原作は魚喃キリコの代表作!
「南瓜とマヨネーズ」 (C)魚喃キリコ/祥伝社フィールコミックス
映画化された『blue』や『strawberryshortcakes』などで知られる、魚喃キリコさんの恋愛マンガが原作。今回映画化される『南瓜とマヨネーズ』は、日常の普遍的な尊さと女性の繊細な心情をリアルに描いた作品になっています。
■魚喃キリコによる独特のタッチで描かれた原作の空気感を忠実に再現
ほとんど白と黒のみのパッキリとした画面。シンプルでありながら、主張の強さを感じさせるタッチの線。独特の雰囲気を持ったそれこそが魚喃キリコさんの作風。その魅力に惹かれるファンは多く、映画化が決定し「あのキャラクターたち、空気感を再現できるのだろうか」と不安に思うファンも少なくなかったはず。
しかし、そんなファンたちを納得し唸らせた、今作のキャストをあらすじに合わせ紹介していきましょう。
『南瓜とマヨネーズ』あらすじ
相関図(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会
ツチダは同棲中の恋人の夢を叶えるため、内緒でキャバクラで働き生活を支えていた。一方、恋人のせいいちは曲が書けずスランプに陥り、仕事もせず毎日だらだら過ごしていた。しかし、ツチダが生活費を稼いでいることを知り、心を入れ替え働き始める。そんな矢先ツチダは昔の恋人・ハギオと偶然再会。過去の思い出にすがるようにハギオにのめり込んでいく――。
今彼と元彼の間で揺れる主人公・ツチダ役の臼田あさ美さん
主人公のツチダを演じるのは元モデルとして活躍していた女優・臼田あさ美さん。映画化するにあたり、4年も前からオファーを受けていたそうです!
『南瓜とマヨネーズ』(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会 (C)魚喃キリコ『南瓜とマヨネーズ』/祥伝社フィールコミックス
臼田さんがタバコを片手に思い悩む姿は、原作のツチダを彷彿とさせますね!メガホンを握った冨永監督も「ツチダは臼田さん以外ありえません」と断言するほど。
■臼田あさ美さんの出演作
『愚行録』本ポスタービジュアル(C)2016「愚行録」製作委員会
臼田あさ美さんは今年2月に公開された妻夫木聡さん主演『愚行録』にも出演しています。この映画で描かれるのは、登場人物たちの綺麗なだけではない人間の生々しさと、それらが無意識のうちに積み重なっていく様。
今作で臼田あさ美さんが演じるツチダも、単なる「物語のヒロイン」ではなく「現代に生きる等身大の女性」という役どころ。そのリアルな演技は必見!
ミュージシャン志望の今彼・せいいち役の太賀さん
ツチダに支えられながらミュージシャンの夢を追う恋人・せいいち役を演じるのは、『淵に立つ』や『闇金ウシジマくんザ・ファイナル』などの作品に出演している、若手実力派俳優の太賀さん。
『南瓜とマヨネーズ』(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会
同棲中の部屋で仲睦まじげに寄り添う二人。おんぶにだっこだったせいいちが、どのように変わっていくのかが気になります。また、ハギオが現れたあとはどうストーリーが展開するのかなど、目が離せません。
■太賀さん出演作『走れ、絶望に追いつかれない速さで』
太賀さん主演の『走れ、絶望に追いつかれない速さで』は2016年公開の映画。友人の死を受け入れることができないまま、日々慌ただしさの中で悲しみを紛らわして過ごす主人公・漣を演じました。友人が残した絵の中にかつて友人の恋人だった女性の姿があり、そこから物語が動き出すというストーリーです。