『タンジェリン』制作費用: 10万ドル(約1000万円)
2015年,アメリカ,ミッドシップ
© 2015 TANGERINE FILMS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
興行収入:92.48万ドル(約1億円)
太陽が照り付けるロサンゼルスのクリスマス・イブ。街角のドーナツショップで1個のドーナツを分け合うトランスジェンダーの2人。28日間の服役を終え、出所間もない娼婦シンディは、自分が留守中に恋人が浮気したと聞きぶち切れる。歌手を夢見る同業のアレクサンドラはそんな親友シンディをなだめつつも、その夜に小さなクラブで歌う自分のライブのことで頭がいっぱい。さらに、彼女たちの仕事場の界隈を流すアルメニア人移民のタクシー運転手ラズミックも巻き込んで、それぞれのカオティックな1日がけたたましく幕を開ける――。
スマホで撮影しているからこその機動力が作品の臨場感を演出しています。インディーズながらしっかりとした脚本で濃密な女性の友情物語を楽しめる作品です。
『ブロンソン』制作費用:23万ドル(約2500万円)
2008,イギリス,クロックワークス
© Red Mist Distribution Limited 2008
興行収入:230万ドル(約2.5億円)
舞台は1974年。19歳のマイケル・ピーターソンは有名になりたかった。だが、お手製の散弾銃を作り、郵便局を襲った彼はあっさりと捕まり、7年間の刑務所暮らしを宣告される。マイケルは自分を往年の名優チャールズ・ブロンソンの分身であると主張、そのキャラクターのまま、その後34年間に渡り刑務所生活を送ることに――。
良くも悪くも突き抜けた作品です。全体的に金がかけられていなければ練られているわけでもなく監督の直感的なもので作られているような感じで斬新です。
『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』制作費用:1600万ドル(約17億円)
2007,イギリス、フランス,ギャガ・コミュニケーションズ
© 2006 Universal Pictures International. ALL RIGHTS RESERVED.
興行収入:8000万ドル(約86億円)
ロンドン首都警察のナンバーワンエリート警官であるニコラス・エンジェル(サイモン・ペッグ)は、その秀逸した能力ゆえにボスの不興を買ってしまい、スタンフォードの小さな田舎町に左遷されてしまう。そこでトロくてお人好しの若手警官・ダニー(ニック・フロスト)とコンビを組むことになってしまったエンジェル。彼と全くかみ合わず、全てに戸惑っていた中、ある日村を揺るがす不気味で残忍な事故が発生する。状況から犯罪と確信したエンジェルは、ロンドンで培った方法でダニーと捜査に乗り出すのだが…。全米で大ヒットしたホラー・コメディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』のチームが再び集結した、アクション・コメディ。
人間の醜い部分をとても爽快に描いていて笑えます。アクションが素晴らしく、内容も深くて面白いので見応えがあります。
『ファンボーイズ』制作費用:800万ドル(約8.6億円)
興行収入:96.08万ドル(約1億円)
世界中の『スター・ウォーズ』ファンが、待望の新作『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の公開を待ちわびていた1998年。 高校時代からの仲間である『スター・ウォーズ』オタクのエリックたちは、「死ぬ前に『エピソード1』を観たい」と願う末期ガンで余命わずかのライナスの願いを叶えるため、ジョージ・ルーカスの本拠地であるスカイウォーカー・ランチに侵入し、『エピソード1』のフィルムを盗みだそうと旅に出る。 しかし、彼らの行く手には、奇妙なバイカー集団、対立するトレッキー軍団、そしてカーク船長ことウィリアム・シャトナーとの遭遇など様々な困難が待ち受けていた――。
友達を思う心とオタク心を原動力にして行う無茶がとても面白く、スターウォーズやスタートレックのコアなネタが散りばめられていてこの2作品を観た人ならより楽しめると思います。
『パラノーマル・アクティビティ』制作費用:1.1万ドル(約1000万円)
2009,アメリカ,プレシディオ
興行収入:1.934億ドル(約209億円)
平凡な一軒家で幸せに暮らすある若いカップル。だがある晩、家の様子がいつもと変わっていることに気がつく。自分たちの家が何らかの悪霊にとりつかれているのではないかと疑った彼らは、それを立証するため家中にビデオカメラを設置する。真夜中、2人が眠りについた後、家では一体何が起こっているのか? ビデオには衝撃の映像が映っていた…。
とても少ない予算の中でうまく怖さを演出しています。他のホラー映画にはないじわじわとした怖さを楽しめる作品です。
『ドライヴ』制作費用:1500万ドル(約16億円)
2011,アメリカ,クロックワークス
© 2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.
興行収入:3500万ドル(約38億円)
昼は映画のドライブ・スタントマン、夜は強盗の逃亡を手助けする運転手という2つの顔をもつ男(ライアン・ゴズリング)。元夫の出所により危険に見舞われる恋人のシングルマザー(キャリー・マリガン)を守るため、マフィアの犯罪に巻き込まれていき…。
寡黙なドライバーとそんなドライバーに想いを寄せるアイリーンの感情がセリフよりも彼らの放つ独特の雰囲気から伝わってきます。
『JUNO/ジュノ』制作費用:650万ドル(約7億円)
2007,アメリカ,FOX
© 2007 Twentieth Century Fox
興行収入:2.314億ドル(250億円)
16歳の女子高生のジュノ(エレン・ペイジ)は、いつもの退屈な午後、気取らないところが魅力的なクラスメイト・ポーリーと関係を持ち、予定外の妊娠をしてしまう。生まれてくる赤ちゃんに完璧な両親を見つけようと思い立ったジュノは、親友のリーとともに、養子を望む裕福な夫婦、マークとヴァネッサを見つける。9か月間を通じて体形の変化に加えさまざまな感情に心打たれながら、大人になるための問題に真正面からぶつかっていくジュノ。彼女が最後に下す選択とは…? 『サンキュー・スモーキング』のジェイソン・ライトマンが贈る、ポップでキュートな成長コメディ。
常に堂々とし、正しい判断を導き出すジュノが観ていてとても面白く勇気をもらえます。
『英国王のスピーチ』制作費用:1500万ドル(約16億円)
2010,イギリス、オーストラリア,ギャガ
© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.
興行収入:4.142億ドル(約448億円)
現イギリス女王・エリザベス2世の父、ジョージ6世が主人公の歴史ドラマ。吃音症を抱えながらも言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して人心を得るまでを描く。トロント国際映画祭にて観客によって選ばれる観客賞を受賞。
最後のスピーチに向かってストーリーが進んでいくのですが家族愛や友情に思わず涙してしまうような作品です。前知識が少し必要かもしれません。
『リトル・ミス・サンシャイン』制作費用:800万ドル(約8.6億円)
2006,アメリカ,FOX
TM & ©2006 Twentieth Centry Fox. All rights reserved.
興行収入:1.005億ドル(約108億円)
主人公はアメリカのとある一家「フーヴァー家」。末の娘(アビゲイル・ブレスリン)の美少女コンテスト出場のために家族総出で旅にでるのだが、一家が訪れる先々で大騒動が巻き起こる。父リチャード(グレッグ・キニア)、母シェリル(トニ・コレット)をはじめ強烈な風刺と深い人間性を同時に備えたフーヴァー一家を魅力的に描いたロードムービー。
ひとりひとり個性が強くバラバラな家族がひとつのワゴン車に入ることでとても面白い場が出来上がっていて笑いあり涙ありのハートフルな作品となっています。
『スラムドッグ$ミリオネア』制作費用:1500万ドル(約16億円)
2008,アメリカ,ギャガ・コミュニケーションズ
© 2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporation
興行収入:3.779億ドル(約409億円)
インドのスラム街で育った孤児のジャマール(イルファン・カーン)は、世界的な人気番組「クイズ$ミリオネア」で、あと一問で全問正解という状況にいた。だが、無学の少年が答えられるはずないと、司会者には疑われ、賞金の支払いを渋るTV番組会社の差し金で警察に連行され、尋問を受けることになる。一体なぜ、ジャマールは100ドル札に印刷された大統領の名前や、ピストルの発明者を知り得たのか…? 警察の尋問、クイズが続く番組、そして彼の子供時代の記憶を行き来しながら、貧富の差が混在するインドを生き抜いた少年の人生を描く。
終始スピード感と迫力があり雰囲気がとても良い作品となっています。キャラクターに個性があって魅力的です。