リメイク映画①:『ノック・ノック』訪れたのは快楽と地獄(2014年)
『ノック・ノック』本ビジュアル (C) 2014 Camp Grey Productions LLC
家族思いの献身的な父親・エヴァン(キアヌ・リーブス)は週末に仕事の都合で一人留守番をすることになる。その夜、ドアをノックする音がし、開けるとそこには雨でずぶ濡れになった二人の美女が立っていた。ジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)、ベル(アナ・デ・アルマス)と名乗る二人は道に迷ってしまったため助けを求めていた。彼女たちに暖をとるように招き入れるエヴァンだったが、それは破滅の道への第一歩だったーー。
最初から最後まで悪が優位に立ち続ける気持ちがいいとは言えない作品です。真面目な人ほど不快な気分になってしまうかもしれません。
■オリジナルは1977年公開の『メイク・アップ』
『ノック・ノック』×『ラザロ・エフェクト』 (C) 2014 Camp Grey Productions LLC (C)2016 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
オリジナルは、ピーター・S・トレイナー監督が手掛けた1977年公開の『メイク・アップ』。本作は、1975年にサンフランシスコで実際に起こった事件を基に、女性に潜む野生と暴力を描いた物語となっています。主人公ジョージを演じたのは『フェイシズ』、『錆びついた銃弾』など数々の名作に出演しているシーモア・カッセルです。二人の美女を演じたソンドラ・ロックとコリーン・キャンプの狂気に満ちた表情が印象的な、男の教訓ともなるスリラーサスペンス。
リメイク映画②:『ロボ・コップ』この警官は、二度と死なない(2013年)
© 2013 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. and Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
2028年、世界各地の軍備のロボット化が進む一方、アメリカでは法律によってロボットの配備は禁止されていた。セラーズCEO(マイケル・キートン)率いる巨大企業オムニコープは法を覆すべく画策していた。デトロイトで愛する妻と息子とともに暮らす警官アレックス・マーフィー(ジョエル・キナマン)は不可解な爆発事故により身体の大部分を失ってしまう。彼が残したのは 脳、心臓、そして右手だけ。夫の存命を望むマーフィーの妻に、オムニコープは“ある計画”のため、ノートン博士(ゲイリー・オールドマン)の最先端ロボット技術を提供。犯罪捜査に必要な最小限の肉体と全身チタン合金のロボットを融合した驚異的な犯罪捜査能力を持つ“ロボコップ”として蘇ったのである――。
単純にヒーローが悪を懲らしめる作品ではなくロボコップの存在について議論する倫理的な側面もあります。
■オリジナルは1987年公開の『ロボコップ』
ポール・バーホーベン監督版の元祖『ロボコップ』 -(C) Album/AFLO
オリジナルは、日本でも大ヒットを記録した1987年公開の『ロボコップ』。低予算でありながらも興行収入5300万ドルを超えるヒット作となり、続編の『ロボコップ2』、『ロボコップ3』が制作されました。後にテレビシリーズやアニメなども製作されています。主人公アレックス・マーフィ巡査(ロボコップ)を演じたのは、80年代から90年代にかけて数々の映画に出演していたピーター・ウェラーです。マーフィ巡査がマフィアに斉射を浴びて惨殺されてしまう残酷なシーンは、当時衝撃的でしたね。
リメイク映画③:『ワイルドカード』この男、最強の「切り札」(2014年)
『WILD CARD/ワイルドカード』ポスター(C)2014 SJ Heat Holdings, LLC All Rights Reserved
ラスベガスの裏社会で用心棒を生業とする元エリート兵士のニック(ジェイソン・ステイサム)。ある日、何者かに酷い暴行を受け瀕死の重傷を負った元恋人から、正体を突き止めて復讐してほしいとの依頼が舞い込む。ラスベガスの表も裏社会も熟知しているニックは、すぐさま犯人を見つけ出し、瞬く間に依頼を完遂させる。しかし、犯人の背後には、強大な権力でラスベガスを掌握する凶悪マフィアの存在が...窮地に追い込まれたニックの命を懸けた戦いが今始まる―!
アクション映画というよりヒューマンドラマとしての面白さがありジェイソンステイサム演じる哀愁漂う男がみどころです。

ジェイソン・ステイサムの出演おすすめ映画13選!イケメンで、筋肉がすごい!【2019年更新】
https://pickup.cinemacafe.net/articles/228アクション映画の話題作に数々出演している、ジェイソン・ステイサムをご存知でしょうか?端正な顔立ちに鍛え抜かれた体、迫力ある演技で多くのファンを虜にして、アクション俳優としての地位を確立した彼の出演作品の中でも、特に人気の高い作品をまとめました。かっこいいアクション映画が観たい・ステイサムが気になっている、という方は絶対チェック!
■オリジナルは1986年公開の『ビッグ・ヒート』
バート・レイノルズ-(C)Getty Images
オリジナルは、ウィリアム・ゴールドマン原作の同名小説を映画化した1986年公開の『ビッグ・ヒート』。ゴールドマンは脚本も担当しています。日本では劇場未公開のため、鑑賞はビデオのみとなります。少しレアかもしれませんが…。主人公ニックを演じたのは、70年代から90年代にかけて数々の映画に出演していたバート・レイノルズです。
リメイク映画④:『ストレンジャー・コール』現実に起こりうる絶望的恐怖(2006年)
ストレンジャー・コール 1枚目の写真・画像©2006 Screen Gems, Inc. All Rights Reserved
人里離れた丘の上に建つ一軒の豪邸にベビーシッターとしてやって来た女子高生・ジル(カミーラ・ベル)。夜、静寂に包まれた屋敷で一人留守番を請け負った彼女のもとに不審な男からの電話が...。「子供の様子を見てみろ」。何度も繰り返される着信音。それはいるはずのない誰かによって同じ家の中からかけられた恐怖の電話だった――。『コン・エアー』、『トゥームレイダー』のサイモン・ウエスト監督によるパニック・ホラー。
恐怖の対象が極端に描かれないために得体の知れない怖さのある王道ホラー映画です。警察が来るまでが長くてしかたありません。
■オリジナルは1979年公開の『夕暮れにベルが鳴る』

ストレンジャー・コール 2枚目の写真・画像©2006 Screen Gems, Inc. All Rights Reserved
オリジナルはアメリカでは非常に有名な都市伝説“The Babysitter and the Man Upstairs”をモチーフとした、1979年公開の『夕暮れにベルが鳴る』です。60年代から学生たちの間で話題となった都市伝説で、ベビーシッターで訪れた女子高生が恐怖の電話に怯えるといった内容。警察が逆探知したところ、電話の相手は子供部屋からかけていて、3人の赤ん坊は全員殺されてまうという、残酷な都市伝説です。