河瀬直美監督の最新作『光』5月27日公開!
『光』(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie
弱視のカメラマンを題材にした映画『光』が永瀬正敏主演で5月27日から全国にて公開されました。
河瀬直美『光』/photo:Naoki Kurozu
メガホンを取ったのは河瀬直美監督。1997年映画『萌の朱雀』で、カンヌ国際映画祭カメラド-ル(新人監督賞)を史上最年少受賞!2015年映画『あん』制作時に、映画の音声ガイドの存在を初めて知り、映画として描くことを決めたそうです。「私たち晴眼者(視覚に障害のない者)より、視覚障碍者は見えないからこそ、ものすごく想像力を働かせている。であるなら、彼らの方が深く映画に入り込んでると言えるんじゃないか?と、この映画を作っている最中に思いました」と語ってくれました。
カンヌ国際映画祭に藤竜也や水崎綾女らが集結
『光』カンヌ国際映画祭にて (c) Kazuko Wakayam
カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門出品作として公式上映されました。上映後にはおよそ10分に渡る熱烈な喝采と拍手が鳴り響き、河瀬監督や永瀬さんらが感涙し抱き合う姿も!
主演は永瀬正敏と水崎綾女
『光』(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie
2015年の河瀬直美監督『あん』以来、再びタッグを組んだ主演の永瀬正敏。俳優だけでなく写真家としても活動しています。1983年『ションベンライダー』で映画デビュー。1991年に山田洋次監督映画『息子』で、日本アカデミー賞・ブルーリボン賞など多数受賞!河瀬監督曰く、『あん』で永瀬さんが演じた彼の魅力と演技力から、また自分の作品で永瀬さんとタッグを組みたいと強く思っていたそうです。
『光』(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie
水崎綾女は2004年にデビュー以来、2009年映画『少年メリケンサック』、2015年映画『進撃の巨人』など、その演技力の高さからオファーが殺到。アクション演技や大胆な濡れ場シーンなどにも果敢に挑み、ぐんぐんと評価を高めている注目の女優さんです!
本編『光』のあらすじ
『光』(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie
視力を失いゆくカメラマンの雅哉(永瀬正敏)と、視覚障害者向けに映画の音声ガイドを制作する美佐子(水崎綾女)が心を通わせていくさまを綴ったラブストーリー。
(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME
美佐子は視覚障碍者向け映画のモニター会で出会い、ガイドのチェック役である雅哉に安易な仕事への姿勢を批判されたり、製作過程で衝突を繰り返しながらも、逆境の中でもカメラをあきらめない彼を見て、成長を遂げていきます。
『光』(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie
次第に見えなくなっていく焦りと恐怖心から、自暴自棄な生活になり周囲に攻撃的になっていく雅哉。
『光』(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie
雅哉がやがて見えなくなることを知りながらも惹かれあう2人。“失うことで、思わぬ明日を見つけることができる”というメッセージが込められた2人の淡く切ないシーンは涙を誘います。
盲目になりゆく雅哉(永瀬正敏)に巻き起こる結末とはー
『光』(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie
弱視から目が見えなくなっていく過程の苦しみ。奪われてしまうものが多くなってゆく絶望。そこからどう自分を奮い立たせ這い上がり、果たして将来に"光"を見つけることができるのか?永瀬さんは撮影後に「1人でも多くの方にこの河瀬監督が伝えようとしている"光"が届くことを願っています」と語ってくれました。2017年5月27日、ついに『光』の幕が上がります!