偏見との闘い!同性愛を描いた映画10選

偏見との闘い!同性愛を描いた映画10選

最近は同性愛者であることを公言するタレントなどが増え、昔に比べると同性愛に対しての偏見は減ってきました。しかし、まだまだ理解の及ばないところが多いと思います。今回はそんな同性愛を描いた映画を紹介します。


『スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団』

2010,アメリカ、イギリス、カナダ,アステア、パルコ
© 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED

カナダに住む22歳の青年スコット・ピルグリム(マイケル・セラ)は、売れないバンドでベースを弾き、ゲームやデートをして日々を過ごしていた。ある時、不思議な女の子ラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に出会い、すぐさま恋に落ちる。しかし、ラモーナには邪悪な元カレが7人もおり、その全員を倒さなければ付き合うことができないという。そしてスコットは、愛しいラモーナのために次々と現れる元カレたちと闘う羽目になるのだが…。
まるでゲームの中のような不思議な世界観。監督の個性が前面に出ている作品です。

『水の中のつぼみ』

2007,フランス,ツイン、ポニーキャニオン
© Les Productions Balthazar 2007

15歳のマリー(ポーリーヌ・アキュアール)は、シンクロ・クラブの華であるフロリアーヌ(アデル・エネル)に恋をした。美人で高慢、男性関係が盛んだとうわさされ、クラブの少女たちとは口もきかないフロリアーヌ。マリーは、彼女の願いは何でも聞くという条件で、彼女の通うスイミング・スクールの見学の許可をもらう。男子と一緒にいる彼女の姿は見たくないが、近くにいたい…。そんなある日、フロリアーヌは人には言えない秘密の願いを切り出す――。パリ近郊のひと夏を舞台に、女性へと変貌する少女たちの思春期の揺らぎや残酷さを描いた問題作。
細かいことを気にせずに登場人物の関係を楽しむ映画だと思います。男性よりも女性のほうが楽しめるかもしれません。

『トム・アット・ザ・ファーム』

2013,カナダ、フランス,アップリンク
© 2013 - 8290849 Canada INC. (une filiale de MIFILIFIMS Inc.) MK2 FILMS / ARTE France Cinema © Clara Palardy

恋人のギョームを亡くし、悲しみの中にいるトムは、葬儀に出席するために彼の故郷へと向かう。そこは、あまりにも広大で閉塞的な田園地帯の農場。ギョームの母親は亡き息子には“サラ”という女性の恋人がいたと信じ切っており、トムの存在を知っていたギョームの兄・フランシスからは、“恋人”であることを隠し、嘘をつき続けるよう暴力で強要される。だが、トムはいつしかフランシスの中に亡き恋人の姿を見るようになっていき…。
映像や音楽は美しいですが、全体的にトーンが暗く、不気味な雰囲気を漂わせる作品です。

『パレードへようこそ』

2014,イギリス,セテラ・インターナショナル
© PATHE PRODUCTIONS LIMITED. BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE 2014. ALL RIGHTS RESERVED.

時代は1984年、サッチャー政権下のイギリス。ロンドンに住む青年は、炭鉱労働者たちのストライキに心を動かされ、支援するために募金活動を開始する。しかし、彼らがゲイ&レズビアンの活動家(LGSM)であると知った炭鉱労働者たちからは、寄付の申し出を断られてしまう。そこに、ある勘違いから唯一、申し出を受けて入れてくれる炭鉱組合が現れた。彼らは意気揚々とウェールズ奥地の炭鉱町へ向かうが…。
社会派と同性愛とコメディをうまく調和させた楽しい映画です。気持ちよく見ることができます。

『シングルマン』

2009,アメリカ,ギャガ
© 2009 Fade to Black Productions, Inc. All Rights Reserved.

1960年代のロサンゼルス。長年連れ添ったパートナーを失った悲しみに打ちひしがれつつ、生きる価値を見出そうと苦悩する大学教授のジョージ。失われた愛への悲痛な思いと記憶を美しき映像と演出で描く愛と喪失の物語。カリスマデザイナー、トム・フォードの初監督作品。
同性愛を物語の主軸に据えた作品ですが、生々しい描写は少なく、芸術的な美しさがあります。

『アデル、ブルーは熱い色』

2013,フランス,コムストック・グループ
© 2013- WILD BUNCH - QUAT’S SOUS FILMS – FRANCE 2 CINEMA – SCOPE PICTURES – RTBF (Télévision belge) - VERTIGO FILMS

ある日、デートに向かう途中、アデルは青い髪の女性とすれ違った瞬間、世界が止まったかのように心奪われた。その後、その“青い髪の女性”画家のエマとバーで再会したアデルは、大人っぽい独特の雰囲気と、彼女の感受性の強さ・知性に魅了され、一途にのめりこんでいく。数年後、教師になったアデルは自分をモデルに絵を描くエマと暮らし、幸せな日々を送っていた。しかし、エマの作品披露パーティの後、アデルは彼女の態度が急に以前と変わったことに気がつく…。
同性愛者の青春を描いた作品。特に心理描写は素晴らしく、表情で語りかけてくるシーンは人物の心情を感じることができます。

『フィリップ、きみを愛してる!』

2009,フランス,アスミック・エース
Photos:Patti Perret © 2009 EUROPACORP

警察官として妻子と共に模範的な人生を歩んできたスティーブン(ジム・キャリー)。大事故に遭ったのをきっかけに、彼は実はゲイである自分に正直に生きることを決意する。セクシーな彼氏とゴージャスな生活を送るために、大金を手に入れようと詐欺を働いたスティーブンだったが、あえなく刑務所に送られてしまう。だが、そこで待っていたのは、シャイでキュートなフィリップ・モリス(ユアン・マクレガー)との運命の出会いだった。一目で恋に落ちた2人は、ふたりきりの房での幸せな日々を送る。しかし、スティーブンが急遽出所することになり、離れ離れになってしまうことに…。ジム・キャリーとユアン・マクレガーがゲイ・カップルを演じる、実話を基にしたラブストーリー。
ラブストーリーの中にコメディやサスペンスの要素が混じったとても面白い作品。思わず唸ってしまいそうになる主人公のアイデアはみどころのひとつです。

『人生はビギナーズ』

2010,アメリカ,ファントム・フィルム、クロックワークス
© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.

イラストレーターとして働くオリバー(ユアン・マクレガー)。彼は、想定外の行動をするアンと出会って恋に落ちたことで父親・ハル(クリストファー・プラマー)との思い出を回想していた。彼の母親が他界して半年が経ったある日、末期がんであることと、ゲイでしかも既に若い男の恋人までいると告白したハル。これまでの結婚生活で妻のジョージアを愛していたものの、これからはゲイとして残りの人生を謳歌したいと宣言する。そんな父親に戸惑いながらも、このことをきっかけにオリバーは父親といままで以上に親しくなり、家族愛について見つめ直していき…。
新たな人生を始めようとするエネルギーに満ちた老人の姿から元気がもらえる作品です。

『チョコレートドーナツ』

2012,アメリカ,ビターズ・エンド
© 2012 FAMLEEFILM, LLC

1979年、カリフォルニア。シンガーを夢見ながらショーダンサーで日銭を稼ぐルディ。正義を信じ弁護士になったポール。そして、母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年・マルコ。愛し合うルディとポールはマルコを引き取り、幸せな“家庭”を築き始める。しかし、ゲイのカップルであるがゆえに彼らは法と好奇の目にさらされ、ついにはマルコとの生活を奪われてしまうことに…。
同性愛者が偏見と闘いながら我が子を守ろうとする力強くも切ない作品。子どもを育てるということの本質に気づかされます。

『リリーのすべて』

2015,イギリス、ドイツ、アメリカ,東宝東和
© 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

1920年代、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するようになる。移住先のパリで問題解決の道を模索するふたり。やがてその前にひとりの婦人科医が現れる-。
美しく繊細な作品。心と体の違いに苦悩する主人公の描写や、そのカップルを待ち受ける残酷な運命に胸が締めつけられそうになります。

まとめ

『シングルマン』 -(C) 2009 Fade to Black Productions, Inc. All Rights Reserved.

同性愛を描いた映画を紹介してきましたが、いかがでしたか。世間から偏見の目で見られ、社会との闘いという側面の強い同性愛ですが、深みのある作品も多くあります。気になった作品があればぜひご覧ください。

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