43歳の新鋭、J・C・チャンダーが監督予定
『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』ポスタービジュアル - (C) 2014 PM/IN Finance.LLC. American-dreamer.gaga.ne.jp
現在のところ、監督予定は43歳の新鋭、J・C・チャンダー。
2011年の長編映画デビュー作『マージン・コール』で早くもアカデミー脚本賞にノミネート。全編セリフがない異色ドラマ『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜』や『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』など、骨太かつ斬新なドラマで、ハリウッドの次世代を担う旗手と称えられている。
マハーシャラ・アリ-(C)Getty Images
主演級のキャスティングが一向に定着しない中、マハーシャラ・アリが降板したという話は出ていない。『ムーンライト』でアカデミー助演男優賞を受賞したことも記憶に新しいアリも、この騒動は気が気でないだろう。
降板してしまった大物俳優たち その1
トム・ハンクス-(C)Getty Images
数年前から企画されていた『Triple Frontier』。次々と降板してしまった俳優たちを振り返ろう。
まずは大御所、トム・ハンクス。理由については見当もつかないが、ギャラは高い。
ウィル・スミス-(C)Getty Images
ウィル・スミスは、オファー当時『素晴らしきかな、人生』の撮影スケジュール都合上、折り合いがつかなかったようだ。彼も相当なギャラを取る。
予算の折り合いがつかないという理由は、大いにあり得る話だ。
降板してしまった大物俳優たち その2
ジョニー・デップ-(C)Getty Images
当時は本命かと思われていたが、ジョニー・デップも出演交渉していた。余程、魅力的な企画なのだろう。しつこいようだが、彼もとんでもないギャラを取る。
チャニング・テイタム-(C)Getty Images
チャニング・テイタムも降板したひとり。既に中堅のキャリアを持ち、様々な役柄に果敢に挑戦してきた。
降板してしまった大物俳優たち その3
トム・ハーディ-(C)Getty Images
そして今をときめくトム・ハーディ。チャニング・テイタムと同じ時期に降板が判明した。
当初、2017年5月撮影開始とみられていたが、2人の降板により、映画の製作自体に赤信号が灯った。
「Deadline」誌が4月に報じたところによると、J・C・チャンダー監督はマーク・ボールによる脚本を改稿。その変更点が、トムとチャニングにとっては不評だったようだ。
ベン・アフレック-(C)Getty Images
トム・ハーディの後釜として本命視されていたのが、ベン・アフレック。彼もつい先日、降板が発表され、またしても製作開始はお預けになった。
一時は『200本のたばこ』以来、実に20年ぶりとなるケイシー・アフレックとの兄弟共演も噂されたが、叶わなかった。
キャスリン・ビグロー×マーク・ボールのタッグ解消が原因?
キャスリン・ビグロー監督 Richard Harbaugh -(C)A.M.P.A.S.
後を絶たない降板劇だが、実は元々この企画、大御所女流監督のキャスリン・ビグローがメガホンを取ることになっていた。『Triple Frontier』脚本のマーク・ボールとは、『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』の2作で連続タッグを組み、賞レースを総なめした職人監督。
キャスリン・ビグロー監督&脚本のマーク・ボール -(C) Startraks/AFLO
まさに名コンビのふたりだが、ビグロー監督のみ降板してしまう。
その後、アカデミー脚本賞受賞者でもあるマーク・ボールの脚本をJ・C・チャンダー監督が改稿したというニュースを聞くにつけ、企画の持つテーマ、シナリオ、人物など、本作のキーとなる部分に関して、J・C・チャンダー監督が独自の強いこだわりを持っているのかもしれない。
まとめ
ベン・アフレック&ケイシー・アフレック-(C)Getty Images
予算なのか?脚本なのか?興味は尽きないが、そろそろ降板劇を落ち着かせてもらいたいのが本音。
これだけの名優たちが興味を示した企画、只者であるはずがない!