全財産を捨て、アラスカで最期を迎えた男【イントゥ・ザ・ワイルド】
『イントゥ・ザ・ワイルド』エミール・ハーシュ photo:Yoshio Kumagai
1992年4月、一人の青年がアラスカ山脈の北麓、住む者のいない荒野へ歩いて分け入っていきました。4か月後、ハンターたちによって、彼はうち捨てられたバスの車体の中で、寝袋にくるまり餓死している状態で発見。青年の名はクリス・マッカンドレス(エミール・ハーシュ)。
© MMVII by RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC and PARAMOUNT VANTAGE, A Division of PARAMOUNT PICTURES CORPORATION.All Rights Reserved.
ヴァージニアの裕福な家庭に育ち、2年前に大学を優秀な成績で卒業したばかりの若者でした。全財産を捨て、労働とヒッチハイクを繰り返しながら、アラスカへと旅立ったクリス。なぜ彼は、恵まれた環境にいながら、悲惨な最期を遂げたのでしょうか…? ジョン・クラカワー原作のベストセラーを、ショーン・ペンが映画化。もともとやせ形だったエミール・ハーシュは撮影のためにさらに18キロ体重を落としました。
アンカレッジを舞台に起こる惨劇【フローズン・グラウンド】
© 2012 GEORGIA FILM FUND FIVE, LLC
1983年アラスカ・アンカレッジ。モーテルの部屋で手錠につながれ叫び声をあげている17歳の娼婦シンディ・ポールソンを警察が保護。彼女は指名した男に殺されそうになったと警察に告げますが、名指しされたロバート・ハンセンにはアリバイがあるだけでなく、町の善良市民と言われている彼を警察は疑う余地はなく、娼婦と客とのトラブルということで事件を握りつぶそうとします。時を同じくして、無残な遺体となった身元不明の少女が発見。刑事ジャック・ハルコム(ニコラス・ケイジ)は事件の担当となり、ここ最近立て続けに変死体が見つかっていたことから、同一犯の仕業ではないかと考えるのですが…。
世界を巻き込んだクジラの救出劇【だれもがクジラを愛してる。】
『だれもがクジラを愛してる。』 -(C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.
1988年10月、アラスカの地方テレビ局でリポーター兼ディレクターのアダムは、バロー岬の氷上で、小さな穴から息苦しそうに頭を出す3頭のクジラを発見し、それをニュースとして報道。
© 2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.
環境破壊の首謀者と言われている石油会社の社長・マグローは、これが会社の宣伝になると快諾し、アメリカ空軍に要請して救出作戦を開始。そしてこの事件はホワイトハウスやソ連をも巻き込み、世界的なニュースへ…。
恐竜が闊歩する7000万年前のアラスカ【ウォーキングwithダイナソー】
ナレーションに挑戦する福くん/『ウォーキング with ダイナソー』 -(C)2013 Twentieth Century Fox
7000万年前のアラスカ。厳しい冬を生き抜くために南へ向かう草食恐竜の群れに、耳に大きな穴のあいた一際小さな身体の一頭・パッチがいました。
© 2013 Twentieth Century Fox
群れのリーダーである父を亡くし、兄と共に仲間とはぐれてしまった彼は、大きな肉食恐竜や自然の脅威と闘いながら、仲間に会うために旅を続けるが、やがて兄とも離ればなれに。様々な危険をくぐり抜け成長した彼は、思わぬ形で兄と再会を果たしますが…。
アル・パチーノvsロビン・ウィリアムズ【インソムニア】
アル・パチーノ -(C) Getty Images
アラスカの田舎町で起こった殺人事件。捜査にあたった刑事は忌まわしき過去にさいなまれ、不眠症(インソムニア)に悩まされる…。
ロビン・ウィリアムズ-(C) Getty Images
クリストファー・ノーラン監督作品。主人公の敏腕刑事をアル・パチーノ、捜査の結果容疑者として浮上した小説家をロビン・ウィリアムズが演じました。
生命の脈動を感じるアラスカの大地!
『だれもがクジラを愛してる。 』 -(C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.
極寒の地、アラスカを舞台にした作品は、その環境のせいか生死の問題に関わるものが多いです。今回のまとめで挙げた作品は主に冬のアラスカを描いていますが、夏や秋のアラスカも息をのむほどの美しさですよ!