"泣ける" 映画音楽<邦画編>①『ラストレター』/小林武史 - 長編サウンドトラック
ラストレター 1枚目の写真・画像
映画『ラストレター』は2019年、岩井俊二監督のロマンス映画。
手紙の行き違いをきっかけに紡がれた2世代に渡る男女の恋愛模様、そしてそれぞれの人生再生と成長を描いたセンチメンタルな物語です。
『ラストレター』(C)2020「ラストレター」製作委員会
松たか子・ 広瀬すず・中山美穂・豊川悦司・福山雅治・神木隆之介...と豪華なキャスト陣が揃い、岩井俊二自身の実体験を基に構成された "甘く切なくポエティック" な世界観に酔える作品。
"岩井俊二映画の集大成" との呼び声も高い本作で、颯香役の森七菜が歌う主題歌「カエルノウタ」が象徴的なのは勿論ですが、全編で流れる小林武史のオリジナル・サウンドトラックが素晴らしいです!
17曲にも及ぶ長編なのですが、優しいピアノの音色&オーケストレーションのエモーショナルな旋律がたまらないのです。
これが小林武史×岩井俊二の盟友コンビによる芸術世界なのだと思います。
"泣ける" 映画音楽<邦画編>②『砂の器』/菅野光亮 - "ピアノと管弦楽のための組曲 宿命"
(C)APOLLO
映画『砂の器』は1974年に社会派サスペンスの巨匠、野村芳太郎監督が手掛けた作品です。
主演は丹波哲郎。
松本清張ミステリー作品特有の "緻密な謎解き" 、そして生身の人間が抱える業や存在意義を描き出す "泣けるミステリー" として、今も日本映画史に残る名作とされています。
(C)APOLLO
万策尽きて、あわや迷宮入りか?と思われた殺人事件の真相を追う2人の刑事。
わずかな手がかりをもとに "執念の捜査" で被害者の過去を探った結果、ある宿命を背負った親子との接点を見出していく。
一方で事件に関する展開を探るうち、ある天才音楽家も走査線に浮上し...。
本作のテーマ曲 "ピアノと管弦楽のための組曲 宿命" を作曲し、演奏しているのが仙台出身の偉大なるピアニスト・作曲家の菅野光亮です。
名作に相応しいダイナミックな世界観、心をえぐる美旋律が圧巻です!
未だシネマ・コンサートで映画ファンの涙を誘う、日本映画史上屈指の名曲なのです。
"泣ける" 映画音楽<邦画編>③『君の膵臓をたべたい』/松谷卓 - 長編サウンドトラック
『君の膵臓をたべたい』(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社
映画『君の膵臓をたべたい』は2017年、今注目の月川翔監督が手掛けた北村匠海&浜辺美波主演のラブストーリー。
『君の膵臓をたべたい』(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社
人気女子の桜良が、膵臓の病気で "余命がわずか" という秘密を知ってしまった内気な "僕" 。
人気者の桜良と "僕" は急接近し、人が苦手だった "僕" は新しい景色を知っていくのです。
しかし桜良の最期は刻一刻と近づいてきて...。
王道の純愛ラブストーリーをオマージュして描いた "普遍的" な愛のカタチ、そして運命の行く末をジグゾーパズルの如く美しい謎合わせで魅せた『君の膵臓をたべたい』。
そんな儚く切ない世界観を引き立てるのは、30曲もの美しいサウンドトラック。
手掛けているのは静岡県出身の作曲家・ピアニストで稀代のメロディーメーカー、松谷卓です。
心が浄化されていくような、哀しげながら優しい音色にグッときます。
"泣ける" 映画音楽<邦画編>④ 劇場版アニメ『るろうに剣心』/ラルク・アン・シエル - "虹"
映画『るろうに剣心』( 明治剣客浪漫譚 -維新志士への鎮魂歌)は、1997年に公開された劇場版アニメで治維新後の東京を舞台に、かつて "人斬り抜刀斎" と呼ばれ恐れられていた流浪の剣客、緋村剣心の活躍を描いた時代劇アクション劇。
主題歌は日本を代表するロックバンド、ラルク・アン・シエルの "虹" 。
"L'Arc〜en〜Ciel" をフランス語にすると "虹" であり、まさにバンド名を掲げ心血注いだ1曲でした。
ウットリするほど甘美な世界観、ドラマチックな激情が別世界へと誘ってくれる名曲!
そして息をのむほど幻想的、官能的なHydeの歌声に陶酔していくのです。
中毒性があるので、一度聴くと何度もリピートしてしまいます!
"泣ける" 映画音楽<邦画編>⑤『ラフ ROUGH』/スキマスイッチ - "奏(かなで)"
映画『ラフ ROUGH』は2006年、あだち充原作の人気漫画を基に長澤まさみ、速水もこみち主演で映画化した青春ラブ・ストーリー。
祖父の代からライバルの家に生まれた2人が惹かれあい、禁断の恋を紡ぐ "現代版ロミオとジュリエット" であり、あだち充作品の最高傑作、加えて初の映像化となった作品です。
主題歌はスキマスイッチの "奏(かなで)"。
悲哀に満ちたオーケストレーション、淡々としていながら情感溢れる歌声...そしてラストに凝縮した大橋卓弥のしゃくり全開ロングトーン歌唱に "涙腺崩壊" なのです!
これまで40人もの歌手によってカバーされ、歴史的ロングヒットとなった名曲です。
"泣ける" 映画音楽<邦画編>⑥『ホットロード』/尾崎豊 - "OH MY LITTLE GIRL"
『ホットロード』-(C)2014『ホットロード』製作委員会 -(C)紡木たく/集英社
映画『ホットロード』は、青春映画のヒットメーカー三木孝浩監督が2014年に手掛けた青春ラブストーリー。
主演は能年玲奈と三代目 J Soul Brothersの登坂広臣です。