北野武の出演している映画①【戦場のメリークリスマス】
今は亡き大島渚監督作品。デヴィット・ボウイ、坂本龍一らが出演。日本の統治下にあるジャワ島で、捕虜の英国兵と日本兵のあいだで繰り広げられる数奇な運命を描いた物語。たけしは本作で乱暴な軍曹ハラ・ゲンゴに扮しました。日本語を話せる英国兵ローレンスとハラ・ゲンゴのあいだに生まれる奇妙な信頼関係。死ぬ直前に笑顔で発したセリフ「メリークリスマス!ミスターローレンス!」は世界中の人を涙させました。
北野武の出演している映画②【GONIN】
1995年公開。佐藤浩市、本木雅弘らが出演。借金を抱えた主人公たちが人生の一発逆転を狙ってヤクザの事務所を襲撃、大金の強奪に成功するものの、ヤクザが雇ったヒットマンから報復を受ける、という物語。たけしは本作で冷酷なヒットマンを演じました。
北野武の出演している映画③【バトル・ロワイアル】
© 2010「BR3D」製作委員会
修学旅行に向かう途中に無人島に連れ去られた42名の中学生。彼らは最後のひとりになるまで殺し合わせる“新世紀教育改革法”通称BR法によって選出され、殺人ゲームの犠牲者になってしまいました。首には爆薬の詰まった首輪がつけられ、島から脱出は不可能。制限時間は3日間。恐怖のサバイバルゲームが幕を上げます。たけしは中学の教師として出演。物語の冒頭ではうだつのあがらない中年、といった様相でしたが、殺人ゲームがはじまると狂暴な本性を露わにします。
北野武の出演している映画④【血と骨】
在日韓国人を描いた、崔洋一監督による渾身の力作。完成までに6年を費やしたといいます。たけしは本作で14年ぶりの主演をつとめ、「とにかく監督に言われた通りの演技ができるように頑張ろうと思った。今回は“役者”として鍛えてもらうつもりで出演を引き受けました」とコメント。
北野武の出演している映画⑤【あなたへ】
© 2012「あなたへ」製作委員会
北陸の刑務所で指導技官として働く倉島英二(高倉健)。彼は、周囲から独身を貫くものと思われていましたが、50歳を目前に刑務所に慰問に来ていた歌手の洋子と結婚。平穏な日々を過ごしていましたが、洋子は53歳で死亡。悲しみの中で英二は、洋子の故郷である九州へと長い旅を始め…。たけしが本作で演じるのは一見穏やかな男。しかし実際のところはどうなのでしょうか?
北野武の出演している映画⑥【劇場版 MOZU】
© 2015劇場版「MOZU」製作委員会 © 逢坂剛/集英社
妻子の死の謎を追う公安警察官倉木が、仲間とともに闇の組織に立ち向かう物語。たけしはすべての黒幕にして最後の敵「ダルマ」を熱演。顔の半分にやけどの特殊メイクをほどこし、スキンヘッド姿で撮影にのぞみました。
北野武の出演している映画⑦【人生の約束】
© 2016「人生の約束」製作委員会
会社の拡大にしか興味の無いIT関連企業CEO・中原祐馬の携帯に、共に起業しながらも会社を追い出す形で決別してしまったかつての親友・航平から、ここ数日、何度も着信がありました。胸騒ぎを覚えた祐馬が航平の故郷へ向かうと、そこで待っていたのは予期せぬ親友の死…。たけしは本作で刑事に扮し、主人公中原祐馬の会社にかけられた嫌疑について探っていました。『その男、凶暴につき』や『HANA-BI』など、刑事を演じることが多いですね!
北野武の出演している映画⑧【女が眠る時】
© 2016 映画「女が眠る時」製作委員会
作家の清水健二は1週間の休暇を取り、妻の綾と共に郊外のリゾートホテルを訪れます。初めて書いた小説がヒットしたもののスランプに陥り、今後就職することが決まっていた健二は、妻との関係も倦怠期を迎え、無気力な時間を過ごしていました。滞在初日、プールサイドで異様な存在感を放つ、初老の男・佐原(たけし)と若く美しい女・美樹のカップルに目を奪われる清水。その日以来、健二はホテル内で彼らを見かけるたびに後をつけ、部屋を覗き見るようになっていきます。部屋には、美樹の体の産毛をカミソリで丁寧にそり、毎晩彼女が眠る姿を撮影し続ける佐原の姿が…。刑事や悪役など、不器用でストレートな男を演じることが多かったたけし。このように謎めいた役どころを演じるのは珍しいのではないでしょうか?
北野武の出演している映画⑨【ゴースト・イン・ザ・シェル】
『GHOST IN THE SHELL』(原題) (C)2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
近未来を舞台に、エリート捜査組織公安9課と、ハンカ・ロボティックスによるテクノロジーを狙うサイバーテロ組織との戦いを描くSFアクション。日本の人気漫画のハリウッドによる実写化作品です。スカーレット・ヨハンソンの主演で大きな話題に。公安9課の創設者である荒巻大輔役で登場。監督のルパート・サンダースは「ビートたけしという俳優も、もともと知っていたんだ。『HANABI』『ソナチネ』『アウトレイジ』ももちろんね。私のフィルムメイカーとしての成長にそれらの作品は欠かせないし、この作品へのアプローチとして荒巻役には彼以外考えられなかった。世界中おいかけて、やっと捕まえることができたんだ(笑)。素晴らしい演技をしてくれて、この作品が日本から発信したということにおいても強みになってくれた」とコメント。まさに世界のキタノ!といった感じですね。
俳優としても大きな魅力をもつ世界のキタノ!
北野武が俳優として出演している映画は、まごうことなき名作ぞろい!ぜひ一度ごらんになってみてください!