家を差し押さえて大儲けするというビジネスだった。母親と息子に真実を言えないまま、人々を破綻させ大金を稼いでいくナッシュ。それによってやがて自らも大きな代償を払うことに気づくのだが…。

仕事とは何か、家・家族とは何かと考えさせられます。住宅ローンを組んだ人なら、とても共感させられる作品となっています。

4つの視点で描く、中国社会の暴力『罪の手ざわり』

© 2013 BANDAI VISUAL, BITTERS END, OFFICE KITANO

村の共同所有だった炭鉱の利益が実業家に独占されたことに怒った山西省の男。妻と子には出稼ぎだと偽って強盗を繰り返す重慶の男。しつこく迫る客に我慢できず切りつける湖北省の女。ナイトクラブのダンサーとの恋に苦悩する広東省の男。虐げられ苦悩する彼らが起こす衝撃の結末とは?ごく普通の人びとである彼らはなぜ、罪に触れてしまったのか?

中国で起きた4つの事件…事件の背景に存在しているものは、中国に蔓延している種類の異なる「暴力」でした。翻弄されていく主人公たちを、ただの憎むべき犯罪者としてみることはできず、社会に対する怒りや理不尽さに心が締め付けられます。第66回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞作品。

紛争が生んだ、格差社会と貧困『鉄くず拾いの物語』

ボスニア・ヘルツェゴヴィナに暮らすロマのセナダは3人目の子どもを身ごもっていたが、腹痛に襲われ病院に行くと危険な状態だと告げられる。そして保険証を持っていないために高額な手術代を要求された。鉄くず拾いで一家を支える働き者の夫・ナジフは、妻の手術を何度も懇願するが医師に拒否されてしまう。ナジフは家族を守るため、あきらめずに解決策を丁寧に探ってゆくが…。

実際にあった出来事を、当事者達が演じている為、とてもリアリティーがあります。
ロマ族が受けている差別、紛争が終わっても貧困から抜け出せない現状が、淡々と描かれていますが、彼らがどんな選択をするのか、未来はどうなるのかと、どんどん物語に引き込まれます。

貧しさの中に光る、少女たちの生命力『三姉妹〜雲南の子』

(C) ALBUM Productions, Chinese Shadows

雲南地方の標高3200メートルの高地にあり、中国で最も貧しいと言われる村に暮らす、10歳、6歳、4歳の幼い三人の姉妹の生活に密着したドキュメンタリー。

貧しさの中にありながら、明るく、逞しく生きる少女たちが描かれています。
教育を受けられること、未来を自分で選択できることが、決して当たり前ではないのだと考えさせられます。

1人ぼっちの少年が向かう未来とは『ワカラナイ』

母子家庭で育った少年・亮(小林優斗)は、母親を病気で亡くし、医療費も葬儀代も払えなくなる。そして自分自身を食べさせることさえ困難な貧困の中を、生きていくしかない現実と向き合う。ただ普通に生きていくことすら、難しい…。少年に訪れる慟哭を、カメラはドキュメンタリー映画のような距離を保ちながらとらえていく。

「ワカラナイ」という題名通り、現状どうしたらよいのか分からず、また教えてくれる人もおらず、少年はどんどん孤独と貧しさに追い込まれていきます。この境遇が自分だったら、自分の子供だったら…と考えずにはいられません。

漫画の世界と現実が交差する『イエローキッド』

認知症を患った祖母と2人きりで貧しい暮らしを送っているボクサー志望の青年・田村。「イエローキッド」というタイトルの新作マンガを描こうと計画している新進気鋭のマンガ家・服部。ある日、服部が田村を主役「イエローキッド」のキャラクターモデルに決める。その後、服部は妙なことに気がつく。田村の行動が自分の描いたマンガのストーリー通りになっているのだ。服部は自分の書いた物語通りに、田村が殺人を犯すのではと疑い始める…。

2人が出会うことにより、服部が描く漫画の世界と現実が交差していきます。ドキュメンタリーを観ているかのような錯覚を覚えるほど、田村が置かれている現状はとても過酷なものですが、先の読めない展開のドキドキ感と容赦ない絶望が、うまい具合に合わさって、のめり込んで観てしまいます!!

本格的な韓国アクション映画!『アジョシ』

© CJ ENTERTAINMENT INC & UNITED PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED

街の片隅でひっそりと質屋を営んで暮らす男・テシク(ウォンビン)。元特殊部隊隊員である彼は、過去に起きたある出来事がきっかけで心に闇を抱えていたが、隣に住む貧しい少女・ソミだけは、彼と心を通わせていた。しかし、ある日ソミは麻薬密売組織に母と共に誘拐されてしまう。彼女を救うべく、テシクはその危険な企みの渦に飛び込んでいくが――。

ウォンビンのアクションが素晴らしく、男女問わずに痺れます!
年齢を超えて通じ合う孤独な男と孤独な少女・・2人の間に芽生える「理解し合う」という愛のカタチ。ラストは涙なしに観ることはできません。

伝説の野球チームの実話を基にした感動作!『バンクーバーの朝日』

© 2014「バンクーバーの朝日」製作委員会

1900年代初頭、多くの日本人が新天地を夢見て、遥か遠くカナダへと海を渡った。 しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは差別、過酷な肉体労働、貧困といった厳しい現実だった―。そんな中、日本人街に一つの野球チームが生まれる。チームの名は「バンクーバー朝日」。夢も希望も持てなかった激動の時代。やがてチームは人々にとって、一条の光となっていく。彼らは何を信じ、何を求めて走り続けたのか。歴史の波間に埋もれていた“真実の物語”が今、ここに蘇る――。

野球を心の拠り所にして生きていく姿が描かれており、日本人らしい「フェアプレーの精神」や、体格のハンデをプレーで見返す姿は、徐々にカナダ人の心を動かしていきます。
生き生きと野球をする姿は見ていてとても気持ちが良く、日本人として誇りに思えます!

震災で引き裂かれた家族の32年間を描いた感動作『唐山大地震』

© 2010 Tangshan Broadcast and Television Media Co., Ltd. Huayi Brothers Media Corporation Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved

1976年7月28日深夜、中国河北省唐山市。貧しいながらも幸せな生活をおくっていた父、母、双子の娘、息子の家族を突如マグニチュード7.8の地震が襲う。翌朝、絶望の淵にいる母親の元に、子供たちが瓦礫の下で奇跡的に息をしていることが伝えられる。近隣住民、力を合わせ救助活動をするが“救出できるのは片方だけ”という、あまりにも過酷な選択を迫られる。そして32年後。この家族の運命は再び大きく動き出す。“死んだはず”である娘との再会と共に…。

震災によって傷つき、日常や家族を奪われた人たちが、32年間の年月をかけてどのよう立ち直って再興していくのか…それぞれの悩みや葛藤が丁寧に描かれており、感情移入無しで観ることはできません。震災の悲惨さだけではなく、家族愛の素晴らしさが存分に描かれています。

アメリカで大ヒット!青春ダンスムービー『ステップ・アップ』

ボルチモアの貧しい家庭で育ち、いつか成功したいという野心を持ちながらも、自分の未来に希望が持てないストリート・ダンサーのタイラー(チャニング・テイタム)。そして、超エリートが集うメリーランド芸術学校の前途有望なバレエ・ダンサーだが、優秀なパートナーが見つからない令嬢・ノーラ(ジェナ・ディーワン)。そんな2人がダンス・パーティをきっかけに知り合い、人生を180度変える転機が訪れる。生まれて初めて知った努力することの意味、夢を追いかける勇気、青春の素晴らしさ。信頼し合った2人のダンスは今までに見たことのない世界を作り出していく――。

とにかく音楽とダンスが素晴らしいです!バレエとストリートダンスが融合した圧巻のダンスシーンに注目です。甘酸っぱい恋愛にも胸がキュンとします。

美しい映像で描かれる、イタリア農民の暮らし『木靴の樹』

© 1978 RAI-ITALNOLEGGIO CINEMATOGRAFICO - ISTITUTE LUCE Roma Italy (co-production)

19世紀末の北イタリア、ベルガモ。貧しいバティスティ一家は、小作人として農場に住み込んでいた。同じ村に暮らすのは、6人の子どもと父を養うルンク未亡人、美しい娘マッダレーナのいるブレナ一家と彼女を愛するステファノ、けちで知られるフィナール一家であった。4家族は皆、そこに住む土地、住居、家畜に農具等、すべての領主から借りて生計を立てていた。ある日、バティスティ家のミネク少年の大事な木靴が割れてしまう。村から遠く離れた学校に通う息子の為に、父親は河沿いのポプラの樹を伐り、新しい木靴を作ろうとする。だが、その樹木もまた領主のものであった。貧しい暮らしながら、気高く、美しく人生を生きる農民たちの姿を描いた感動の名作。監督・脚本・撮影・編集は、イタリアの巨匠エルマンノ・オルミ。出演者は全て素人の農民で、オール・ロケーション、自然光での撮影による徹底したリアリズムが、全編に溢れる詩情の映像美を生みだしている。

農民の暮らしが、イタリアの大地の美しさと共に描かれています。観終わった後には、温かな余韻で包まれます。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。

音楽の素晴らしさを教えてくれる『ONCE ダブリンの街角で』

アイルランドの首都、ダブリンで、家業を手伝いながらメジャーデビューを夢見るひとりのストリートミュージシャンがいた。彼女に振られてしまい、傷心の彼はある日、道端で演奏中にひとりの若い女性と出会う。チェコからの移民で家政婦として働くその女性もずっとピアノを持つことを夢見ていた。彼らは貧しいながらも、音楽という共通点で互いに惹かれ合うようになり、バンドを組むようになる。そして人生の新たな希望とロマンスを見出すために共に歩み始める…。

オリジナルの音楽が満載で、聞いていてとても心地が良いです。ダブリンの街には、きっとこんな風に音楽が日常に溶け込んでいるのだろうなと感じさせてくれる作品となっています。大人のラブストーリーの結末にも注目です。

お母さんに会いたい!少年の純粋さに心打たれる『この道は母へとつづく』

© 2004 Filmofond Lenfilm Studio

極寒のロシア。貧しい孤児院で暮らす、親に捨てられた子供たち。孤児院を抜け出した6歳の少年・ワーニャは、幸運にもイタリア人夫妻の養子に選ばれる。その幸せを素直に喜んでいたある日、かつて孤児院にいた友達の母親が突然現れたことで、ワーニャの心は大きく揺らぐ。「一度でいいから、お母さんに会いたい――」。わき上がった思いを胸に、ワーニャは孤児院を脱出する…。

母親へ会う為の道中で出会う人々は決して良い人ばかりではないが、ワーニャの力になってくれる人もいて、人の温かさを感じることができます。可愛らしいワーニャがとても魅力的です。

トップモデルへのサクセスストーリー『デザート・フラワー』

© Desert Flower Filmproductions GmbH

アフリカの貧しい家庭で生まれ育ったワリス・ディリー(リヤ・ケベデ)は、13歳のときに父親にお金と引き換えに結婚させられそうになったことがきっかけで、家族の元を離れる。広大な砂漠をたった1人で抜け出し、ロンドンへたどり着いたワリスは、刺激に満ちた大都会で、孤独な路上生活を送っていた。そんなある日、一流ファッションカメラマンにスカウトされ、彼女はショーモデルへと劇的な転身を遂げる。やがて名実ともに世界的トップモデルとなったワリスだったが、彼女には衝撃の過去があった――。

トップモデル ワリス・デイリーの半生を映画化した作品です。悲しい過去や逆境を乗り越えていくワリスの逞しさに圧倒されます。

姥捨て山のその後を描く!老婆のサバイバル、アクション映画『デンデラ』

© 2011「デンデラ」製作委員会

貧しい村の口減らしのため、山に棄てられる老女たち。しかし、山の裏側では、棄てられたはずの彼女たちが苛酷な環境下で集落を作り、生き永らえていた。復讐を誓う者、静かな人生を願う者、移住を望む者…。老女・カユも他の老女同様、捨てられ死ぬことを当然と受け止めていたが――。

大女優の鬼気迫る演技に圧倒されます。老婆のサバイバル映画なんて見たことない!唯一無二の作品となっています。

明日はきっと良いことがあるはず 少年たちの越境を描く『明日の空の向こうに』

© Kid Film 2010

ポーランドと国境を接する旧ソ連(ロシア)の貧しい村。親も、住む家もなく、鉄道の駅舎で寝泊まりし、物乞いや盗みをしながら日々を過ごしている幼い3人の少年。彼らは、外国に行けばきっともっといい暮らしが出来るはずだと、命がけで国境を越えるべく冒険の旅に出る。やがて、彼らは様々な試練や困難を乗り越え、ようやくポーランドの田舎町にたどり着くが…。

貧しさ故に越境するという重い話ではありますが、少年たちがとても明るく、屈託のない笑顔と好奇心に胸がほっこりします。越境した先で彼らを待ち受ける未来とは・・。

「愛を実践した」真の聖者のドキュメンタリー『マザー・テレサ:母なるひとの言葉』

生前に撮影されたマザー・テレサ本人のインタビュー映像、そして1997年の盛大な国葬の模様が収録されたドキュメンタリー。高価な薬や治療を拒否し、自分の苦痛を顧みず、最期まで貧しい人のためにまで働き続けた、マザー・テレサ。崇高な理念、信仰、文化と政治の境界など、“真の聖者”と呼ばれた彼女からの教えの言葉が、自身により語られている。また、マザーを看取った側近の修道女たちにより、死を間近にした彼女の最期の行動や言葉、その瞬間を迎えたマザーハウスそしてカルカッタの様子などが明かされる。

ドキュメンタリー映画なので、マザーテレサとはどういう人物なのか、敬愛を込めて「マザー」と呼ばれるようになった経緯がよく分かります。貧しい人の為に生涯を捧げた彼女から、今こそ現代の私たちは学ぶべきことがあるはずです。

ボリビアの先住民の生活を描いた『パチャママの贈りもの』

© Dolphin Productions

南米ボリビア・ウユニ塩湖で、少年・コンドリ(クリスチャン・ワイグア)は、貧しいながら心豊かな日々を送っている。季節の移ろいとともに、彼にも変化が訪れる。祖母の死、友人の引越し。そして今年、コンドリは父・サウシ(フランシスコ・グティエレス)と初めて、塩キャラバンに行くことに。旅先で起こる数々の経験が、コンドリを成長させていく――。雄大な自然と先住民の家族の素朴でやさしい生活の物語。

パチャママ(母なる大地)で、昔からの生活を守りながら心豊かに生きている先住民の姿が、雄大な自然と、美しいウユニ塩湖と共に映しだされています。日本人監督というのも驚きです。

人々を魅了して止まない伝説の歌姫「エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜』

1915年12月19日、パリの下町、ベルヴィル地区の貧しい家庭に生まれたエディット・ピアフ(マリオン・コティヤール)。路上で歌いながら生計を立てる母親とその日暮らしの生活、娼婦小屋で過ごした幼少時代、大道芸人だった父親との流浪の旅…貧しさといつも隣合わせだった生活を抜け出して生きるために見出したこと、それが「歌」だった。オリジナルヒット曲「愛の賛歌」「バラ色の人生」などを織り交ぜながら、ピアフが世界的に有名な歌手になるまでの成功と挫折、ルイ・ルプレ(ジェラール・ドパルデュー)、レーモン・アッソ(マーク・バルベ)、マレーネ・ディートリッヒ(カトリーヌ・シロヌ)との華やかな交友関係、そして最愛の恋人、マルセル・セルダン(ジャン=ピエール・マルタンス)との熱烈な恋愛を描く感動のドラマ。

彼女の歌声がなぜこんなにも美しく、人を魅了して止まないのか…この映画を観ることで理解できるはずです。幼少期の悲惨な境遇や、大切な人の死など、悲しい出来事が起こりますが、彼女は悲しみを糧にして歌います。出会いと別れの中に人生の素晴らしさがあるのだと教えてくれる作品です。

子を思う母の愛に涙が止まらない『さくらんぼ 母ときた道』

© 2008「さくらんぼ 母ときた道」製作委員会 上海電影集団公司 上海電影制片厂 四川騰竜影業有限公司

1980年代の中国、豊かな自然が広がる雲南省の農村。そこに、知的障害を持つインタウ(ミャオ・プゥ)は、足の不自由なグォワン(トゥオ・グオクァン)と結婚。2人は、養鶏や養豚で細々と生計を立て、貧しいながらも、互いを思いやり、支え合いながら暮らしていた。ある夜、インタウに腹を立てたグォワンは、彼女を家から追い出してしまう。そしてインタウは、暗い夜道を歩いていると泣いている赤ん坊を見つける。その赤ん坊を家に連れ帰り、ホンホンと名付けた。そして、インタウの生活は、ホンホン中心に。だが、妻が赤ん坊に夢中になり、寂しさと生活の苦しさから、グォワンはインタウに内緒で娘をよその夫婦にあげてしまう…。突然のことに戸惑いショックを受けるインタウ。フラフラになり、服もボロボロのまま娘を探し回る彼女を心配して、グォワンもまた探しに出かける。そんな妻に根負けして、ホンホンを取り戻し、再び家族の幸せな生活が始まる――。『初恋のきた道』の脚本家が再び贈る、愛と優しさにあふれる物語。第20回東京国際映画祭「アジアの風」部門出品作品。

知的障害を持つが故に、純粋で混じりけのない真っ白な愛を全身全霊でホンホンに与えるインタウ。子を思う母の愛に心が打たれます。

オペラの名作を映画化『ラ・ボエーム (2011)』

© Unitel MR Film Pietro Domenigg

19世紀初頭のパリ。クリスマスイヴの夜に出逢った詩人のロドルフォ(ローランド・ビリャソン)とお針子のミミ(アンナ・ネトレプコ)は、ひと目で恋におちる。屋根裏部屋での貧しい生活も、互いの愛さえあれば世界中で誰よりも幸せだった。だが、不治の病を患っていたミミの病状は日増しに悪化していく。何もしてやれないロドルフォはミミとの別れを決意する。しかし、ミミが、思わぬ姿でロドルフォの前に現れ…。

プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を映画化したものなので、セリフは全て歌で構成されています。どの歌も素晴らしく、オペラの素晴らしさを感じることができる作品となっています。

アメリカの格差社会を描いた『マイ・ライフ・メモリー』

© 2013 SUNLIGHT JR FILM, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

フロリダに住むメリッサ(ナオミ・ワッツ)とリッチー(マット・ディロン)はモーテル暮らしの貧民層カップル。リッチーはテレビの修理屋で働いていたが、障害を負い、現在は政府から月々の支援を受けている。しかし、そのほとんどを近所の酒場で使ってしまうような生活だった。一方、メリッサは小さなコンビニ、サンライト・ジュニアで細々と働いていた。そんな中、メリッサはリッチーの子供を妊娠する。つらい貧困生活の中にささやかな希望を見出した二人。しかし、暴力が原因で別れた元恋人ジャスティン(ノーマン・リーダス)が、メリッサの前に現れ、彼女の気持ちをかき乱す。うまくいっていたはずのメリッサとリッチー仲も、出産後の経済的不安をかかえ、次第に衝突するようになっていく。

アメリカ貧困層のカップルの、貧しさの中でも懸命に生きる姿を描いたヒューマンドラマです。

音楽に込めた熱い思い!『自由と壁とヒップホップ』

© 2013, SIGLO Ltd. All rights reserved.

ヒップホップと出会った若者たちが、音楽の力を使い、占領と貧困がもたらしている分断(占領地に設けられた検問所や分離壁)だけでなく、ジェンダー差別や世代ギャップに至るまで、自分たちを分かつ様々な壁をのり越えようとする。そこから見えてくるパレスチナやイスラエルのアラブ人の生き方や、彼らが模索する多様なアイデンティティのあり方はこれまでの“アラブ人像“を大きく変える――。

怒りや悲しみを、暴力ではなく、音楽に込めて表現する彼らの姿に胸が熱くなります!

平凡な大学生が、カンボジアに学校を建てる!『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』

© 2011「僕たち」フィルムパートナーズ

2005年8月、医大に通う大学2年生のコータ(向井理)は、友人の芝山(柄本佑)や矢野(窪田正孝)とそれなりに楽しい日常を過ごしていたが、何か物足りなく感じていた。ある日、ふと目にしたボランティア募金のパンフレットをきっかけに、カンボジアに学校を建てるための活動を開始することに。早速知り合い全員にメールを送るも大半の友達がイタズラや無理だと相手にしない。そんな中、芝山や矢野に加え、合コンで知り合った本田(松坂桃李)が仲間に加わってくれた。資金集めのためにチャリティーイベントを何とか成功させた4人だが、カンボジアの現状を見なければ意味がないと現地へスタディー・ツアーを敢行する。そこで彼らは貧困や地雷、HIVなどの現実を目の当たりにし…。

世界は変えることができないかもしれないが、自分たちにできることは確かにある!というメッセージが伝わってきます。青年たちの有言実行する行動力に感心させられます。

万引きで生計を立てる家族の絆の物語『万引き家族』

© 2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

再開発が進むなか、ポツンと残された古い住宅街。日雇い仕事の父・治と息子の祥太“親子”ならではの連携プレーで万引きに精を出している。その帰り道、団地の廊下で凍えている幼い女の子を目にした治は思わず家に連れて帰ってしまう。突然、子どもを連れてきた夫に腹をたてる信代だったが、体じゅう傷だらけのじゅりの境遇を察し、面倒をみることにした。祖母・初枝の年金を頼りに暮らすその一家は、風俗のバイトをしている信代の妹・亜紀、そして新しい家族のじゅりも加わり、貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていく――。

是枝裕和監督が、今まで見たことのない家族のカタチを描いています。万引きという犯罪の上に成り立つはかない家族の幸せの結末はどうなる!?

笑いあり、涙あり!大阪が舞台のドキュメンタリー映画『さとにきたらええやん』

© ガーラフィルム・ノンデライコ

大阪市西成区釜ヶ崎。“日雇い労働者の街”と呼がれてきたこの地で38年続く子どもたちの憩いの場「こどもの里」。学校帰りに遊び来る子、一時的に宿泊する子、様々な事情から親元を離れている子など、障がいの有無や国籍の違いに関わらず、誰でも無料で利用できる「こどもの里」を舞台に、時に悩み、立ち止まりながらも全力で生きる子どもたちと、彼らに全力で向き合う職員や大人たちに密着したドキュメンタリー。

こどもだって大人だって、自分を迎えてくれる居場所があることが、生きていく上でものすごく大切であるのだということが伝わります。事情があって家庭に居られないなら、こども達の居場所をコミュニティで作ればいい!と作られた「こどもの里」。人情味溢れる大阪の人たちと、逞しく生きるこども達の姿に胸がいっぱいになる素晴らしい映画となっています。

フィリピンのスラム街が舞台『ローサは密告された』

ⓒ Sari-Sari Store 2016

ローサはマニラのスラム街で小さな雑貨店を家族で経営している。家計のため、少量の麻薬を扱っていたが、ある夜、密告からローサ夫婦は逮捕される。麻薬売人の密告要求、高額の保釈金…。警察の要求は恐喝まがいだ。この危機をどう脱するのか? ローサたち家族は、彼らなりのやり方で横暴な警察に立ち向かう。

観ている側がフィリピンにいると錯覚を起こすほどに、とてもリアルな映像となっています。フィリピンの人たちの家族愛に感動させられます。

アーサー王伝説をモチーフにしたアクション映画『キング・アーサー』

© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

路地裏で育った貧しいひとりの青年・アーサー(チャーリー・ハナム)。彼はまだ、自分の偉大なる宿命に気づいていない。やがて聖剣エクスカリバーを手にした彼は、救世主として後世に語り継がれる、伝説の男“キング・アーサー”へと成長していく――。王の子でありながら、スラムで貧しく生きることを強いられた若きアーサー。運命に導かれた彼は、自分の両親を殺した暴君ヴォーティガン(ジュード・ロウ)を倒し、イングランドの王になるため、仲間とともに立ち上がる!

聖剣エクスカリバーで無双する、CGを駆使した圧巻の戦闘シーンに注目です!

漫画家水木しげると彼を支えた妻の自伝的映画『ゲゲゲの女房』

© 水木プロダクション/『ゲゲゲの女房』製作委員会

「河童の三平」、「悪魔くん」、「ゲゲゲの鬼太郎」など名作漫画を世に送り出してきた漫画家・水木しげるとその妻・布枝。お互いを良く知る間もなく結婚後、2人を待ち受けていたのは、理想とはほど遠い底なしの貧乏生活。それでもお互いを想い、支えあった2人。水木が人気漫画家となるまでの2人の半生を描いたヒューマン・ドラマ。

次第に心を通わせていく夫婦のやり取りにほんわかします。可愛い妖怪たちが至る所に現れるので、要注目です。

家族みんなで観れるハートウォーミング映画!地球外生命体との交流『ミラクル7号』

© 2008 Sony Pictures Entertainment(J) Inc. All Rights Reserved. © 2008 Sony Pictures Digital. All Rights Reserved.

小学生のディッキー(シュー・チャオ)と工事現場で働く父・ティー(チャウ・シンチー)は、いまどき珍しいほどの超貧乏親子。父親であるティーは、最高の教育を受けさせたいという思いから息子を名門校に通わせるため、必死で働いていた。一方ディッキーは、同級生からイジメられる毎日。そんなある日、ティーはゴミ捨て場から謎の物体を拾い持ち帰る。まるでゴムボールのような物体だが、ふとした拍子にスイッチが入り、四本足の謎の生物に変身! ディッキーはその物体を“7(ナナ)ちゃん”と名づけ、かわいがっていた。この出会いで、自分の学校生活はバラ色に(?)なるはずだったディッキーだが、この物体を巡って学校で大恥をかいてしまう…。いまの生活を変えてくれると期待していたディッキーだが、“使えねー”ナナちゃんに苛立ち始める。そんな矢先、ティーが仕事先で悲惨な大事故に巻き込まれてしまう。そんなナナちゃんが、ミラクルな奇跡を起こすのか!? 『少林サッカー』、『カンフーハッスル』のチャウ・シンチーが監督・主演を務める。

貧乏な親子と地球外生命体のナナちゃんとの交流を描いた、SFコメディー映画です。ナナちゃんやこども達の行動が読めないので、ハラハラドキドキさせられますよ!

映画館を守り続けた夫婦の物語『オリヲン座からの招待状』

© 2007「オリヲン座からの招待状」製作委員会

「突然ではございますが、昭和25年の開館以来半世紀以上にわたって地元の皆様に愛され親しまれて参りましたオリヲン座は、誠に勝手ながら今秋をもちまして閉館いたす事と相成りました」――。昭和30年代、映画館「オリヲン座」の館主・豊田松蔵(宇崎竜童)が病に倒れ、その弟子・留吉(加瀬亮)が彼の遺志を引継ぎ、松蔵の妻・トヨ(宮沢りえ)とともに映画館を守ることになった。古い時代には、周囲の人々から“師匠のかみさんを寝取った若主人”、“不義理な女将”と陰口を叩かれた2人だったが、映画産業が斜陽化し始めても、貧乏に耐えながら互いを思いやり、映画の灯を照らし続けていくのだった。一方、そんなオリヲン座を一番の遊び場にしていた幼い子供たちがいた。祐次(田口トモロヲ)と良枝(樋口可南子)は、毎日映写室の小窓から名画を覗いて成長し、やがて大人になって東京で結婚生活を送っていた。しかし時とともに、互いを思いやる心を忘れ、別れを決意することとなった2人。そんな彼らのもとに、一通の招待状が届くのだった。国民的人気作家である浅田次郎の同名小説の映画化作品。

映画館を舞台にした、夫婦の愛と絆を描くハートウォーミング映画です。宮沢りえと加瀬亮が演じる夫婦の雰囲気が柔らかくて、昭和30年代の映画館の良さや温かさが伝わってくる作品となっています。

疑似家族の爆笑珍道中!『なんちゃって家族』

© 2013 Warner Bros. Entertainment Inc.

ちまちまとマリファナ売人をやっているデヴィッドは独身で、自由きままに暮らしていた。しかし、路上でもめていたホームレス少女を助ける際、逆にギャングたちにありったけの麻薬と稼いだお金を奪われてしまう。組織のボスに呼び出されたデヴィッドは全てをチャラにする変わりにブツをメキシコから密輸する、と命じられる。デヴィッドは疑似家族の観光を装うことで怪しまれることなく越境できると思いつき、貧乏ストリッパー、冒険に夢見てる童貞君、ゴスメイクなホームレス娘らちょっとワケありの隣人たちを巻き込んで“なんちゃって家族”を結成。キャンピングカーに乗り込んで密輸の旅に出るのだが…。

最初から最後まで爆笑要素満載ですが、家族の絆に涙する場面もあって、幅広く楽しむことができます。なんちゃって家族の旅路の行方はいかに!?

少年と型破りなばあちゃんの日常を描いた、笑顔と涙の感動作『島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん』

© 島田洋七の「佐賀のがばいばあちゃん」製作委員会・2009

昭和33年、居酒屋で働く母子家庭から超貧乏なばあちゃん(香山美子)の家に預けられてしまった小学校一年生の昭広(瀬上祐輝)。ばあちゃんは、明るくたくましく“がばい=すごい”ばあちゃんだった。最初は不慣れな田舎暮らしに戸惑っていたが、生きる知恵とトンチのきいた明るいばあちゃんの下で、昭広はすくすくと成長してゆく…。島田洋七の少年時代を描いた小説「佐賀のがばいばあちゃん」を自らが監督・脚本・企画を務める。

口が悪くてケチなばあちゃんだけど、生活の工夫と知恵をたくさん持っていて、さらっと口にする名言に感動します。観終わった後には心がほっこりして、ばあちゃん孝行をしたくなるはずです。

ストリートチルドレンの少女と盲目の老人…出会いによって愛を知る『ブランカとギター弾き』

© 2015-ALL Rights Reserved Dorje Film

“お母さんをお金で買う”ことを思いついた孤児の少女ブランカは、ある日、盲目のギター弾きピーターと出会う。ブランカはピーターから、得意な歌でお金を稼ぐことを教わり、2人はレストランで歌う仕事を得る。ブランカの計画は順調に運ぶように見えたが、一方で、彼女の身には思いもよらぬ危険が迫っていた…。

ブランカは、ピーターと出会うことによって知らなかった愛情を感じていきます。愛に定義はなく、血の繋がりがなくても心で繋がることができるのだというメッセージが伝わってくる作品です。

まとめ

『ウィンターズ・ボーン』 -(C) 2010 Winter's Bone Productions LLC. All Rights Reserved.

私たちがあまり知らないであろう世界を描いた映画を紹介してきました。これらの作品は、貧困の抱える問題や貧困層の実情を知る良い機会になるかもしれません。ぜひご覧ください。

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