涙なしには見られない...『光をくれた人』ってどんな映画?
『光をくれた人』 (C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
「電車の中やカフェでは読んではいけない、なぜなら人目もはばからず泣いてしまうから――」と絶賛され、世界40か国以上でベストセラーとなったオーストラリアの作家M・L・ステッドマン著「海を照らす光」の映画化作品。
『光をくれた人』 (C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
実の母親と育ての夫婦それぞれの心の痛みと幸福が、胸を締めつけられる本作は、2016年ベネチア国際映画祭でプレミア上映され、各国マスコミから「涙なしに見られない」と絶賛を受けました。マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデルは本作での共演をきっかけに恋人同士に。
『光をくれた人』のあらすじ
『光をくれた人』 (C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
戦争の傷跡により心を閉ざし、オーストラリアの孤島で孤独を求めて灯台守となったトム。しかし、美しく快活なイザベルが彼に再び生きる力を与えてくれました。
『光をくれた人』 (C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
彼らは結ばれ、孤島で幸福に暮らすが、度重なる流産はイザベルの心を傷つけます。ある日、島に流れ着いた一隻のボート。乗っていたのは見知らぬ男の死体と泣き叫ぶ女の子の赤ん坊でした。
『光をくれた人』 (C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
赤ん坊を娘として育てたいと願うイザベル。それが過ちだと分かりながら願いを受け入れるトム。4年後、愛らしく育った娘とともに暮らし、幸せの絶頂にいた2人は、偶然にも娘の生みの母親ハナと出遭ってしまいます。
監督はデレク・シアンフランス
『光をくれた人』 (C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
本作で監督をつとめたのはデレク・シアンフランス。
『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』 -(C) 2012 KIMMEL DISTRIBUTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
ある夫婦の愛の始まりと破綻を描いた『ブルーバレンタイン』や父と息子の二代に渡るドラマを描き切った『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』など、ライアン・ゴズリング主演の名作を次々と世製作。今回は原作を自ら脚色し、メガホンをとります。
マイケル・ファスベンダーが語る本作の魅力
マイケル・ファスベンダー-(C)Getty Images
夫のトムを演じるのはマイケル・ファスベンダー。ドイツ生まれで、『それでも夜は明ける』でプランテーションの支配人、『スティーブ・ジョブズ』では本人役として登場。アカデミー賞のノミネート経験がある俳優です。本作について「「古き良き物語だと感じた。こんな脚本とは滅多に出会えない」とコメント。さらに「それぞれの登場人物が抱えてる問題はとてもリアルだし 共感できた。2人は流産を経験するが、それは多くの人が知ってる悲しみのはずだ。それについて話すことはタブー視されがちだが、いかに一般的な問題か一度、語り始めると見えてくる」と述べました。
アリシア・ヴィキャンデルが語る本作の魅力
妻役のアリシア・ヴィキャンデルは本作について「脚本を読んだとき、ものすごく心を揺さぶられたの。どの登場人物にも共感でき胸が張り裂けそうだった。ある選択をしたトムとイザベルはジレンマに陥ってしまうの。その選択が思わぬ結果を招いて、2人はつらい決断を強いられる。さらに自分たちについても考えさせられたわ」とコメント。さらに「同時に(この作品は)赦しや現実的な問題も描いている。たとえ善人でも最善策を講じるとは限らないと、観客は自らの経験と照らし合わせて必ず何かしら共感できるはずよ」と語っています。
各界の著名人が絶賛!『光をくれた人』
『光をくれた人』 (C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
草刈正雄、檀れい、綾戸智恵など、日本の著名人も数多く絶賛する『光をくれた人』。檀れいの言葉を借りるなら、本作は、愛とは、生きるとは、赦すとはについて考えさせられる、深く深く心に突き刺さる映画です。