40年暖めてきた作品
本作の企画が立ち上がったのは、今からなんと40年前のこと。23歳の水谷さんが思い描いていた、あるストーリーが元となっています。2015年、プロデューサーを務める遠藤氏に長年思い描いていたストーリーを打ち明けたことで、企画が動き出します。
遠藤氏が水谷さんの話を元にプロットを作成し、脚本家の両沢和幸さんの手により、物語が作り上げられていきました。当初、天才タップダンサーを主役に据えた物語を想定していましたが、水谷さんはすでに63歳。そこで、主役は元・タップダンサーで、大きな怪我が元で現在は一線から退いているという設定に変更され、彼と未来あるタップダンサーの若者たちの”師弟の物語”になりました。
『TAP THE LAST SHOW』あらすじ
『TAP THE LAST SHOW』ティザーポスター (C)2017 TAP Film Partners
元天才タップダンサー・渡真二郎。とある理由から足に怪我を負いダンサーを引退する。それから数十年、振付師としてショウ・ビジネス界に身を置いている渡だが、酒に溺れ自堕落な日々を過ごしていた。ある夜、旧知の劇場支配人・毛利が現れ「最後のショーの演出をしてほしい」と相談を受け、渋々引き受ける渡。そんな彼の前に、それぞれが事情を抱えた若きダンサーたちが集まってくる。
監督・主演の水谷豊さん
『TAP THE LAST SHOW』で初監督と主演を務める水谷豊 (C)2017 TAP Film Partners
水谷さんは本作品で主演だけでなく、自身初となる監督も務めています。誰がメガホンを撮るかという段階になった時、遠藤氏は「ご本人しかいないのでは」と覚悟を決めて水谷さんに打診したそうです。
水谷豊(主人公・渡真二郎)/『TAP THE LAST SHOW』 (C)2017 TAP Film Partners
水谷さん演じる渡真二郎は、元・天才タップダンサー。怪我で現役を退き、酒に溺れる生活を送るが、若いダンサーたちと出会いで止まっていた時間が動き出し、パワフルで自由な舞台制作に意欲を燃やす渡。そして、若いダンサーへのハードレッスンにより究極の師弟関係を築いていきます。
メインキャストは本物のダンサー!
渡に導かれ「ラストショウ」へ向けて奮闘する5人のメインキャストには本物のダンサーが起用されました。タップダンスを踊れる役者ではなく、本格的なタップダンスを見せることにこだわる水谷さんは、自らオーディションに参加。
大規模なオーディション、総勢300名以上の中から選ばれた5人ですが、演技経験はゼロに近い状態。そんな彼らに監督の水谷さんがどんな指導をし、彼らが役者としてどのように成長していくのか期待が高まりますね!
魂が鳴り響くラスト!
本作品の脇を飾るキャストに、岸辺一徳さん、前田美波里さん、北乃きいさん、六平直政さんなど、個性と実力を兼ね揃えた俳優陣が顔を揃えています。
本格的なタップダンスのため、ダンス監修として自らもダンサーであり振付師のHIDEBOHさんが参加していることでも注目を浴びています。
本編のラスト24分にも及ぶ圧巻のダンスシーンは必見です!