仕事に行き詰まりを感じている人におすすめ
『ちょっと今から仕事やめてくる』(C)2017映画『ちょっと今から仕事やめてくる』製作委員会
5月27日に公開された福士蒼汰主演の『ちょっと今から仕事辞めてくる』。第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞した、同名の小説を原作にした映画です。『八日目の蝉』や『ソロモンの偽証』といったヒット映画を手掛けた成島出監督がメガホンをとり、現代社会の労働問題をテーマに主人公と彼を救おうと現れる謎の人物ヤマモトとの関係を描いています。
あらすじ
© 2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会
主人公の青山隆は、ブラック会社に努めるサラリーマン。長時間労働やパワハラ上司に怒鳴られる毎日に疲れ、ある日、駅のホームから飛び降りて電車にひかれそうになります。寸前のところで青山を助けたのは、ヤマモトと名乗るアロハシャツを着た謎の男。幼馴染と名乗るヤマモトはいつも明るく、青山も彼と接していくうちに前向きさを取り戻していきます。しかし、ヤマモトが幼馴染であることに心当たりのない青山が彼のことを調べると、3年前に自殺していたという事実を知ります。それでは、自分を助けてくれたあのヤマモトはいったい誰なのか?なぜ自分を助けてくれたのか...。最後にヤマモトの正体を知った時、感動の涙が溢れる事間違いありません。
演技派俳優が勢ぞろいした豪華キャスト
■福士蒼汰
福士蒼汰/『ちょっと今から仕事やめてくる』完成披露試写会
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」では、その整った顔立ちと演技でお茶の間を虜にした福士蒼汰。数々の映画作品に出演し、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞している実力の持ち主です。今作では、主人公の青山の命を助ける謎の男ヤマモトを演じ、初の大阪弁にも挑戦しています。
■工藤阿須賀
工藤阿須加/映画『ちょっと今から仕事やめてくる』初日舞台挨拶
TVドラマに多数出演している若手俳優の工藤阿須賀は、長時間労働やパワハラに悩む主人公の青山隆を演じています。ブラック企業で働くうちに、生きる意味さえ見失ってしまう主人公がヤマモトと出会って前向きに変わっていく姿を、ぜひ劇場で確認してみてください。
■黒木華
黒木華/映画『幕が上がる』初日舞台挨拶
日本の女優としては史上4人目となる第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞し、2年連続の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなどずば抜けた演技力が魅力の黒木華。今作では、青山が憧れる先輩社員の五十嵐美紀を演じています。
■吉田鋼太郎
吉田鋼太郎、成島出/映画『ちょっと今から仕事やめてくる』初日舞台挨拶
舞台を中心に活躍してきた演技派俳優の吉田鋼太郎。今作で演じるのは、成績が悪い部下は容赦なく怒鳴りつけるパワハラ上司の山上守です。ベテランならではの演技力で、観客を惹きつける鬼上司を好演しています。
■小池栄子
小池栄子/『ちょっと今から仕事やめてくる』完成披露試写会
最近はドラマでも活躍中の小池栄子が演じているのは、ヤマモトの秘密を知る大場玲子役。ヤマモトがなぜ青山の前に現れたのか、その理由を知っているキーパーソンです。以前にも成島監督作品の「八日目の蝉」に出演し、主人公の友人役を演じていました。
監督は『八日目の蝉』や『ソロモンの偽証』などヒットを生み出した成島監督
成島出(監督)/『ソロモンの偽証』製作報告会見
元々は脚本のみの予定だった成島監督ですが、監督自身20代の頃に友人を自殺で2人亡くした過去があることから作品に共感し監督も兼任することになったそうです。現代日本が抱える問題を扱っているだけに、工藤阿須賀に撮影中リクルートスーツ着用を義務付け、役柄とシンクロした表情をカメラに収めるなど、リアリティを追求した映像にこだわっています。
『ソロモンの偽証』第一弾ポスター/(C) 2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
成島監督は、人気作家宮部みゆきの同名小説『ソロモンの偽証』や『八日目の蝉』など数々のヒット作を監督しています。今作もすでに高評価を得られています。
吉田鋼太郎演じるパワハラ上司の哀しい裏の顔
吉田鋼太郎、MOZUスピンオフドラマ「大杉探偵事務所」に登場
吉田鋼太郎演じるパワハラ上司の山上は、「こんな上司絶対嫌だ!」と思わせるような強烈なパワハラっぷりを見せつけますが、実は映画オリジナルで知られざる裏の設定があったそう。山上は自衛隊出身で、上下関係の厳しい環境でしごかれた経験があるからこそ部下にもきつい言葉で接してしまいます。また山上も残業に追われた結果、社員とのコミュニケーションをとる時間が無くなり個人主義にならざるえなかったという、この会社の被害者だという面があるそうです。