ドイツ、フランスで異例の大ヒット『ありがとう、トニ・エルドマン』ってどんな映画?
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
第69回カンヌ国際映画祭にて公式上映されるや大絶賛を受け、第89回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたドイツ映画『ありがとう、トニ・エルドマン』。
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
すでに公開されたドイツ、フランスでは異例の大ヒットを記録し、アカデミー賞ノミネートをはじめ、各国の映画批評家協会賞の外国語映画賞を受賞。ヨーロッパ映画賞では作品賞、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞と主要賞を総なめに。互いに思い合っているにも関わらず、いまひとつ噛み合わない父と娘の普遍的な関係を、温かさと冷静な視点をあわせ持った絶妙のユーモアで描いた作品です。
『ありがとう、トニ・エルドマン』のあらすじ
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
悪ふざけが大好きな父親ヴィンフリートは、コンサルタント会社で働く娘のイネスとあまり上手くいっていません。たまに会っても、彼女は仕事の電話ばかりしていて、ろくに話すことも出来ず…。
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
そんな娘を心配したヴィンフリートは、彼女が働くブカレストを訪れることにします。父の突然の訪問に驚く彼女でしたが、何とか数日間一緒に過ごして、父はドイツに帰ることに。
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
ドイツへ去る父を見送りホッとしたのもつかの間。彼女のもとに、“トニ・エルドマン”という別人になった父親が再び姿を現し…。
『ありがとう、トニ・エルドマン』のみどころ
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
仕事に追われるキャリアウーマンの娘イネスを心配した父ヴィンフリートが、変なカツラに入れ歯の“トニ・エルドマン”という別人になって見守る姿がユーモラス!“トニ・エルドマン”が巻き起こす、予想を超える展開は奇想天外。さらに、そこから浮かび上がる父と娘の真実の愛が垣間見える、温かな様子に注目してください。
各国の有力誌がこぞってベスト1に選出!
© 2016 A24 Distribution, LLC
「スクリーン・インターナショナル」「カイエ・デュ・シネマ」など世界各国の有力誌がこぞって2016年の映画ベスト1に選んだのは、日本国内で大きな話題になった『ムーンライト』でも『ラ・ラ・ランド』でもなく本作。
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ワールドプレミアとなったカンヌでは、本作の話題で持ちきりに。「スクリーン・インターナショナル」の星取りでは歴代最高得点3.7(4.0満点)を獲得し、主要賞は逃したものの国際批評家連盟賞を受賞、「観客と批評家にとってのパルムドール」ともいわれました。
あのジャック・ニコルソンもほれ込んだ!
アメリカ公開の際に本作を観てすっかり惚れ込んだジャック・ニコルソンが、ハリウッド・リメイクを熱望!引退表明を撤回し、リメイク版で自ら父親役を演じるそう。『シャイニング』や『イージー・ライダー』に出演、アカデミー賞の常連でもある大物俳優の心をも鷲づかみにしました。
『ありがとう、トニ・エルドマン』は6月24日公開!
『ありがとう、トニ・エルドマン』 (C)Komplizen Film
一筋縄ではいかない父と娘を絶妙のユーモアを交え、そこからあふれ出る親の愛情、娘の想いを描き、誰もが笑って泣ける『ありがとう、トニ・エルドマン』は2017年6月24日公開予定です!