自伝的ラブストーリー『ハートストーン』ってどんな映画?
『ハートストーン』 (C)SF_Studios_Production_&_Join_Motion_Pictures_Photo_Roxana Reiss
人口33万人の小さな北欧の島国アイスランドの若き俊英、グズムンドゥル・アルナル・グズムンドソンの初長編作品、『ハートストーン』。10代のころの友人との実際の想い出をベースに、思春期を迎えた少年少女たちの、危うく儚く繊細な感情を残酷なまでに切り取った、監督の自伝的ラブストーリーです。第73回ヴェネツィア国際映画祭でもクィア獅子賞(最優秀LGBT映画賞)に輝くなど、各国の映画祭ですでに40以上の賞を獲得。いまもなお、受賞記録を更新中。アイスランドのアカデミー賞「EDDA賞」では作品賞、監督賞ほか9部門を獲得しています。
『ハートストーン』のあらすじ
『ハートストーン』 (C)SF_Studios_Production_&_Join_Motion_Pictures_Photo_Roxana Reiss
東アイスランドの雄大で美しい自然が広がる漁村。ソールとクリスティアンは幼なじみで何をするのも一緒の大親友。思春期にさしかかり、ソールは大人びた美少女ベータに夢中になります。一方、クリスティアンはそんなソールの気持ちを知り、上手くいくよう後押しするものの、内に秘めた親友への特別な感情に気づき――。
タイトル『ハートストーン』の意味とは?
『好きにならずにいられない』- (C) Rasmus Videbaek
タイトルの『ハートストーン』(Heartstone)とは、アイスランド語の『Hjartasteinn』の直訳。グズムンドソン監督が「Heart(ハート)」と「Stone(ストーン)」という2つの単語を1語に合わせて作った造語です。それぞれの単語には、“温かい感情”と“厳しい環境”という意味があり、監督はこの新しい言葉が、詩的な形でこの映画にとても良くフィットすると感じ、タイトルに決めたそう。(画像は同じくアイスランド映画の『好きにならずにいられない』)
近年、世界中から注目を浴びているアイスランド映画!
© Rasmus Videbæk
近年、国際映画祭で高い評価を得ているアイスランド映画。アイスランドに住む43歳独身、心優しい大男フーシがしぶしぶ訪れたダンス教室で金髪の小柄な女性と出会い、孤独だった人生に思いがけない変化が訪れる『好きにならずにいられない』は 第12回ノルディック映画賞を受賞。
『ひつじ村の兄弟』-(C)2015 Netop Films, Hark Kvikmyndagerd, Profile Pictures
『ひつじ村の兄弟』-(C)2015 Netop Films, Hark Kvikmyndagerd, Profile Pictures
『ひつじ村の兄弟』-(C)2015 Netop Films, Hark Kvikmyndagerd, Profile Pictures
40年間一度も口をきいてないアイスランド辺境で羊飼いとして暮らすグミーとキディーの老兄弟を中心に、牧羊を営む人々の人間模様を描いた『ひつじ村の兄弟』はカンヌ国際映画祭・ある視点部門でグランプリを受賞しました。
主人公を演じるのはリヴァー・フェニックスを彷彿とさせるバルドル・エイナルソン!
© 1986 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED
主演の1人ソール役を演じるのは、本作が俳優デビューとなるバルドル・エイナルソン。
『スタンド・バイ・ミー』-(C) 1986 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
青春映画の金字塔『スタンド・バイ・ミー』の故リヴァー・フェニックスを彷彿とさせます。
『ハートストーン』は7月15日より全国公開予定!
『ハートストーン』 (C)SF_Studios_Production_&_Join_Motion_Pictures_Photo_Roxana Reiss
アイスランドを舞台に少年たちの淡く、切なく、残酷な青春を描く『ハートストーン』は2017年7月15日公開予定です!