あらすじは?
『ブランカとギター弾き』 (C)2015-ALL Rights Reserved Dorje Film
スラムに住むブランカは母を「買う」ことを思いつきました。盲目のギター弾きに出会い、歌うことでお金を稼ぐことも覚えます。
『ブランカとギター弾き』 (C)2015-ALL Rights Reserved Dorje Film
「お母さんはいくらで買えるの?」街で名を知られ始めた二人はライブ・レストランのオーナーからステージに上がる仕事をもらえ、食事や住居も安定してきます。しかし、ブランカに危険が迫ってきたのです。
日本人で初めての「ヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭」提供
『ブランカとギター弾き』 ティザービジュアル(C)2015-ALL Rights Reserved Dorje Film
この作品はヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭より出資されて製作されています。
日本人監督としては初めてのことであり、さらには世界中の映画祭で受賞しています。
キャストにも注目
■ブランカ役、サイデル・ガブテロ
YouTubeに歌う様子をアップしていたガブテロ。フィリピン国内で注目を浴び始めたころ今作のプロデューサーに見出されました。
現在はミュージカルに出演するなど女優、歌手として活動しています。
■ピーター役はピーター・ミラリ
マニラの地下道でギターを弾いている時に監督・長谷井と出会い短編『LUHA SA DESYERTO(砂漠の涙)』に出演したピーター。今作完成後、突然の病で亡くなってしまいました。
■多くの出演者が街でキャスティング
前出のピーターもそうですが、多くのキャストは街で声を掛けられ、オーディションを経て出演しています。監督はあちこちのスラムを見て回ったそうです。
予告編のナレーションは浅野忠信
長谷井宏紀&浅野忠信/『ブランカとギター弾き』 (C)2015-ALL Rights Reserved Dorje Film
以前から長谷井監督と親交のあった浅野。本作を見て「泣けてきちゃうよね」とコメント。予告編を見るだけでも目頭が熱くなります。
長編作品は初めてとなる、長谷井宏紀監督
長谷井宏紀監督
世界中各地で様々な監督のもとで映画制作について学んだ長谷井。
この映画のコンセプトは「大金を積めば宇宙にだって行けるけれど、母親を買うことはできるのだろうか」という自問から来ているそうです。
まとめ
『ブランカとギター弾き』 (C)2015-ALL Rights Reserved Dorje Film
何を持って幸せとするのか、現代社会に生きる私たちにとって難しい質問です。
そんな疑問をフィリピンの美しい色彩で描く『ブランカとギター弾き』 は7月29日より全国で順次公開です。