アルベルト・ジャコメッティ
「ジャコメッティ展」展示品「歩く男」
アルベルト・ジャコメッティ。
スイス出身でパリで大成功したアーティストです。
長く引き伸ばされたような人物の彫刻作品で有名なジャコメッティですが、絵画なども手掛けており、今作では肖像画に焦点を当てています。
題名を和訳するならズバリ「最後の肖像画」。
亡くなってから価値を見出されるタイプとは違い、彼は生前から大人気でした。
人々からの評価が高いこともあってか、100スイスフラン紙幣に肖像が使われているんです。
今年に入ってからも世界のアートファンの憧れ&訪れたいと人気のロンドンのテート・モダンや、カタールのドーハなどで展覧会も開かれました。
親交のあったスペインの画家パブロ・ピカソと共同で催されたのです。
ヨーロッパの鬼才二人がそろい踏みとはなんとも豪華です。
また、ここ日本でただいま大回顧展「ジャコメッティ展」が開催されています。
初期から晩年までの彫刻、油彩、素描、版画など約130点が展示されていますよ。
6/14(水)~9/4(月)
国立新美術館にて開催
10/14(土)~12/24(日)
豊田市美術館にて開催
ジャコメッティの晩年
『Final Portrait』(原題)(C)Final Portrait commissioning Limited 2016
1964年のフランス・パリ。
肖像画のモデルを引き受けたアメリカ人の青年が、制作に苦悩するジャコメッティを間近に見つめて綴った話。
晩年のジャコメッティに焦点をあてた今作です。
2018年1月、東京から順次に公開。
主役はジェフリー・ラッシュ
『Final Portrait』(原題)(C)Final Portrait commissioning Limited 2016
キャプテン・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(C)2017 Disney.All Rights Reserved.
ジェフリー・ラッシュ-(C)CaptPics/Camera press/AFRO
主役のジャコメッティを演じるのは実力派オスカー俳優、ジェフリー・ラッシュ。
オーストラリア出身の俳優として初めてアカデミー主演男優賞に輝いた、素晴らしい経歴の持ち主なんです。たしかに彼の演技を見れば納得ですよね。
ちなみに、1996年『シャイン』でアカデミー主演男優賞を取りました。
彼といえば『パイレーツ・オブ・カリビアン』でのバルボッサというイメージの人もいるのではないでしょうか。
ドラマシリーズでもアインシュタイン役を演じるなど、演技の幅が広い俳優さんですね。
スタンリー・トゥッチ監督が惚れ込んだ才能
N.Y.のガラパーティに出席したスタンリー・トゥッチ&フェリシティ・ブラント-(C)AP/AFRO
ローガン・ラーマン&アレクサンドラ・ダダリオ&トール・プイデンタール監督&スタンリー・トゥッチ/『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』-(C)2013 Twenties Century Fox.
メガホンを取ったのは自身も俳優として活躍するスタンリー・トゥッチ。
彼は俳優として『プラダを着た悪魔』などに出演。
監督としても4作品を制作しています。
映画誕生のきっかけも、スタンリーが昔からジャコメッティの大ファンだったことから。
ジャコメッティをテーマにした脚本は10年以上前に完成させていたと言いますから、今作に対しての本気度が伺えます。
温められていたこの企画が実現することになったのは、ジャコメッティの没後50年にあたる昨年。なにか運命のようなものを感じさせられます。
ロード役は若手イケメン、アーミー・ハマー
アーミー・ハマー-(C)Getty Images
『コードネーム U.N.C.L.E.』(C)2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
『コードネーム U.N.C.L.E.』(C)2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
肖像画のモデルとなりジャコメッティと出会う青年、ジェームズ・ロードを演じるのは若手イケメン俳優のアーミー・ハマー。
『ソーシャル・ネットワーク』で注目されたあと『コードネームU.N.C.L.E.』に出演。
ドラマでは「ゴシップガール」などにも出ていました。
実は彼、天からたくさんのものを与えられて生まれてきたんです。
まず彼自身が高身長で美形。父親は会社の社長さんと裕福な生まれ。
奥さまはTVタレント&モデルの美人な方で、子供にも恵まれています。
極めつけは曽祖父が有名な石油王の一人ということ。
そんな家系もあってか、俳優をするにあたって家族から反対があったようですが、今は認められ応援されています。
彼の人生もなんだか映画になっちゃいそうですね。