全世界を魅了した『ありがとう、トニ・エルドマン』
『ありがとう、トニ・エルドマン』本ビジュアル (C)Komplizen Film
全世界で40以上を超える賞を受賞し、多くの映画誌で「2016年映画ベスト1」に選ばれた『ありがとう、トニ・エルドマン』。
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
ワールドプレミアとなったカンヌでは、本作の話題で持ちきりに。
「スクリーン・インターナショナル」の星取りでは歴代最高得点3.7(4.0満点)を獲得し、主要賞は逃したものの国際批評家連盟賞を受賞、「観客と批評家にとってのパルムドール」ともいわれました。
『ありがとう、トニ・エルドマン』あらすじ
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
悪ふざけが大好きな父・ヴィンフリートは、コンサルタント会社で働く娘・イネスとあまり上手くいっていません。
たまに会っても、仕事の電話ばかりして、ろくに話すこともできない...そんな娘を心配したヴィンフリートは、愛犬の死をきっかけに、彼女が働くブカレストを訪れることにします。
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
父の突然の訪問に驚くイネスですが、ぎくしゃくしながらも何とか数日間を一緒に過ごし、父はドイツに帰っていきました。
ホッとしたのも束の間、今度は彼女のもとに、“トニ・エルドマン”という別人になった父が現れて...。
ハリウッド版リメイクが既に決定
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
アメリカ公開の際に本作を観てすっかり惚れ込んだジャック・ニコルソンが、ハリウッド・リメイクを熱望。
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
引退表明を撤回し、リメイク版で自ら父親役を演じると表明しました。
アカデミー賞の常連である大物俳優の心をも鷲づかみにした名作ということですね。
期待の女性監督が手掛ける感動作
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
自身の父親から発想を得て、脚本の執筆から、撮影、編集まで6年を費やして本作をつくり上げた監督、マーレン・アデは期待の女性監督です。
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
プライベートでは息子を持つ母であり、子どもの成長を見守る親の目線を、劇中の父・ヴィンフリートに投影させています。
リアルな親子の目を持った監督ならではの感性が光ります。
冷めきった父と娘の関係を修復したい方へ
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
互いに思い合っているにも関わらず、いまひとつ噛み合わない父と娘の普遍的な関係を、温かさと冷静な視点をあわせ持った絶妙なユーモアで描いた本作。
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
ぜひ冷め切った親子関係を見つめる契機として、全世界を魅了した感動作を体感してください。
『ありがとう、トニ・エルドマン』は6月24日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。