『エヴァンゲリオン新劇場版:序、:破、:Q』とは
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ4D版 上映(C)カラー
『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズは『:序』『:破』『:Q』そして『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』からなる、TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のリメイク劇場版4作品です。
「新世紀エヴァンゲリオン」の舞台は大災害「セカンドインパクト」後の第3新東京市。人型兵器「エヴァンゲリオン」を操縦する少年少女たちと、謎の敵「使徒」との戦いが描かれています。
『:序』はTVシリーズ第6話までのストーリーを踏まえ、『:破』からは新しいキャラクターや機体が登場。『:Q』はその14年後を舞台とした新たなストーリー。
『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズの前に『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』と『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の旧劇場版があり区別されています。
■『エヴァンゲリオン新劇場版:序、:破、:Q』の順番は?
スタジオカラー制作「桜流し」MV
制作時の仮称では「前編、中編、後編、完結編」でしたが、『エヴァンゲリオン新劇場版:序、:破、:急』案から、『:序』『:破』『:Q』となった経緯があります。
公開された順番は『:序』『:破』『:Q』で、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は2020年に公開予定でしたが、2021年に延期されました。
2007年 第1作(前編)『:序』
2009年 第2作(中編)『:破』
2012年 第3作(後編)『:Q』
2021年 第4作(完結編)『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』公開予定
■原作、脚本、総監督は庵野秀明
庵野秀明/特集上映「庵野秀明の世界」 in 第27回東京国際映画祭
総監督、原作、脚本をTVシリーズから引き続き庵野秀明ががつとめ、鶴巻和哉、摩砂雪が監督、声優陣や音楽の鷺巣詩郎ほか、変わらないスタッフが映画も手がけています。
庵野監督自身が「エヴァンゲリオンは僕の魂であり、魂を削り取るような作品。前作(『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』)で削り切ってしまい、何も作れない状況だった」と語ったほど渾身のメッセージが込められた作品です。
『エヴァンゲリオン新劇場版:序』あらすじ
14歳の内気な少年・碇シンジは、3年ぶりに再開した父のゲンドウから、いきなり「人造人間エヴァンゲリオン」初号機で謎の敵「使徒」と戦うことを強いられます。
抵抗したシンジでしたが、そこでエヴァ零号機のパイロット・綾波レイが負傷した姿を目にして出撃することを決意。訓練なしで初号機に乗り込むことに。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版』(C)カラー
その戦いでシンジは使徒を撃退!才能を見い出され使徒迎撃の任務に就任。
シンジたちの上官、ネルフ戦術作戦部作戦局第一課長の葛城ミサトは「ヤシマ作戦 」を立てます。
それは、日本全土の電力を初号機に集めて陽電子砲で使徒を撃滅するという壮大な計画…人類の運命がシンジとエヴァに託されるのでした。
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』あらすじ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(C)カラー
初号機を操る碇シンジに加え、仮設5号機の真希波・マリ・イラストリアスと2号機の式波・アスカ・ラングレーの2人がエヴァの操縦者になります。
第3使徒、第7使徒との戦いでふたりはそれぞれ鮮やかな戦いぶりを発揮して、使徒たちを殲滅。
ネルフ本部に落下を企んだ第8使徒を、綾波レイ、シンジ、アスカの連携で阻止し殲滅させたことで、3人の距離は縮まっていきます。
スタジオカラー制作「桜流し」MV
平和な時は長く続かず、アスカが乗り込んだ3号機の起動実験中、内部に潜んでいた第9使徒が侵食を起こし3号機が暴走。
シンジが初号機でそれを止めることになりますが、アスカがまだ機内にいることに気づき攻撃することを拒否すると、ゲンドウは無人操縦システム「ダミーシステム」に制御を切り替えるのでした。
初号機は容赦のない攻撃で3号機を破壊、アスカの乗った操縦席ごと使徒のコアを噛み砕き、アスカは瀕死の重症を負います。
シンジはそれをコックピットにいながら止めることができず、エヴァに乗ることを辞めて去ることに。
スタジオカラー制作「桜流し」MV
その直後、ネルフ本部が存在する地下空間「ジオフロント」に第10使徒が侵入し、マリが操る2号機とレイが零号機で交戦します。
シンジがエヴァを再び操ることはあるのか、世界は守られるのか…。
『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』あらすじ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 (C)カラー
舞台は『:破』の14年後、葛城ミサトはアスカやマリら元ネルフの職員と民間人で反ネルフ組織、「ヴィレ」を結成。
ヴィレは「US作戦」でネルフが衛星軌道上に封印していた初号機を強奪します。
ヴィレの旗艦ヴンダーで14年ぶりに目覚めた碇シンジは、「ニアサードインパクト」から起こった「サードインパクト」の引き金となったとして危険人物とされていました。
シンジはエヴァを操縦しないようにと警告され、首にはエヴァを覚醒させた場合に作動して絶命させる「DSSチョーカー」が装着されていることも告げられます。
スタジオカラー制作「桜流し」MV
そこにレイが操るネルフのエヴァMark.09(9号機)が、シンジを連れ戻しにヴンダーを急襲、シンジはレイとネルフ本部に向かうことに。
本部で再会した碇ゲンドウははシンジに、現在のレイは複製体で昔のレイは今でも初号機の中にいると語り、渚カヲルと一緒に13号機に乗るよう命じます。
エヴァに乗ることを拒んだシンジでしたが、カヲルに説得されて13号機でレイの乗るMark.09とともに、サードインパクト爆心地「セントラルドグマ」最深部へ。
そこで第2使徒リリスとMark.06(6号機)に刺さていた2本の槍を、「槍を手に入れて世界を元に戻したい」という強い思いから、カヲルに止められるのを聞かずシンジが抜いたことで Mark.06内に潜んでいた第12使徒が再生し…。